厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2022年20冊目『仕事にあふれるムダを見つけてなくす方法!』は、作業の効率を上げるのではなく、作業自体をやめて時間を作り出すことを考える

2021-10-24 14:54:40 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

この本のテーマは、私たちの仕事の中に潜んでいるムダを見つけ、それをなくして生産性を向上させていくことです。

 

具体的には、まず仕事におけるムダの捉え方を定義していきます。その上で、ムダを7+1に分類し、それぞれ何が問題なのか、そしてどのように対応していけばいいのかを解説しています。

 

7+1つのムダとは?

・作業そのもののムダ

・早すぎのムダ

・やりすぎのムダ

・手待ちのムダ

・動作のムダ

・出社、移動のムダ

・間違い、修正のムダ

・情報によるムダ

 

これらは、トヨタ生産方式の7つのムダをモデルにして、オフィス業務の改善として活用できるようにしたもの。

ポイントは作業の効率を上げるのではなく、作業自体をやめて時間を作り出すことを考える点です。

 

【my pick-up】

◎作業の目的を明確にする

「何のために行っている作業か」をしっかりと考えることです。よく、「作業の目的を明確にしてください」とお願いしたときに、目的ではなくやるべきことが返ってくることがあります。例えば、週次の報告書を作成する目的を尋ねると「〇〇作業について報告書を作ること」や「1週間の作業状況や課題をまとめること」といった回答が返ってきます。これは、目的ではなくやるべきことです。週次の報告書を作成する目的は、自分たちの作業状況や課題を共有し、次週以降の作業の方針や課題への対応方法を決めていくためのものです。

◎開催する必要のない会議

「連絡事項をメールや文書などで通知しても読まない人がいるので、会議で説明している」と言う人がいます。しかし、これは通知方法の問題ではなく、チームの中の連絡事項に対する意識の問題です。普段からあまり意味のないものや関連の薄いものが手当たり次第に通知されていれば、人はそれに関心を示さなくなります。常に、誰に対して何が必要なのか、何の目的でこの通知を行っているのかを受ける側が認識していれば、メールや文章での通知で十分に機能するはずです。

◎いかに割り込みを発生させないか

これまで私たちは、割り込みが発生しても問題が発生しないように、作業を早くはじめたりすることで、それらを吸収するための余裕を作っていました。しかし、作業時間が減り、人員も増えない中で、そのような余裕を持つことができなくなってきています。そのような環境においては、余裕を作るために早くはじめるのではなく、予定通りに作業を行い、割り込みが発生した時点であえて問題になるようにします。割り込み自体がいろいろな問題の元凶であることを、割り込む側、割り込まれる側、そして関係する周りの人たちも含めて共有した上で、割り込みをなくすためにはどうすればいいかをみんなで考え、取り組んでいくことが必要なのです。

◎資料作成において書かなくてもいいことは何か

最も重要なことは「書かなくてもいいこと」です。これを明確にすることでやりすぎることが大幅に減ります。例えば「現状は、個別の発生事象はいらない」「解決策は、具体的な実現方法までは記載しなくてもいい」「全体の費用は必要だけど、その内訳はいらない」などです。

◎自ら積極的に動くことで手待ちをなくす

最近、確認事項をメールで送るだけで、その回答が返ってくるのをただただ待っている人を見かけます。メールは誰もがすぐに見るとはかぎりませんし、多い人では1日に数百件のメールを受け取る人もいます。ひょっとすると、あなたが送ったメールに気がついていないかもしれません。急いでいたり、手待ちになっていたりする状況であれば、メールを待つのではなく、自分から行動するべきです。

◎情報の共有は〝意図して〟行う

私たちは、電子メールなどのツールによって本当に簡単に情報を発信できるようになりました。しかし、簡単すぎるが故に深く考えることなく情報を垂れ流すようにもなってしまったのです。本当にその人に送る必要があるメールなのか、このメーリングリストは目的に合ったものなのかを送信する前にしっかりと吟味する必要があるのです。

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2022年19冊目『破戒のススメ』は、「不要不急を禁じることは人間そのものを完全に否定するとの同じこと」と主張

2021-10-24 14:45:11 | おすすめビジネス書

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評価  (3点/5点満点)

この本では、令和の日本社会全体に蔓延する「我慢」という名の宗教に抗い、「破戒」して行動につなげる考え方と具体的な方法をお伝えします。

 

破戒とは、文字通り「戒め」、つまり特定の行動を制限する縛りを「破る」ことです。

令和の日本においていまだに残り続ける無意味な戒めが、「我慢」です。

 

同調圧力で人々はお互いに行動を縛り、災禍が自然に過ぎ去るのを待っています。これほどITが進化しているのに、日本社会はほとんど変わっていないのです。

 

〝不要不急〟を禁じることは、人間そのものを完全に否定するのと同じこと。

いま必要なのは、規制だらけのなかで、不要不急をやり遂げる「思考と行動の筋肉」です。

 

・システムを変えたくない古いおじさん・おばさんたちが効率化を阻んでいる。(P.32)

・つまらない飲み会や小銭稼ぎの残業は、さっさと切りあげて眠りに備えよう。(P.64)

・コロナ禍は、出社するだけで仕事せずにふらふらしている、中年以降の「妖精さん」社員の存在を、あぶりだした。(P.84)

・自分たちで変わるコストを避けて、お客さんに旧式のルールを強いるスタイルは、あと何年ももたないはずだ。(P.104)

・何を発信していいかわからないという人は、インプットが足りないのだ。インプットが充分にできていれば、自分の意見や言葉は、きっと出てくる。(P.202)

