![Photo_39 Photo_39](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/f2/ce67167c88eb5b34b5e5b7138c6c225d.jpg)
ジィモ=爺芋という思い込みをプリンティングされた60年前の森先生の後ろ姿のイメージ 。
暖冬だった今年はジャガ芋のタネ芋は早々と2月の中旬に植え、山芋の中でも寒さに強い長芋も3月のはじめにもう植え付けてしまった。
いずれの芋の植えつけも例年より半月早い。
次なる芋の植えつけは里芋で、タネ芋の準備はすでに整いあとは気温の上がり方と相談しながらになるが、気分はもう収穫期に飛んでいて、あのねっとり感の「八つ頭」、ほくほく感の「土垂(どたれ)」などの食感が蘇ってきて早く植えたいと気が早る。
子どものころからも、里芋は嫌いな食べ物ではなかったが、里芋がしみじみと旨いなぁ~と思えるようになって来たのは歳のせいかも知れない。
ところで、この里芋のことを私が子ども時代を過ごした愛知県の方言だったのか、あるいは昔はどこでもそう言っていたのか定かではないが、子どものころは<ジィモ>と呼んでいたことを思い出した。
文字で書けば<地芋>と書くのだろうが、子どものころは音で <ジィモ>と聞くだけだから、私は長い間 <ジィモ=爺芋> と解釈をしていた。
というのも次のようなわけがある。
空襲を逃れて名古屋市の郊外に疎開をしていたが、その疎開先で入学した小学校に森先生という禿頭のお爺さんの先生がいて、森先生の後ろ姿を見た一年生の私は瞬間的にジィモ=爺芋という誤解を刷り込まれたのだった。
その後いつのころまでジィモと呼んでいたのか、そして里芋を呼びはじめたころの境目はいつだったのかまったく記憶もないが、今でも里芋を植え付ける度に疎開先で入学した小学校の森先生を思い出している。