なまけもののあなたがうまくいく57の法則 価格:¥ 1,050(税込) 発売日:2009-07-16 |
評価 (3点/5点満点)
レバレッジシリーズでお馴染み、本田直之さんの最新刊は、なまけものでありながら前に進むための57のノウハウを公開しています。
面倒くさがりやのツケが短期間で雪だるま式に膨らんでいくのに対して、なまけもののツケは長期的に少しずつ膨らむため、自覚しづらいのです。
このため、始めるための「動機付け」を自分の内部から、続けるための「強制力」を外部から持ってきて、両者を組み合わせることが必要です。
また、なまけものは「考える人」で、どうすれば怠けられるかを考え、工夫していくという面もあります。
今年1月に刊行された『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』の姉妹編として、なまけものを前向きに捉え、効率的に成果を出していくポイントが非常に分かりやすく書かれてあります。
【my pick-up】
◎あえて他人に流される
流されたことによって前向きな方向に進んでいることもあります。他人の意見に流されないことを意識しすぎると、「なんでも断る人」になりがちです。
◎努力と工夫を間違えない
努力のできないわたしが唯一やっていることが、工夫です。努力を向ける方向を間違えないよう、力を注ぐ先を考えることが工夫なのです。
工夫と努力のいちばん大きな違いは、気合いの有無でしょう。工夫は、やっている本人はほとんど苦痛を感じません。
◎優先順位でなく思いついた順にやる
中途半端に優先順位をつけてしまうと、それがノルマのように感じられ、ストレスになることがあります。
◎「最初の10日」に力を入れる
最初の10日だけは、絶対に休まず毎日続ける。たった10日なのですから、どんなに仕事が忙しくても、筋肉痛がひどくても、とにかくやってみる。
効果を「体感」できるようになれば、その後は週に数回のペースに落としてもかまいません。勉強も運動も、10日間続けてやってみれば、なんらかの効果を体感できます。
◎ラクなパターンに刺激を与える
あまりに行動パターンが決まりすぎると、今度は別の新しいことを始める意欲や好奇心がなくなってしまいます。習慣化というよりもちょっとした依存関係のようになって、工夫する力が弱くなっていくのです。
そこで3年や5年、あるいは10年というスパンでかまわないので、定期的に自分の行動パターンを見直すようにしましょう。
◎会社の外で仲間を見つける
なにより問題なのが、会社の愚痴仲間の中にいる限り、自分も感化されていくことなのです。
そのためわたしは、あまり社内の仲間と飲みに行かず、できるだけ会社の外で仲間を探すようにしていました。