「仕組み」思考術 価格:¥ 1,300(税込) 発売日:2009-07-01 |
評価 (3点/5点満点)
日本ファイナンシャルアカデミー㈱社長・泉正人さんによる仕組みシリーズ第3弾(仕事術・整理術・思考術)です。
確固たる考え方や行動の指針を持つため、タフでポジティブな思考回路を築くために必要な「仕組み」として、本書では3つのキーワード(自己意識・学習主義・継続性)と5つのテクニック(スピード・エンパワーメント・モデリング・パターン化・トレンドに乗る)で解説します。
「仕組み」とは、誰が、いつ、何度やっても同じように成果を出せるシステムのことです。仕組みをうまく利用して、物事をシンプルに捉え、最小の労力で最大の効果があがれば、仕事も人生も楽しくなりますよ。
【my pick-up】
◎お金を増やすのに有効な考え方の仕組みとは
買ったものが、払った額以上の価値があるなら=「投資」
買ったものが、払った額と同じ価値なら=「消費」
買ったものが、払った額以下の価値なら=「浪費」
◎教育が高くつくというなら、無知はもっと高くつく
本を読んだりセミナーを受講したりすることは、面倒で遠回りなことのように思えますが、実は成長のスピードをより早くする「仕組み」テクニックの一つなのです。
◎「時間がないから勉強できない」人は発想を転換しよう
仕事の仕方を学ぶことで、次第に「パターン化」や「モデリング」ができるようになり、それによって仕事を効率的に処理できるようになります。
この意味で、「勉強しないから時間がない」ということが言えるのです。
◎人を見る目は、耳からも養える
私は何かの情報を得たときは、そのたびに、客観的な「事実」なのか、それが主観的な「意見」なのかを見極めるようにしています。
そして、「事実」ではない「意見」を聞いたときには、質問をしながら事実を導き出すようにしています。
◎どんな人の意見なら受け入れるべきか
・自分に対して正しいことを言ってくれる人かどうか
・その人の言動と行動が一致しているかどうか
・その人はその分野で成果を出しているかどうか
私は、この3つに当てはまる人の話であれば、たとえ自分の意見と違っていたとしても、まずはその人の話を聞いて、思考信託し、実行してみることにしています。
◎さらに良い助言をもらえる「仕組み」とは
「私の考えがあるから」と自分の主張ばかりする人に対しては、人は教えてあげたくなくなってしまうのです。
自分の考えに執着して前面に出し、人からのアドバイスを受け入れない人になってしまうと、どんなに歳を重ねていっても自分の経験の器でしか物事を考えられなくなってしまいます。
◎できるビジネスマンをつくる「仕組み」の築き方
器の大きさとはリスクの許容範囲であり、器を大きくすることは、自分がリスクマネジメントできる範囲が広がり、視野を広げることになるのです。
◎仕事は選り好みせず、何でも引き受けたらいい
もちろん、一人でやる仕事のスピードには限界があります。限界がきたなと思ったら、次は「エンパワーメント(人に任せる)する」方法を考える段階です。
◎「2:6:2の法則」で、お金の習慣を身につける
収入を「2:6:2」に分け、2割を貯蓄、6割を生活費、2割を自己投資に充てます。
この仕組みに従えば、5年後には年収分の貯蓄ができることになります。また、月収20万円の人なら、4万円を自己投資に回します。月額4万円あれば毎月数十冊の本が買えます。
◎「仕組み」ならダイエットにも効果あり
私も一時期太り過ぎてしまったことがありましたが、1年間で26キロの体重減に成功しました。私が行ったダイエットの主な方法は食事制限ですが、①最初に炭酸水を飲む、②次に野菜を食べる、③好きな物を食べる、と食べる順番を変えました。