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2022年18冊目『メンタルの強化書』は、弱肉強食の社会でいかにメンタル面での疲弊から自分を守るかを解説

2021-10-24 14:33:13 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

・最近、メンタル面での不調を訴える人が増えている背景には、日本社会が急速に新自由主義化しているために、ビジネスパーソンが常に競争圧力にさらされているから。

・新自由主義を推進すると弱肉強食の社会になる。格差が拡大し、一旦、転落してしまうと、そこから這い上がることはほぼ不可能になる。

・この状況を解決するためには、政治主導で経済政策を改める必要がある。ただし、この転換には時間がかかる。

 

そんな資本主義の論理がむき出しになった現在において、私たちが自分・家族・友人をメンタル面での疲弊から守るために具体的に何をしなくてはならないか。

 

佐藤優さんのこの本は2020年2月に刊行されたものですが、コロナによってより「前のめりな生き方」「我慢の時代」が加速しており、本書に記載されている〝何があっても折れないしなやかで強い心〟の重要性はより増していると感じます。

 

【my pick-up】

◎繊細で優しい人は勝ち組になれない

現代社会のような病理がはびこる社会の中にあって、成功者の多くは「図々しい」人物だと言ってもよいと思います。成功してお金持ちになるためには、他者を商品(労働力)として扱える人でなければなりません。

◎明日できることは今日やらない

これからは個々人の生産性が厳しく問われます。「あいつは残業せずに9時~5時で帰るけれど、仕事はきっちりこなしている」というのが最高の評価になる。仕事の要領の良さは、優先順位をいかに明確につけることができるかということでもあります。これらが整理されず混沌としているために、仕事の順番を間違えている人が結構います。そういう人はじつは生真面目な人が多い。明日できる仕事は明日に回し、どうしても今日しなければならない仕事を優先する。その意味では図太く、ズルくなることも大事です。このことは、そのまま精神衛生にもつながります。

また、仕事をする上での最たる時間のムダは、書類を探す時間です。机の上、引き出しの中はできる限り整理しておく。

◎睡眠の質が下がるとメンタルも落ち込む

規則正しい生活の妨げになるのが、夜の飲み会などのつき合いでしょう。いつも同じメンバーで、飲んで話すことと言ったら会社のグチばかりというつき合いなら、すっぱりと縁を切った方がよいです。飲み会はお金と時間の浪費だけでなく、規則正しい生活も狂わされてしまうことになりかねません。不規則にダラダラ飲むのは慎むべきでしょう。会社でも忘年会や新年会、歓送迎会などの行事での飲み会であれば、1次会はつき合い、2次会は遠慮する。

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