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(3点/5点満点)
「結婚が作られず」(未婚者)「結婚が壊される」(離別死別による独身者)ことによって生まれる独身5割の国、それが20年後の日本。
この本では、「結婚が作られず」「結婚が壊される」という構造上の問題とは何か?について、今まで提示されてきたような近視眼的な視点ではなく、もっと大きな視点や違った角度からとらえ直しています。
01. 未婚化のはじまりは今のアラカン世代から
02. 未婚男は300万人以上も余っている
03. 未婚男があぶれるのは出生男女比の問題
04. 離婚再婚を繰り返す男の「時間差一夫多妻制」が未婚化を促進している
05. 男はそもそも30年前から結婚意欲の少なさは変わらない
06. だから婚活市場では女余りになってしまう
07. 結婚が減ったのは、お見合いと職場結婚というお膳立ての減少
08. お膳立てがなくなったため夫年上婚が激減した
09. 高卒男は結婚できなくなる
10. 稼げない男は結婚できない
11. 稼ぐ女も結婚できない
12. 400万円以上の年収の男で探したら、50%以上の女は結婚できない
13. 自由恋愛になると離婚が増える
14. 結婚しても3割は離婚する(ただし、元々の日本人に戻っただけ)
15. 離婚した女はあまり再婚しない
これらの原因の大半は、男女の価値観の変化が先にあったのではなく、人口上、経済上、環境上の構造的な問題に起因しています。
男の結婚にとって、いかにお見合いや職場縁というお膳立てや、社会的信用のためにという大義名分が重要だったかがわかります。明治民法による結婚保護政策が、明治以降の皆婚に貢献したのです。
みんなが結婚した時代が決して普通ではなかったんですね。「結婚できないなんて気合いが足りない」「その性根を変えるべきだ」などという自己責任論は無意味です。
あなたがいて、相手がいて、相手と一緒にいることで、自分のことをあなたが好きになる。すると今度は、相手のために何かしてあげたいと思うようになります。それは、相手の喜ぶ姿を見れば見るほど、自分が何より喜ぶからです。それは自分を愛するということなんでしょう。
【my pick-up】
◎結婚しない男の言う「結婚コスパ悪い説」
男性が結婚しないのは、「自分のためにお金を使いたい」からです。いまや社会的信用を失うわけでもなく、結婚したからといって、生活上の利便性も大して変わらない。「自分のために金を使える自由」を捨ててまで、結婚をする必要を感じられないのです。結婚に際して、女は「金をよこせ」、男は「金はやらん」と思っているわけで、こんな人たち同士がマッチングされるわけがありません。自由をとことん求めるなら、安心な居場所は諦める。安心を求めるなら、そのための不自由は享受しないといけないのです。