もーさんのひとりごと

ここでは工作に関する話の他に趣味の家庭菜園の話、時事(爺イ)問題、交友禄など日々の雑感を気まぐれに更新していきます。

アラカン

2008年02月26日 | 映画
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 500円で懐かしの洋画のDVDが出回り始めた数年前から、私はいつか懐かしい邦画の出回る日もあることを期待して待っていた。

 しかして500円ではなくて1000円となったが、小津安次郎、溝口健二、今井正監督などの文芸物の懐かしの邦画が出て来て、あらためて時代を越えてなお美しい原節子の姿に感動をしているが、私の待っているのは女優さんではなくて、子どもの頃のヒーローの鞍馬天狗だった。
 鞍馬天狗、右門捕物帳のアラカンこと嵐寛寿郎に会いたいのだった。

 やがてDVD屋さんに大河内伝次郎の「丹下左膳」、阪東妻三郎、市川右太衛門、片岡千恵蔵など時代劇が出て来た。
 ここまでくればアラカンまでの道のりは遠くはあるまいと期待が膨らむ。

 そして、先週ついに池袋駅構内の売店でアラカンが演じる「池田屋騒動」「竜虎の決戦」などを発見!
 小学生から中学生の時代に大好きだったアラカン映画だが、そのタイトルには記憶がない。
 製作年代をみると私が15歳頃からの映画で、その頃から私の映画の興味は時代劇から洋画に移っていて、今回見つけたアラカン映画はその後の物だった。

 買って来た「池田屋騒動」はアラカンが珍しく新撰組の近藤勇を演じている映画で、一方「竜虎の決戦」ではアラカンは桂小五郎となって、大河内伝次郎の近藤勇と対決するというちょっと二本続けて観るには抵抗感があるが、ま、アラカンなら何でもアリでいい。

 映画そのものは他愛もないチャンバラで、ストーリーも日光の手前(いまいち)で薄っぺらな内容だったが、アゴを引いて語る重厚な台詞まわし、華麗な立回りで子どもの頃に見たアラカンがそこにいた。
 やっぱりアラカンは、えーなぁ! アラカンにはしびれるなぁ!
 
 久しぶりのアラカンにしびれたが、やっぱりアラカンの鞍馬天狗と右門が見たい!
 もっとも、別の役者のTV版の右門捕物帳シリーズはすでに発売されているが、私は右門捕物帳のストーリーに興味があるのではなく、アラカンの右門にしびれたいのだ。



高校のクラス会

2008年02月20日 | 雑記
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熱海の夕景

 名古屋の高校時代のクラス会(といっても卒業後51年経った今では老人会のようなものだが)を熱海で4月に行うことになった。

 3年前のクラス会の席上「次回は東京の方で一泊のクラス会ってのはどうか?」という話になり、私と草加市(埼玉県)に住むクラスメートが幹事ということになった。

 東京に住んでいる人なら箱根でも鎌倉でも現地集合でいいが、名古屋から来る旧友たちには知らない土地であれこれの電車を乗り継いで宿まで来いというのでは出席率が悪くなる。
 ・・・となると、新幹線を降りたその駅に宿があるという設定しかないが、さりとて東京駅ではどの改札から出るのかだけでパニックになってしまうだろう。

 結局、通俗的ながらわかりやすさから<熱海>ということになり、インターネットで予算にあう宿を8軒ほどピックアップした後に現地に下見に行って来た。
 その結果、熱海の街は曲がりくねった複雑な坂道が多く、老友が迷わず成仏・・・じゃあなかった、迷わないで旅館に到着できるよう駅から2分という半分ボケていても来られる宿を会場に選んで来た。

 場所さえ決まれば後は案内状作りだが、今は写真も入ったカラー印刷の案内状が手許で作れる。
 こんなときは60才を過ぎてからの手習いだったが、パソコンを使っていて良かったと思う。
 
 案内を発送して早くも4日目に元女学生2人から出席の返事が届き、そのうちの一人はカラー印刷の案内状がきれいで楽しそうだったからと電話までくれた。
 これもパソコン効果だろう。

