厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2023年38冊目 『Deep Skill(ディープ・スキル)』は、深い洞察力と的確な行動力をもとに、したたかに組織で振る舞って成果を出す技術

2022-12-02 15:29:07 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「人間心理」と「組織力学」に対する深い洞察力。

そして、その洞察に基づいた的確な行動力。

 

このような「深い洞察」に基づいた「ヒューマン・スキル」を、本書では「Deep Skill(ディープ・スキル)」と名づけています。

 

「上司は保身をはかる」「部署間対立は避けられない」「権力がなければ変革はできない」

人と組織に関する身も蓋もない「現実」を直視したうえで、したたかに組織で振る舞って成果を出す技術が詰まった1冊です。

 

【my pick-up】

◎上役を立てながら「当事者」に仕立て上げる方法

経営会議の場で、田中課長が「私からプレゼンをする前に、本件でご指導いただいているA取締役に、一言頂戴したく思います」などと発言すれば、A取締役も起案者代表としての発言をせざるを得ないでしょう。このように一見、「上役を立てる」かのような言動が、実は「上役を当事者として逃げられないようにする」ことにつながるのです。

◎最高権力者の周囲は〝真空状態〟である

誰も「最高権力者」である社長との直接的なパイプを築こうなどと考えないこそ、それを試みる〝奇特〟な人間に「希少価値」が生まれ、社長が特別な感情を抱く可能性が高まります。

社長の周りって、いわば〝真空状態〟なんだよ。みんな遠慮して、あまり近寄ってこないからね。それが、正直なところ寂しくもある、そんなときに「社長、こんなプロジェクトをやってみたいんです」と熱心に売り込みにくる社員がいたら、すごく嬉しいんだよ。

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