評価 (4点/5点満点)
生活コスパを極限まで高める作法・心構えも踏まえた、ひろゆき流節約術です。
物理的な成果を追わない。それと引き換えに豊かな心と時間を取り戻す。そんな安上がりな生き方を提案します。
お金がなくても楽しく豊かに生きられる。すべては節約とコスパ意識、そして心構え次第だと言います。
日本に生まれたことをラッキーに思い、低コストでインフラを享受できる豊かさを実感しましょう。
【my pick-up】
◎投資はインデックスファンド一択
インデックスファンドなら利回り4~5%を目指すのはそう難しくない。NISAでは個別株投資もできる。でも個別株はやめておこう。素人が儲けるのは難しい。投資をするならインデックスファンド一択だ。もちろん投資であるかぎりリスクはある。でも全世界の株式や米国株式のインデックスファンドならたぶん大丈夫。毎月こつこつと積立投資をしていけば将来、お金がそれなりに増えている可能性が高い。投資の最大の支援者は時間である。10年、20年かけて複利の力でじっくりお金が増えていくのだ。その長い年月、なにがあっても売らずひたすら積立投資をしていく。それがマストだ。その自信がない人は貯金で十分だろう。生きていくうえで大事なのはまとまったお金を確保しておくことだ。無理に投資に走る必要はない。
◎持ち家は「資産」ではなく「負債」だ
老人になると部屋を貸してもらえなくなるから、いまのうちに家を買っておいたほうがいい。そう指摘する人もいる。たしかに65歳以上の年金暮らしの人が賃貸物件に引っ越すのは難しいだろう。70歳を超えると年齢だけで断られてしまう。とはいえ、先回りして家を買う必要はない。年を取ったときに貯めておいたお金で安いマンションを買えば済む話だ。リタイアしているのだから駅の近くでなくていい。あえて都会で暮らす理由もない。田舎に行けば300万円でマンションを買える。長閑な場所でゆったり余生を過ごす。老後のひとつの理想だと思う。現役時は賃貸、そして退職後は持ち家。人生の収支決算としてそれがいちばん安上がりなのだ。
◎仕事にやる気はいらない
仕事で大切なのは「やる気」ではない。きっちり終わらせることだ。つまり「仕事を淡々とこなす力」が物を言うのである。作業を簡略化すると「もっとクオリティの高いものを出せ」と言われることがあるかもしれない。でも気にしないことだ。相手の高望みにいちいち付き合っていたら消耗してしまう。無理難題を圧しつけてくる人ほど、自分勝手で人任せである。あなたのできる範囲で見切りをつけよう。仕事とは単なる仕事だ。それ以上でもそれ以下でもない。自分の時間やエネルギーをなにに注ぐかは、あなたの持つ最大の権利だ。
◎残業は狂気の沙汰
夜遅くまで残業している人は、よほど難しいミッションに取り込んでいるのだろうか。そんなわけはない。そこはペンタゴンでもCIAでもないのだ。一介の会社員がやる仕事なんてたかが知れている。残業は単なる怠けだ。仕事の効率化を怠けているのである。僕が住んでいるフランスではみんな終業時刻になった瞬間、鞄を携えて帰っていく。限られた時間のなかで仕事を終わらせる。仮に終わらなければ明日やればいい。会社は従業員に過剰な要求をすべきではない。それが彼らのデフォルトの感覚だ。仕事は仕事。プライベートはプライベート。日本人より人生の楽しみ方を知っているかもしれない。長時間労働に明け暮れる。それは仕事の奴隷にほかならない。そしてその奴隷が群れをなしているのが日本の会社組織である。来る日も来る日も、朝から晩まで会社で過ごす。30年、40年とそれを繰り返すのだ。サービス残業なんて狂気の沙汰でしかない。定時で帰ろう。ほかの人が机にかじりつているのを尻目に帰ろう。周りから「もう帰るのか?」と白い目で見られるかもしれない。大丈夫だ。そのうち「あの人はそういうスタイル」とお墨付きをもらえる。
◎健康の絶対条件はストレス回避
多くの人が職場で強いストレスにさらされている。いかんともしがたい状況である。でも解決策は明確なのだ。嫌なことさえしなければいいのである。いくら仕事をがんばったところで、ストレスをため込んでは意味がない。それで体調を崩してもだれも助けてくれない。社会なんてそんなものだ。だから割り切って働こう。嫌なことは嫌だと退けたとしてもクビにはならない。