・未来を想像して、いいことは何もない。行き当たりばったりが、一番落胆が少なく、生産的に動けるのだ。(P.208)

 

ホリエモンならではの言葉が並んでいますが、コロナ禍であっても不要不急は人間の本質であり、生きる力になることは納得できます。

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2022年18冊目『メンタルの強化書』は、弱肉強食の社会でいかにメンタル面での疲弊から自分を守るかを解説

2021-10-24 14:33:13 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

・最近、メンタル面での不調を訴える人が増えている背景には、日本社会が急速に新自由主義化しているために、ビジネスパーソンが常に競争圧力にさらされているから。

・新自由主義を推進すると弱肉強食の社会になる。格差が拡大し、一旦、転落してしまうと、そこから這い上がることはほぼ不可能になる。

・この状況を解決するためには、政治主導で経済政策を改める必要がある。ただし、この転換には時間がかかる。

 

そんな資本主義の論理がむき出しになった現在において、私たちが自分・家族・友人をメンタル面での疲弊から守るために具体的に何をしなくてはならないか。

 

佐藤優さんのこの本は2020年2月に刊行されたものですが、コロナによってより「前のめりな生き方」「我慢の時代」が加速しており、本書に記載されている〝何があっても折れないしなやかで強い心〟の重要性はより増していると感じます。

 

【my pick-up】

◎繊細で優しい人は勝ち組になれない

現代社会のような病理がはびこる社会の中にあって、成功者の多くは「図々しい」人物だと言ってもよいと思います。成功してお金持ちになるためには、他者を商品(労働力)として扱える人でなければなりません。

◎明日できることは今日やらない

これからは個々人の生産性が厳しく問われます。「あいつは残業せずに9時~5時で帰るけれど、仕事はきっちりこなしている」というのが最高の評価になる。仕事の要領の良さは、優先順位をいかに明確につけることができるかということでもあります。これらが整理されず混沌としているために、仕事の順番を間違えている人が結構います。そういう人はじつは生真面目な人が多い。明日できる仕事は明日に回し、どうしても今日しなければならない仕事を優先する。その意味では図太く、ズルくなることも大事です。このことは、そのまま精神衛生にもつながります。

また、仕事をする上での最たる時間のムダは、書類を探す時間です。机の上、引き出しの中はできる限り整理しておく。

◎睡眠の質が下がるとメンタルも落ち込む

規則正しい生活の妨げになるのが、夜の飲み会などのつき合いでしょう。いつも同じメンバーで、飲んで話すことと言ったら会社のグチばかりというつき合いなら、すっぱりと縁を切った方がよいです。飲み会はお金と時間の浪費だけでなく、規則正しい生活も狂わされてしまうことになりかねません。不規則にダラダラ飲むのは慎むべきでしょう。会社でも忘年会や新年会、歓送迎会などの行事での飲み会であれば、1次会はつき合い、2次会は遠慮する。

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2022年17冊目『白髪は防げる!』は、白髪対策を扱った数少ない本

2021-10-24 14:17:17 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、白髪をつくる可能性を減らす、さまざまな方法を紹介しています。

 

白髪は「色素幹細胞」の働きが維持できなくなって生まれることが分かったのが、つい最近の2009年のこと。ただ残念ながら、なぜ「色素幹細胞」が色素を髪に届けなくなるのかは、まだ解き明かされていません。

 

しかし、白髪といってもゼブラ模様のように、白にグレーや黒が混ざっている場合は、黒に戻る可能性が非常に高いとのこと。

 

抜毛・薄毛はあっても、白髪を扱った本は意外となかったですね。

 

・水素のサプリメントを飲み始めてから、白髪が大幅に減った人を私は何人も見てきました。

・アシタバエキスが、メラノサイトを刺激して白髪を改善したという結果が報告されています。

・白髪を染める方法は「①ヘアマニキュア→②トリートメントカラー→③ヘナ(ただし天然のもの限定)→④アルカリカラー」の順に試すのがいい。

 

著者が頭髪に関して研究してきた以上のような結果の中には、臨床経験的には確信しているが、筋道を立てて説明ができないことがしばしばあったそうです。

しかし本書では、監修をした医師をはじめ、東洋医学の専門家、身体構造の専門家などによって言語化されています。

 

白髪の異性に対するイメージは「老けて見える」「疲れて見える」「身なりに手を抜いている」など散々。

白髪も普段の生活習慣で改善できることを学びましょう。

 

【my pick-up】

◎サプリの併用もOK。16種類のミネラルを欠かさないようにする

ミネラル補給は、マルチミネラルのサプリメントであれば、配合によってはカルシウムなどの「主要ミネラル」以外にも、亜鉛などの「微量ミネラル」、そしてセレンやケイ素などの「超微量ミネラル」も補給することができます。最低限の量はサプリで補いながら、ミネラルを含む食品を積極的に摂取するといいでしょう。

◎深夜0時になる前に寝る

白髪の改善を考えたら、遅くても深夜0時前には布団に入ってほしいのです。交感神経と副交感神経が夕方18時頃に入れ替わり、深夜0時頃には交感神経が抑えられて、副交感神経が優位になるのが理想なのです。

また、カラダを構成する組織の維持に重要な役割を持つ成長ホルモンは、睡眠直後の深い眠りのときに分泌されるのです。しかも、夜中の3時以降はほとんどつくられないため、深夜0時前に眠りにつかないと、その恩恵を受けることができなくなってしまい、健康な髪の毛の状態を維持するのが難しくなって白髪を招きます。

数日頑張って、朝の5時や6時に起きてみてください。無理に早く寝ようとして、ベッドの中で寝付けずにいるよりよほど簡単に、早く眠れるようになるはずです。

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