厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2020年48冊目『PDCAは、4割回せばうまくいく!』

2019-12-28 20:26:56 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

PDCAサイクルはビジネスの基本としてよく取り上げられますが、ちゃんと回せる人はすくないのではないでしょうか。当たり前すぎて必要性を感じない人、始めてみたものの途中で挫折してしまう人がほとんどです。

この本では、経営コンサルタントの著者が、実際の中小零細企業で培った、PDCAサイクルの回し方のコツをわかりやすく解説しています。経営としての難しい知識ではなく、現場の知恵がベースになっています。

・PDCAサイクルとは、習慣を変える最強の武器。習慣改善が9割だ。

・PDCAサイクルは、「考えて、やってみて、振り返って、改善する」だけ。PDCAサイクルは計画の4割回せば現状は必ず変わる。逆に4割以上回そうとすれば、会社の存続自体に影響を与えることにもなりかねない。

本書では、具体的な読者ターゲットを、中小零細企業の経営者や幹部に絞り込んで解説しています。計画の精度以前に、決めたことを1年間運営する習慣などないのが中小零細企業の実態です。著者が書く動機となった出所もまた、中小零細企業の経営者やリーダーと酒を酌み交わしながら聞いた居酒屋とのことですので、実に現実的な話です。

また、中小企業だけでなく、PDCAサイクルの本質をきちんと理解したい方にも、参考になると思います。

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2020年47冊目『管理会計の仕組みと実務がわかる本』

2019-12-28 20:10:10 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「財務会計の知識はある程度あるが、管理会計はよくわからない」

「これから社内で管理会計を作っていくので、効果的に進めたい」

「予算作成について口を挟む関係者が多すぎて、なかなか前に進めない」

という方が、

「何から始めたらよいのかがわかった」

「どう見直せばよいかイメージできた」

と管理会計を「今から始める」「見直す」ことを本書はゴールにしています。

管理会計は、理論書かかなり砕けたエッセイ的なものの両極端に分かれ、実務にそのまま使えるようなものはなかなか見つかりません。

・予算のつくり方、月次決算分析のしかた、四半期予測(着地見込み)のしかた、部門別損益計算書のつくり方、KPIのつくり方

・管理会計の役割、データベース等の仕組みづくり、経理部門・各部門・経営者とのコミュニケーション

といった、管理会計全般の実務に直結する内容となっています。

【my pick-up】

◎予測実績差異の分析は、決算数値が締まる「前」に

比較の月次分析をより効果的に活用する方法として、予測と実績の差異が解明されなければ月次決算を締めないという対応を考えるのも1つです。そもそも月次決算が締まる前の、まだ実績数値に変更が可能な段階で、誤りを発見しうる分析を行うのが望ましいのです。3種類の比較(予算との比較、前期との比較、予測との比較)のうちの、予測との比較だけを月次決算作業期間に組み込むので十分だと思います。

 

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