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評価 

(3点/5点満点)
コミュニケーションが下手で、人間関係に悩み続けた著者・勝間和代さんが20年かけて構築し、実践してきた「困った人を見分けて距離を取る方法」や「自分の考えを相手に伝える技術」など、コミュニケーションについての知識やスキルアップの方法を紹介します。
・「困った人」を分析する
・怒りをコントロールする
・アサーティブに関わる
・寛容さを手に入れる
・思いやり力で幸せになる
・適切に伝える技術を磨く
・SNSコミュニケーション術
人間関係の問題は、ほとんどの場合、相性の問題だと言います。
だからこそ、相手が悪い、こちらが悪い、ということを議論することに意味はありません。
被害者意識や罪悪感を持ってストレスを溜めるよりも「相性が悪い人間関係にはあまり深入りしない」と決めてしまうことが大事です。
また、人間関係において、最も重要なスキルは「自分以外の人とどのようにうまくやっていくか」ということなので、すべての自分以外の人に対する感謝が重要だという認識が持てると、他者とのつながりが緊密になり、自分の幸福感が増すと思います。
【my pick-up】
◎怒りはメールで送らない
メールの文章は長ければ長いほど、相手は一方的なクレームや説教に感じてしまいます。そうすると、解決できることも解決できなくなりかねません。どうしても口頭で話せない時は電話をしましょう。とにかくメールで相手に怒りを伝えるのは避けるべきです。メールで伝えるぐらいであれば、とりあえずその場を黙っておいて、直接話ができるときにまだ保留した方が良いと思います。どうしてもメールを送りたくなったときには、とりあえず話したいとか会いたいという趣旨のメールを送って、内容については触れないようにしましょう。
◎自分の弱みに関わる時間を減らす
自分の弱みを認めて、さっさと諦め、弱みである分野にはなるべく関わらないように戦略を練りましょう。どうしても関わらなくてはならなくなったときは、人の手を借りることです。市場サービスを活用すれば、弱みを補うことも可能です。自分が弱みをさらけ出してもそれについて責めるのではなくサポートしてくれるような人間関係を作っていくことを意識しましょう。弱みを聞いても責めたりせず、サポートしてくれる人というのは、思いやりがあり、心に余裕がある人たちです。このような人には、積極的に自分の弱みを開示し、全体がうまく回るようにするにはどうしたらいいのかを相談し一緒に考えていきましょう。
◎相手からの親切に感謝の気持ちを表す
他者との関係性に感謝できるようになると、他者とのつながりは緊密になり、自分自身の幸福度も増していきます。私はそのことに気づいた40代以降、誰にでも挨拶をするようになりました。宅配便の方、コンビニエンスストアのレジの方、何か物を運んできてくれているレストランの方、すべての方に対して感謝するようになり「今日はありがとうございます」「ごちそうさまでした」「お疲れ様でした」という言葉が、常に心から出るようになっています。人は周囲のいろいろな方から助けられています。自分の周りにあるものに対して感謝をし、喜びを感じるメンタリティが必要だと考えています。「何に感謝できるか」と考えるとき、その材料は周囲にいくらでも存在していることに気づきます。私たちは、そこからいくらでも感謝と喜びを生み出すことができるようになります。
◎SNSで「困った人」である可能性が高い人を見抜くポイント
・共通の友人がひとりもいない
・こちらが積極的につながろうとしていないのに個人的にメッセージが来る
・旅行や食べ物の写真や自撮り画像が大半
・他者の投稿にはほとんどコメントをしていない