厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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2022年13冊目『「おかしな数字」をパッと見抜く会計術』は、数字の違和感に気づいて不正やミスを防ぐ実践的方法

2021-10-10 15:42:46 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

決算書や伝票、各部署からあがってくる証拠書類などから、「おかしな数字」を見抜くノウハウや考え方を紹介するものです。

 

数字を単に数字としてとらえるだけではなく、その数字を生み出した背景にある経済実態と数字を対比し、そこにかい離が生じていないかという視点が重要です。(P.13・経理担当者の資質)

 

たとえ会計基準が改正されたとしても、本書で取り上げた「おかしな数字」に対する基本姿勢を身につければ、「おかしな数字」を見抜く上での十分な効果が得られます。

 

経理部門や監査部門が、

・事業を数字の裏にある事業を想像し、

・目の前にある数字に違和感を感じ、

・不正やミスに素早く気づく

のに役立つと思います。

 

勘定科目別に「おかしな数字」を探し出すケーススタディも用意されています。

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2022年12冊目『[決定版]あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール』は、2005年刊行の旧版から10のルールが追加

2021-10-10 15:34:52 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本で紹介されているルールは、著者の40年以上の国内外での経験をもとに、国際的スタンダードとしてどこでも通用するであろうルールであり、常識と言えます。

逆に、これらのルールが守られていない場合、職場で問題児になっているかもしれません。

 

やる気・素直さ・体力・愚直さ・融通性・謙虚さなど

実は仕事で評価されるためには、これらがあれば十分だと読んで理解しました。

 

本書は2005年に刊行されたものですが、ルール101から110が追加されたようです。

 

【my pick-up】

◎まず整理整頓から

周りを見回してみて下さい。スマートに仕事をこなし成果を上げている人、即ち仕事のできる人は、デスク周りが整理整頓されていませんか。会社から退社する時、デスクの上がきれいな人に仕事のできる人が多いのではないでしょうか。当社でも整理整頓できている人ほど仕事が速く正確です。

整理整頓することによって、仕事の流れを再確認することにもなります。

会社から退社する際には、デスクの上をきれいに整頓すること、

◎好きな本を読みまくろう

本、つまり文章は読めば読むほど書く能力も上がります。また文章を読む力、即ち読解力が高まると物事を頭の中で整理する能力も高まります。物事が整理されれば、何かを相手に伝える時に、きちんと整理して話すことができるようになり、文章も同じように整理して書けるようになるのです。

今では年間300冊は読んでいます。好きな本だけ読んでいますが、思考能力や表現能力が高まってきているようで、仕事におおいに役立っています。

出版されている「本」というものは、不明瞭な・わかりにくい表現等があれば、加筆されたり、修正されたりしてきています。

そのように練られた文章を、ジャンルを問わずどんどん読むべきです。

◎ITリテラシーを高めなければ生き残れない

ITリテラシーが低いと次のような5つの問題が生じ、会社では生き残れなくなります。

【生産性低下】手作業での長時間労働による生産性の低さから、会社にとってお荷物社員となる

【コミュニケーションロス】ITツールによるコミュニケーションでロスが生じ、社内の連携がスムーズにいかなくなる

【働き方改革推進の邪魔】テレワークに必要なITツールや仕組みを活用できず、組織から落ちこぼれる

【セキュリティインシデントの発生】情報の重要性の認識と慎重な取り扱いに対応できない

【情報漏洩の発生】USBメモリー等の記憶媒体の紛失やメールの誤送信による情報漏洩や、フィッシング等によるネットワークセキュリティの隙を突かれた企業ネットワークへの侵入による情報詐取、改ざんもリテラシーの低さが招く害

◎5分刻みで仕事する習慣を

凡人は「忙しい、忙しい」と言ってついつい5分という時間を無駄にします。私の場合、1日で使える5分は、少なくとも10数回以上、即ち1時間以上はあります。

1日の中の何度か取れる5分間を使えば、このように1冊の本も一定期間で完成させられます。

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2022年11冊目『盾と矛』は、最も弱いスキルを鍛えるための「学び直し」の新たな提案

2021-10-10 15:15:33 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

マッキンゼーは、2030年までに日本だけでも1600万人が職を失う一方、技術進歩など環境の変化に対応できる1000万~1100万人は新しく生まれる職に就くニーズがあると予測しています。

 

これまで頭を使うとされてきた業務でも、繰り返し的な性格の強い業務(税理士など)は消え去る側に分類されます。変化に対応するには、必要な知識やスキルのアップデート=学び直しが必要です。

 

この本は、すべてのビジネスパーソンに気軽に読んでいただきたい、「学び直し」の新常識についての提案となっています。

 

「盾」は、守りに不可欠な知識・スキル。

「矛」は、勝ち残りに必要な知識・スキル。

 

技術革新は自分のビジネスを守る盾であり、競争相手の市場シェアを奪う矛にもなります。進歩した技術をうまく活用するための社員の訓練、「学び直し」が重要な経営課題なのです。

 

独学、通信教育、国内MBA、海外留学・・・

「学び直し」の選択肢は多様で、それぞれ特徴がありますので、メリット・デメリットを踏まえた検討が必要です。どの選択肢を取るにせよ、共通することは、自分の意思で、自分のお金と自分の時間を、自分自身に投資するということです。

 

著者の二人は東京理科大学のMOT(技術経営)教授ですので、技術経営に内容が偏っていますが、社会人大学院全般に言えることは、会社というしがらみから解放され、全く異なる環境で実務を経験してきた人々から知識・実践力を吸収できる大きなメリットがあります。

 

職階別研修といった社内研修は、ライバルも同じカリキュラムを公平に受講するので、差がつかないと思います。

 

【my pick-up】

◎最も弱いスキルを鍛えない限り、成長はない

「分析力、人間力、プレゼン力、数字力、熱意、言語力、商売力、結合力」

この「8つの道具」は掛け算の関係である以上、不都合なことがあります。すなわち、自分の最も弱いスキルを磨かないと総合力が上がらない、ということです。

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