厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2019年185冊目『伸びる新人は「これ」をやらない!』

2019-09-07 23:43:43 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

組織論をベースに新人社員や一般社員向けの心構えや仕事術を解いた本です。

本書の中には、世の中で一般的に言われていることや、有名人が強調していること、あるいは今実際に勤めている会社内でこれまで常識とされてきたことなどとは、まったく逆になっている主張も多くあります。

しかし、どのような立ち振る舞いやスタンス、姿勢、考え方をすれば、新人の自分が会社から最大のリターンを引き出せるのかを考えれば、納得できる内容ばかりです。

組織の中での新人の立ち位置が明らかになります。

また、新人に向けて書かれた本書を通して、実はマネジメントする側も変化しなければならないことを感じます。

【my pick-up】

◎伸びる新人は上司をあれこれ評価しない-新人のあなたは上司を評価する立場にはない

新人は、とかく自分の直属の上司が優秀であるかどうか、また仕事が速いかどうか、責任感を持って仕事をしているかどうかなどについて、評価をしがちです。しかし、新人の皆さんは自分の上司を評価する立場にはなく、評価している場合でもないのです。新人が上司を評価し始めると、新人が持つべき「自分の足りないところを知る」という機能がシャットアウトされます。そもそも部下・新人は、上司を正しく評価するための材料(知識や経験)を持ち合わせていないのです。その会社の新人である限りは「自分より能力が低いと思えるような上司」からの評価を獲得するよう、全力を尽くすことが大切です。なお、新人が上司に対して「自分より能力が劣る」と考える原因が、「上司の指示があいまい」「思いつきで評価が変わる」といったことであれば、新人としては上司が「いま何を求めているのか」「いつまでに何をしてほしいと思っているのか」を自分から確認しにいくことが、高い評価を獲得するためのコツとなるはずです。会社を枠組みとして捉えると、その枠組みの中で、新人のほうが上司より頭がよく能力が高いという状況はいくらでもあり得ます。しかし、だからといって部下が上司を評価したり軽んじたりするのはルール違反です。

◎伸びる新人は社員同士で無駄に仲よくしない-組織の「和」は生産性に寄与しない

伸びる新人になりたいのであれば、仕事より「和」を優先しないようにしなくてはなりません。集団において、その構成員の仲がよい状態は、目標達成の「前提」や「条件」ではありません。「会社」という集団であれば、成果を出すためには社員それぞれが与えられた責任を果たしながら、目標へと向かっていきます。その過程で徐々に信頼関係が生まれ、仲よくなっていくというのが正しい状態です。仲のいい組織で働くことをそもそもの目的とせず、むしろ自分が結果を出すことで、チームの仲をよくすることをめざすようにしてください。

◎伸びる新人は上司が教えてくれなくても文句を言わない-「学びを獲得しにいく姿勢」を崩さない

上司は「誰に、何を優先的に教えるか」を考えます。このため新人が、学ぶ側が強かった学生時代までの感覚のまま教えられるのを待っていると、成果を出すために必要な技能を習得できないまま、貴重な時間が過ぎていってしまう事態に陥ります。新入社員は自分から、学びを獲得しにいく姿勢を身につけるようにしましょう!たとえば営業課長である自分が、さらに上の営業部長などの上司から高い評価を獲得するために「一番使えそうで、戦力になりそうな新人」に最初に教えるでしょう。結局は素直に聞く姿勢、すなわち「学びを獲得しにいく姿勢」があるかどうかで、誰に教えるかを判断することになります。仮に「上司が教えてくれない」のであれば、その状態に不満をいってる場合ではありません。「自分はまだ上司から『優先的に学ばせる人材』をして見られていないのだ」と〝自分の不足〟を認識し、その不足を一刻も早く埋めるために、眼の前の仕事に集中することです。

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