 ただクラス会までまだ1ヶ月半もあり、ここ数年の私自身の行動に照らしてみても、クラスメートたちも出席の返事を出したことを4月まで憶えていてくれるかどうかが心配だ。

 出席の返事をくれた仲間にはときどき確認の電話を入れることにしよう。
 


折り返し展・15

2008年02月13日 | 雑記
 30年も同じような絵を描いていると浮気心が出て、違った手法のイラストを描いてみたくなった。

 今回の絵はその頃のもので、スクラッチの技法で描いたものである。
 スクラッチボードという専用の板とペンのような専用の引っ掻き道具もあるやに聞くが、私の場合は白いアクリル板の全面に黒い塗料をぬり、その上を鉄筆、割り箸などで引っ掻いて白い部分を削り出すという我流でやっている。
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 仕上がりのタッチから木版画ですかと聞かれることもあったが、夕方に小説の原稿が届いて、明くる日の午後には絵を渡さねばならない納期の短い挿し絵などは木版画を彫っている時間のゆとりはなく、また木版より細かい表現が出来、版画を彫るよりは短時間で仕上がるが、これまでの様にペンや筆で描くよりは時間はかかった。

 スクラッチ技法で絵を描くと、黒ベタの部分はただの黒いだけの状態になってしまうが、私流のスクラッチはポチポチと白い傷のような模様をつけてアジを出している。
 これは企業秘密(というほどのことでもないが)のスクリーンをかけて、わざわざ着けているキズである。
 しかし、あるとき製版屋さんが、これを汚れと勘違いして親切心からていねいに修正して元の黒ベタに戻されてしまったことがあった。

 以来、私はこのイラストの原画にはサイズの縮小指定のほかに、<白いポチポチを残す>という指定も赤で記すようにしていた。



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茶飲み友だち

2008年02月08日 | 家庭菜園
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本文とは直接関係はないが、紅菜苔(こうさいたい)の花です。
花が咲く前に茎の部分をおひたし、油炒めなどで食べます。




 家から畑に向かう途中に「珈琲ふう」というこの町にしてはちょっと洒落た喫茶店があり、私はここで出たコーヒー殻をもらって畑の通路の雑草押さえに使っている。
 *コーヒー殻はタネの発芽を抑制する作用がある。

 ところでこの喫茶店の常連さんで私の茶飲み友達の一人に三重県の松阪出身で、松阪牛とあべ静江さんが同郷だという美人のJ子さんがいる。

 ある日このJ子さんから質問を受けた。
「野沢菜のタネをこの辺りで蒔いたら、長野の野沢菜のように葉っぱが大きく育たなかったけど、土地によって野菜の育ち方は違うのかしら・・・」    
 
 実は私も昨年の秋に野沢菜の亜種で稲核菜(いねこきな)という菜を栽培したがやはり葉は大きく育たなかった。

 ジャガイモも北海道産のタネ芋を使用しているが、北海道の芋のようには美味しくは出来ない。
 大きな櫻島大根も私の知人が栽培をしたが大きくはならなかったという。

 また仕事で出かけた土地で見つけた黒い大根(皮だけが黒く、中は白)のタネを珍しいからと愛知県に住む弟にも送ったが、収穫した黒い大根のサイズと肌の光沢は愛知と神奈川ではちょっと違ったものになった。

 同じタネを蒔いても土地の風土などによって少しずつ違ったものに育つようだ。
 但し、いくら変わってもジャガイモが大根やキュウリに変わることはなく、少し変わってもジャガイモはやはりジャガイモである。

 J子さんも美女ではあるが、あべ静江とまではいかない。
 彼女も、もしそのまま故郷の松阪で過ごしていたら、あべ静江に育っていたのかも知れないが、遠く離れて気候風土の異なった海老名という土地に来てしまったためにあべ静江とは少し違ったものになってしまったようだが、ジャガイモ同様に美人の枠からはみ出すほどの変わり様ではなく、やはり美女の範囲内におさまっている。