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厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2014年187冊目『読書術』

2014-11-12 14:13:59 | その他私が読んだ本

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評価 (2点/5点満点)

この本は、1962年に光文社版の『読書術』として誕生し、その30年後に岩波版として刊行されたものです。ただし、そもそも「読書術」なるものが30年やそこらで簡単に変わるはずもないということで、本文は以前から一切書き足しされていません。

手当たり次第に本を読んで、長い時を過ごしてきたという作家の加藤周一さん(故人)が、本という相手に対して用いてきたあの手、この手を分かりやすく書いています。

何を読んだら良いかは一般論として成り立たないですが、どう読んだら良いかは一般論として成り立ちます。それが「読書術」です。

・読書というこんなに安くて便利な愉しみを知らぬ人がいるとすれば、その気の毒な人に同情しなければならない。

・ビジュアルな情報と言葉による情報とは、互いに他を補うので、一方が他方を駆逐するのではないし、一方が他方に代るものでもない。

・活字の時代の後にビジュアルの時代が来たのではなく、活字情報にビジュアルの情報が加わったというだけのこと。どちらも愉しめばよいので、どちらか一方だけを選ぶ必要は全くない。

・どういう対象についても本はたくさんあり、いもづる式に1冊また1冊といくらでも多くのことを知ることができる。読書の愉しみは無限。

・本をたくさん読むということは、日本語をたくさん読むということであり、日本語による表現の多様性、その美しさと魅力を知るということでもある。

「乱読」というと悪いように聞こえますが、なるべく数多くの本を読み方を変えて読んでいく。そこに愉しみを見出したいものです。

【my pick-up】

◎1日1冊主義は効果があるか

1日に1度、もう一人の人格との何時間かのつきあいは、私の人生に変化を与え、刺激を与え、たのしみを与えてくれます。

 

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2014年186冊目『サ道』

2014-11-11 22:09:50 | その他私が読んだ本

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評価 (2点/5点満点)

サ道と言っても、茶道ではありません。サウナ道です。

なぜ、一見拷問のようなサウナと水風呂のセッションを先人たちが好き好んで繰り返すのか?マンガ家タナカカツキさんが、個人の体験をもとに発見したサウナの楽しみ方=サウナ道を紹介します。

・サウナの気持ちよさはじっくりとつきあった者にしかわからない。

・「なぜ、サウナに行くのですか?」と問えば、「それは気分がよくなるから」と今はそんな感じで思う。

サウナ好きの方には本書の内容がよく理解できる。逆に、サウナに行ったことがない方は全く分からない。しかし、1回体験してみようかな・・・と思うかも知れません。しかし、読み進めるほど、理解するには数多くのサウナ経験が必要かと思います。

サウナ以外でも、大人ならではの趣味や楽しみを「○○」道として極めれば、仕事だけはないより深い人生を送ることができるのではないでしょうか。

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2014年185冊目『戦略思考ワークブック』

2014-11-10 14:44:57 | その他私が読んだ本

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評価 (2点/5点満点)

論理思考が、日本にもっともっと拡がっていくためには、「内容の難しさ」と「練習の不足」という2つの大きなギャップがあり、この本はその2つのギャップを埋める役割を果たしてくれます。

具体的には、「重要思考」(まずは何が大事かをハッキリさせること。そしてそれに対して逸らさずに議論を尽くすこと。)が紹介され、論理思考の方法論はこれひとつで十分だとしています。

①「重み」と「差」で考える

②目的やDMU(Decision Making Unit:意思決定体)を明確にする

何かを誰かに「これ(案や商品や戦略)はスゴイのだ」と伝えたいなら、まずはそのこと自体が、相手や目的においてダイジなのかどうかをはっきりさせましょう。例えば、「このクツの履き心地は素晴らしい!」と伝えたいなら、まずは「履き心地」がダイジなのだと言わなくてはなりません。

まず、誰にとって「履き心地がダイジなのか」と考えることが、DMUを定めることになります。都会の社会人(=DMU)がクツを選ぶときには、デザインでも価格でもなく、履き心地が一番ダイジなのだ、ということが「重み」です。

そしてその後、「そのクツの履き心地が他のクツに比べていかに素晴らしいか」と説くのが「差」

本書では20のケーススタディが用意されています(「女性をつかんだホンダN-ONE」「アップルのiPod大成功の秘密」「会議を減らす」など)。

一般によく学ばれているアメリカ生まれの「ロジカル・シンキング」よりも、とてもシンプルな「重要思考」で問題解決や価値創造を図っていきましょう。

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2014年184冊目『あなたはまだ本気出してないだけ』

2014-11-07 18:51:27 | その他私が読んだ本

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評価 (2点/5点満点)

本気を出すことを無意味だと感じる世の中、本気を出すことがダサいと思われる世の中。しかし、こんな世の流れに皆さんも流れてしまっては、5年後、10年後に間違いなく後悔する人生が待っています。

この本では、何事に対しても本気で生きていけるようになるための考え方を、大きく3つに分けて紹介しています。

①仕事編

仕事上のあらゆるシーンをもとに、仕事に対する本気度が一気に上がる思考法

②人間関係編

悪い影響を受けずに、何事にも本気で取り組めるような思考法

③自己投資編

本気で自己投資に取り組めるような思考法

ちなみに、著者の小玉歩さんは本書で6冊目の出版となりますが、執筆活動はしばらくお休みになるそうです。

「執筆とは自らを削り取っていくような作業です。削り取りすぎて、もうほとんどなくなってしまいました。作を進めるごとに執筆が難しくなり、本作がこれまでの書籍で最も完成までに時間を要してしまいました。(中略)もう削れないというところまで削り取りましたので、かなりいい書籍になったのではないかと思います。」(あとがきより)

小玉さんは、同じような内容で量産させる書き方ではないということですね。

 

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2014年183冊目『東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと』

2014-11-06 16:34:52 | その他私が読んだ本

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評価   (2点/5点満点)

東大大学院経済学研究科教授で、安倍政権での経済財政諮問会議議員やTV番組「ワールドビジネスサテライト」のコメンテーターなどを務める伊藤元重さんが、大学のゼミの学生に日頃話していることをまとめた1冊です。

その主な内容は、伊藤さんが苦労して身につけてきた知的戦略行動です。

戦略論とは、周囲の状況を適切に判断すると同時に、自分の中長期の目的を達成するためにはいま何をすべきかを論理的かつ緻密に考えるということ

日常の仕事ではつい目先の成果を求めがちですが、長期的な目的においてはそれがデメリットとなることもあり得ることを考えさせられました。

【my pick-up】

◎「読書術」に出会う

1日1冊は、私に貴重なものを2つ残してくれた。1つは速読のこつである。もう1つは本を読む習慣を定着させてくれた。

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