「わー すごい!」
JR根岸線の洋光台にあるはまぎんこども宇宙科学館(横浜こども科学館)のエントランスに飾られた2m50cmの巨大宇宙船はイヤでも入場者の目に入る。
「これ、洗濯ばさみじゃあない?」
「これは植木鉢だよ」
一見かっこいい宇宙船もよくよく観察するうちにがらくたを集めて出来ている制作の秘密が見えてきて入場者たちの興味は一層増すようだ。
大宇宙船の周りに展示している「がらくたザウルス」「空き缶機関車」「がらくた昆虫」などなど、やがてこれらの作品にも眼が届くと、このおもしろさに気がついてくれて家族で話題が盛り上がっている。
帰ってからの参考にするために写真を撮る人も多い。
*私は撮影禁止などという野暮なことはいいません。
えーっ!あの本の本人ですか?・・・と感激をしてくれた20代の若者は、展示してある小型の宇宙船を見て「これ、以前に本を見て俺も作ったことがある」とガールフレンドに説明をしていた。
たまたまその場に居合わせた私が声をかけてみると、10年ほど前に私の本を見て宇宙船を作ったのだと言う。
また、私の著書を持って工作教室に来てくれた少年もいた。
彼は自分の持っている本の著者が科学館にやって来ると知ってお父さんに申し込みをしてもらったということだった。
普通小学生の子どもが、本の著者などを覚えていることはあまりないと思うのだが、彼にとってはこのがらくた宇宙船が余程印象的だったのだろう。
工作教室や展覧会はこうした直接的な反応があるからうれしい。
役者がテレビより舞台がいいという気持ちと同じなのだろう。
そんな直接的な手応えに、ついハイな気分に浸っていたが、工作教室の後半の4日間になってくるとさすがに疲れが隠せなくなって来た。
*この項は長くなるので一旦ここで一服して続きをご覧下さい。
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