先日埼玉県の少年Aさんから1通のメールが届いた。
「私は工作が昔から好きで最近、久々に工作を始めてペットボトルカーを作っております10年ほど前に、ペットボトルロケットが流行って各地で大会があり・・・・」
メールには何年か前に流行ったペットボトルロケットの改良型のペットボトルカーの写真が添付されていた。
少年の年齢は40歳。
人は大人になるにつけ、現(うつつ)に翻弄されていつの間にか<少年の心>を失ってしまいがちだが、稀に現実に流されることなく少年の心を持ったまま大人になる人もあるようだ。
私の高校時代の同期生で、県立高校の校長を歴任したあとに子どもの頃に木工の仕事をしていた親の姿の記憶から「面打ち」というかなりマニアックな世界に入った人光っつあもそんな一人だ。
また野良友のSさん(50歳代)は子どものころから楽器いじりが好きで、学生時代には仲間とハワイアンバンドを組んでいて今でも仕事の合間にライブを楽しんでいる。
インド楽器を奏でる地方都市の市役所に勤める40歳代の公務員で、イラストレーターの奥さんが開く展覧会場で演奏活動をして楽しんでいる人もいる。
こんな少年の心を持ち続けられた大人たちは、子どもに戻っている分だけ仕事がおろそかになっているのではなく、そこからエネルギーを得て、仕事にもさらなるパワーが注げるようだ。
Aさんもそんな一人で、ペットボトルカーの完成度からもその仕事ぶりは推察できる。
●丹沢山塊の中央やや左よりの高い山は古典落語「大山詣り」に出てくる相州大山(おおやま)、さらに左の街灯の支柱に重なる白い雲の部分に富士山が見える。
山の手前のビル群は海老名市とは相模川を挟んでその対岸にある厚木市の街並。
寒さも峠を越えたようだが、西高東低の気圧配置の日の朝は寒く、今冬の海老名市は未明の最低気温はマイナス4~5度にもなった日もあり、霜柱が融けはじめるころには表土はドロドロになって朝の野良仕事はお正月以来休みが続ている。
もっともこの時期は霜柱が立っていなくてもいわゆる農閑期で、急いでせねばならない作業はない。
しかし、このまま体を動かさないでいると血糖値も上がりそうだから、長芋栽培の準備だけはそろそろスタートさせよう。
●栽培用の木枠の傷んだ箇所を修理(幅・高さ80センチ×長さ4メートル)して組み立て直し、連作障害が出ないようにここに入れる土は2年に1回少し離れた畝の土と入れ替える。
スコップで1すくいずつ土を運んで入れ替える単純作業には2週間はかかりそうだ。
●写真の左端の人形は海老名市のキャラクター「エビーニャ」で昨年のかかしまつりに孫と一緒に作ったものを、畑のかざりに立てている。
こうして午前中は展覧会の作品を作り、昼食のあとは土木工事現場と化している菜園の一角に向かうのが日課となっている。
冬の寒い日でも、土運びで額から汗が落ちるのも気持ちがいい。
空気が澄んでいるこの季節の日光は純度が高そうで、頭髪も光合成が活発になって少し伸びて来た・・・ような気がする。
お前の髪の毛は野菜か!
税金の確定申告をも済ませて、展覧会に向けてポスター、案内状を作りはじめた。
これまで各地で開いた展覧会は、代理店が全部お膳たてをしてくれたところへ作品を送っておけばよかったが、自前で開催する展覧会は初めてで何から何まで自分でしなければならない。
このポスター作りで活躍をしてくれるのが私の相棒10年物の老体マックGー4である。
そして使用する私も72年物のG-3(爺さん)だ。
老いたりとは言えデザイン作業は年寄り同士で付き合いの長いマックG-4がウインドウズ7より使いやすい。
使いやすいが、私にはそのソフトが使いこなせなくて、写真や文字のレイアウトは出来るがギャラリーの地図が描けない。
そこで近所のデザイナーY氏に電話をかけ、マウスを動かしながら教えを請う。
「四角を描くツールで極端な長方形を描けば道路になるし、オブジェクトの角度を指定すれば斜めの道路も描けますよ」
それから苦闘すること2時間、やっと地図が描きあがった、建物の四角も、道路の線も同じツールで描けてしまったのであった。
次に、これをブログにアップするためにjpgで保存をするにはどうするのだろう?
またY氏を頼って電話をする。
こうして出来上がったのがここにアップした試作のポスターである。
2月になってこのブログのアクセスカウントがが急に上がり始め、通常30からせいぜい40カウントくらいのアクセスが80前後と倍増し時には100カウントを超える日もある。
これは昨年からの現象で、3月になるとまた通常の数に戻ったが多分今年も同じ経過になると思う。
子ども向けの工作のつもりで考案をしてきた「おもしろ工作」は、展覧会場での反応から高齢者にとっても興味を持ってもらえるテーマであることに気がつき、一昨年の秋に、「冬バージョン工作の作り方」を掲載したところ「高齢者の工作」というキーワードでの検索数が急上昇した。
それに応えて、昨年の年明けには「お雛様シリーズ」を3回連続でアップしたところこれまた好評だった。
そんな経緯があっての今年の2月もアクセスアップだが、ある日「検索エンジンからのアクセス」という項目を見ていたら「kanntann ohinasama」というキーワードからこのブログにたどり着いた人がいた。
日本語変換されていないアルファベットの羅列でも検索が出来るものかと思って、試みに「goto-mou」「omosirokousakuranndo」で検索をしてみたら何とそれぞれに「ゴトー孟」「おもしろ工作ランド」がヒットし、あらてめて検索エンジンの性能に驚いたものである。
でも、そんなことも可能だというだけのことで、わざわざ日本語に変換しないアルファベットで検索をする必要性はあまりなさそうだが・・・・・。