評価 (3点/5点満点)
日本マイクロソフト業務執行役員の越川慎司さんが、ビジネスシーンにおいて社会や自分の置かれている状況に合わせた働き方=「モダンワークスタイル」を提案します。
日本マイクロソフトが目指すのは、「ワークスタイル変革のリーディングカンパニー」であり、「働きがいのある企業ナンバーワン」になること。
育児や介護をする女性といった限られた人の特定の場面を想定した従来のテレワークではなく、すべての従業員がそれぞれの力をあますところなく発揮し、活躍できるようにするワークスタイルの提供が求められているのです。
最近、「働き方改革」がどの会社でも叫ばれていますが、マイクロソフトが目指すワークスタイル改革を見ると、単なる人事制度や労働環境を変えるだけでは、本質を見失うということですね。
【my pick-up】
◎多くの人を巻き込む力
一時代前までは「個人の処理能力」が評価されていました。しかし最近の評価軸は、明らかに「いかに多くの人を巻き込めるか」というものへと変化してきています。そうすることで外部の変化に気づきやすくなりますし、さまざまな情報が入ってくるようになります。また、そういう人たちは、チームの雰囲気が悪くなると成果が残せないことを知っています。ですから、周りのメンバーに悪影響を与えるような不平不満などのネガティブな発言を口にすることも少ないといえます。マイクロソフトの評価には、「ヘルプ・アザーズ(他のメンバーを助ける)」という指標があります。自分の学びを積極的に共有し、苦労している人に成果を残せる方法を提案し、一緒にゴールに向かうような人を高く評価しているのです。