厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年204冊目『自分の言葉で語る技術』

2011-11-27 00:17:31 | その他私が読んだ本
自分の言葉で語る技術 自分の言葉で語る技術
価格:¥ 1,449(税込)
発売日:2011-08-12

評価  (2点/5点満点)

いろいろと頭の中では考えているのだけど、うまく整理できない。また自分の考えがはっきりあっても、適切な言葉で表現できない。こういった、自分の言葉で語れないことで、損をしている人は多いと思います。

本書は、自分の言葉で語ることが苦手な人に向けて、58の技術を提示しています。内容は、心構えの問題から純粋なテクニックまでさまざまです。

「自分の言葉で語っているかどうか」を決めるのは他人であり、他人から見て自分の言葉で語っているように見えることが重要です。具体的には、①自分の体験から得た発見を具体的に語る、②視点や次元を意識して変えながら語る、③語り方の巧拙よりも伝えたい気持ちと少しの勇気、という3カ条が基本です。

自分の言葉で語る人になるためには、まずは「借り物の言葉をそのまま使わない」という意識を持ちましょう。時には仕事の効率性を度外視して、自分の思いを手間をかけて言葉にすることも、相手に訴えかける上では大切です。

【my pick-up】

◎メールにはあえて無駄なフレーズを入れる

PSなどで、できるだけ用件以外の無駄なフレーズを入れるようにします。私は無駄の中にこそ、何か繋がりが産まれる可能性があると信じています。だから、何か思いついたら用件とは関係のない無駄なフレーズを書きます。実際、そこから仕事に繋がることもあります。メールの署名欄に書いていた当時のキャッチフレーズ「ビジネスをエンタテインメントに!」という言葉に、なぜかKさん(はじめて出した本の出版社の社長)はピンときたのです。「お世話になっています」「お疲れさまです」「よろしくお願いします」などの定型文は何も産み出しません。定型から外れた無駄なフレーズこそ、あなた自身の言葉です。そのひと言が人生を変えることだってあるかもしれないのです。

◎商品の情報を売らずに、お客さんが使うときの未来のストーリーを売る

あなたがすべきことは、商品の説明ではなく、商品を手に入れたときにどんな未来が待っているかのイメージをお客さんに共有してもらうことです。参考になるのは、ジャパネットたかたの高田明社長のトークです。高田さんは、商品のスペックや機能で商品を売ろうとしていません。お客さんが実際にその商品を買った後に、日々の生活でどのような変化があり、どんな楽しい未来が待っているかのイメージがわく語りをします。たとえばICレコーダー。以前はビジネスユースでしか売れないというイメージだったのを、主婦向けに売って大ヒットさせました。共働きで外出してしまうお母さんが、子どもへの伝言に使えばいいですよという提案を、未来の情景が浮かぶように語ったのです。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする