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そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

とうとう発見、ウマゴヤシの実

2011年04月18日 | 木や草の実・タネ・松ぼっくり
これはウマゴヤシという植物の実です。
私の指にのせています。

ウマゴヤシというのは、この植物が栄養豊富で、馬が食べると肥るのでこんな名前が付いたんだそうです。

こんな姿で生えています。


この花から、どうしてこんな形の実ができるのか、どう考えても???です。


これはふたつの実が背中合わせになっています。



こちらは一つですが、正面から見た様子です。

らせん状になっているのが解りますか?

トゲトゲがいっぱい生えているのは、動物の体などにひっついてはこんでもらい、仲間を増やそうという戦略です。
ヒッツキムシの仲間ですね。

雑草なので、たまに生えていてもすぐに刈り取られてしまい、なかなか見る機会がありません。
これを見つけたのは、花壇のタイムの花の中に紛れ込んで花を咲かせていたので、刈り取られずにすんだようでした。

面白い形でしょう?

図鑑を見て、どうしても見たかったのですが、やっと会えました




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秋は実りの季節

2010年10月15日 | 木や草の実・タネ・松ぼっくり
これはなんでしょう?

葉っぱでお解りですね? そうです、スズランです。
なかなか実が付かないスズランですが、たった一つだけ虫にも食べられずに、こうして色が付きました。

中にはタネが入っていますが、別に面白いような形でもなく、普通の細かいタネです。



これもよくご存知のカラスウリですね。
葉陰にこっそりと実を付けていますが、赤く色づくとすぐに見つかってしまいますね。

この側に、今ごろまだ花が咲くとみえて、蕾がありました。
それを見て、私は「へえ~~!!!」と感心しました。
何かというと、これです。

顎に縦じまの青い模様が入ってるでしょう?
これが、青い実の模様とおんなじだったので、面白かったのです!!

そういえばカラスウリのタネは愉快ですね。

大黒様のお顔のようで、縁起がいいのでお財布に入れておくと良いとか、言う人もいます。
また、結び文みみたいでゆかしいとか、打ち出の小槌のようでおめでたいとかも!



これは、ヤマイモのムカゴです。

自然薯や山芋が子孫をたくさん増やそうと、つるの途中(葉の付け根)につくる5ミリ~1センチ程度の小さなイモのことです。実ではありません。

たくさん集めて、五目御飯のようにしてムカゴご飯を炊いたり、大きなものならフライパンで炒ってお塩を振ると、ビールのあてになります。

ただし、よく熟していると触るとポロッと落ちるので、気を付けて収穫しないといけません。

他にちゃんと実も付けるんですよ。まだ青い頃の写真ですがこんな感じです。

夏の暑い頃に、小さな白い花を付けます。




アオツヅラフジです。

馬酔木の植え込みに絡まっていました。
青い実の色が、ラピスラズリのようで、大好きなんです。

でも、地味なのでなかなか気が付いてもらえません。
この写真を写している時にも、この近くに長く住んでいる人が「へえ~こんなきれいな実があるんですね」とビックリしていました。


ちょっと見て廻るだけでも、こんなにいろいろあるのに、みんなもっと見て欲しいです。

ま、ムカゴなんかは誰も知らないおかげで、私は独り占め出来るんですけどネ




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箕面の森のお友だち♪

2010年07月05日 | 木や草の実・タネ・松ぼっくり
ここには明治の森箕面みのお国定公園という大きな緑が広がっていて、
東海自然遊歩道にもつながっています。

モミジやお猿さんや、きれいな滝でも有名なんですよ。


地図の真ん中右よりには、文字が薄くて見えないと思いますが、ピンクの囲みがあるでしょう?
その辺りがいつも私のうろついている、枚方市です。

そして、左の上の方に箕面市があり、ピンクのラインを引いてあるのがビジターセンターという建物のある所で、ここが活動の拠点になります。

枚方から直線距離ではそんなに遠くないのですが、最後の方はクネクネと曲がる山道を登っていくので、車酔いしそうでしんどかったです

無事にビジターセンターへ到着。

私を迎えてくれたのはこんなステキなお友達でした!!

ドングリトトロは何度かお見せしましたが、フクロウさんは初めてですね!

森にあるものを色々と利用して、こんなにも面白い物がが作れるなんて、きっと楽しいでしょうね
他にもまだまだあったのですが、代表的なものを写してきました。

あなたはどれがお気に入りでしょう?


夏休みなどには、こんなものを作る教室なども開かれるようです。

また、ここには箕面の草木、鳥類、昆虫などの標本や写真を集めて見せて下さる展示場もあり、見ごたえがあります。
とりあえずこの森の総てを理解できると思います!
猛禽類の剥製などは、その大きさに驚きました。



他にも色々写したので、また水曜日にでも続きをUPしますね。
とてもきれいな写真もあるので、お楽しみに♪




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マツバボタンの実とタネ

2009年09月21日 | 木や草の実・タネ・松ぼっくり
マツバボタンは花の後は、ほぼ100%の実が出来ます。


これは、まだ花が終わったばかりの頃です。
モジャモジャオヒゲに守られていますね。



まだ完全には熟していないのですが、この実は蓋モノの容器みたいになっています。
ちょっと開けてみましょう。

中には細かなタネがびっしりと入っています。


もう少しよく見えるように、開けてみますね。



タネはこんな形をしています。



このタネの入れ物は、なかなかうまく出来ています。
未熟果だと、蓋が外れてもタネが全部こぼれてしまわないように、内側はネバネバしています。



このように、蓋が外れてタネがこぼれるような仕組みの植物には
オオバコ(青い四角は5ミリ四方です)

花と実やタネの詳しい写真はこちらでどうぞ


ゴキヅル(これは水辺のつる草で、実もタネも大きいです)

詳しい写真と記事はこちらでどうぞ

などがあります。
面白いので、私は大好きです



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「これな~んだ?」の答えで~す

2009年05月20日 | 木や草の実・タネ・松ぼっくり
まず最初のものはこれの実です。アセビです。


必ずしも全部の花が実になることはなさそうです。


もう一ヶ月もすると、こんなきれいな色になるんですよ!

もっとも乾燥しすぎたり、日当たりが悪いと、茶色く干からびたようになって枯れてしまうのも多いです。

タネの世界もなかなか大変ですね。



2番目のは・・・

こんな写真を覚えていらっしゃるでしょうか?

そうです。ユキヤナギの実です。
実が熟して、タネが飛び出した後の殻でした。

この水滴の写真の、何日か後で写したのを見てください。


そして、これが熟して種が出てしまうと、こうなります。



ハート型で可愛いですよね

と言うわけでした。 チャン、チャン


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これも、南の国の木の実です

2009年01月15日 | 木や草の実・タネ・松ぼっくり
真ん中のウルトラマンの顔のようなのが、大きな板のような根(面白いので、こちらでご覧下さい)が出来る「サキシマスオウノキ」、真ん中の少し小さいのが「サガリバナ」、そして一番向こう側にあるのが「オキナワキョウチクトウ」、それぞれの木の実です。


サガリバナは夜に咲く幻想的な花です。
これもネムに似ています。
でもゴバンノアシとは反対に、下向きに咲きます。

オキナワキョウチクトウは、私たちが普通に見る事が出来るキョウチクトウにとてもよく似ています。
なのに、どうしてこんな実が出来るのか・・・
これも、この写真のは表面の皮がはげてしまっています。

サガリバナも皮が取れると同じような感じになります。

南の地方の木の実は、波に運ばれて勢力範囲を広げようとするパターンが多いのでしょうか?


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名も知らぬ 遠き島より~♪

2009年01月14日 | 木や草の実・タネ・松ぼっくり
写真でしか見たことがなくて、長い間、欲しい欲しいと思い続けていたゴバンノアシという木の実なのです!

花は、ネムノキによく似た、繊細なピンクの花をさかせます。
それがどうしてこんな大きな重たい(皮付きの物は200グラムもありました)実を付けるのか・・・

花の写真は、沖縄の自然写真家:湊和雄さんのHPの中の南島漂流記の、11月30日に、そして浜辺で写された実の写真は1月6日の日誌に、UPされています。

湊さんが取材で訪れておられた西表島の海岸へ、はるばると東南アジアの方からでも流されてきて、打ち寄せられたものと思われます。

その写真を拝見して、どうしても欲しくなり、お願いしてみたら、なんと願いを叶えてくださったのです

このように皮に包まれているのと、波にもまれて皮が剥ぎ取られてしまったのと、二ついただきました。

実がこんな繊維質で出来ているのは、波に運ばれて遠くまで流れて仲間を増やそうという、木の戦略なのでしょね

中にタネが入っていないかと、隙間からのぞいてみましたが、残念ながらからっぽでした。


ところで、この木はどうしてこんな変わった名前が付いているのでしょう?

それは、この実が「碁盤の脚」に形が似ているからです。

碁盤なんて見る機会がなかなかありませんが、去年の大河ドラマで篤姫が碁を打つ場面があったでしょう?
あの碁を打つ時の台が「碁盤」で、この木の実はその脚に似ているというわけです。

脚の部分、こんなです。
似ているといえば、似てるでしょう?


黒潮の流れに乗って、はるばると旅してきた大きな木の実。
そこで、たまたま拾われて、
また旅をして私のもとへとやって来てくれた木の実。

とても不思議な縁を感じます。

さぞかし寒さを感じていることでしょうね・・・・
そっと手のひらで包んであげようと思います。


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困ったひっつきムシ

2008年11月07日 | 木や草の実・タネ・松ぼっくり
道端にこんなものが生えていました。
初めて見るもので名前が判らなかったので、とりあえず写真を撮り、帰宅してから図鑑で調べました。

アレチウリという、外来植物のようです。
つる性の植物です。
上の写真の実の大きさは、2センチ前後です。


花をご覧下さい。
これは雌花です。

丸い実なので、め花も丸くなっていて、少し可愛い感じがしますね。

こちらは雄花です。

こちらも、なかなかきれいでしょう?


ワンセットにすると

こんな感じです。

実を一つ外してみました。

若い実のそばに置いたので、大きさがおかしな具合ですが、丸い実の中の一つがこんなだと思って見てください。


ヒッツキムシの仲間に入れてもいいでしょうが、それよりはちょっと針が凶悪なイメージでした。
それもそのはず、もっと成熟した実の針は強力で、ジーンズをも通すとか

特定外来生物に指定されていて、繁殖力が強いので河原のヨシが侵食されて困っているところもあるようです。
詳しくは
こちらをご覧下さい。

特定外来種は、法律で運搬が禁止されているので、面白いからと持ち帰ったりするのは厳禁です。
私も持ってこなくて良かったと、ほっとしました。


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巨大なヒッツキムシ!

2008年09月26日 | 木や草の実・タネ・松ぼっくり
こんなものをご覧になったことありますか?

私は植物園の展示室で見て、驚いていました。
でも、それを写してきても面白くないので待っていたのです。
そして、季節到来!

これはキバナノツノゴマといいます。
大きさは本体が4センチくらい、長い角の部分は7センチほどもあります。
いったいどんなものかというと

ケータイでご覧の方には、画面が小さくて読めないでしょうか?

南アフリカ原産の食虫植物で、別名を「悪魔の爪」
鋭い爪で、動物にくっついて運んでもらって、タネを散布させる。
とか書いてあります。


花はというと

名前どおりに黄色いです。
花びらの端にちいさな昆虫が捕らわれていました。


若い実です。

まだ小さくて、最初の写真のようになるとは想像できないですね。
子どもは何でも可愛いのです!


それが、やがて熟して来ると、そろそろ怪しげな姿に・・・




そしてもっと熟すと最初の写真のようになるんです。
外の皮がはがれて、実の殻までトゲトゲになるのがすごいです。
根性がありますね~~

試しに洋服にくっつけてみたら、くっつきましたよ。

この調子で、アフリカの大きな動物にくっついて運んでもらえば、相当な距離を移動できることでしょう。
あっぱれな戦略ですネ。



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ナガミヒナゲシのその後

2008年06月18日 | 木や草の実・タネ・松ぼっくり
葉っぱはすっかりなくなってしまいました。
上の写真のように、茶色い茎ばかりが目立ちます。

実を付けた茎の中には折れたり、倒れたりしたものもあります。
折れてうつむいたものや、倒れたものは、あの窓から残りのタネをこぼすことが出来ます。

でも、そのまま立ち枯れているのは、どうやって残りのタネを落とすのでしょう?
それを見てくるのが、私の宿題でしたね

よくよくながめてみました。
すると100%ではないのですが、茎は折れても倒れてもいないのですが、こんなことになっている実がたくさんありました。

虫が食べたのでしょうか?

倒れて土に着いているものは、ナメクジやダンゴムシが、盛んに食べていましたが、茎に登って食べている姿は見られませんでした。

だとすると・・・・
タネが残り少なくなって、窓から出て行けなくなると、途中から破けるようにできているのでしょうか?

殻の所々に点々と小さな穴が空いているのもありました。
たぶん、そこからだんだんに穴が大きくなっていくのでしょうね?

右から2番目のようになったのが、さらに殻が消えてしまって、てっぺんの窓の上についていた丸い部分だけが残って、風に揺れているのもありました。

「なんとまあ、うまいこと出来てるんやなあ~」というのが私の感想です。

この茎も、今日はすっかり刈り取られました。



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