私は霊感があるわけではないから、ただの偶然に過ぎない話だが・・・。
1963年に東京に出て来て、当時ファッション画の大家として長沢節氏と人気を二分するスター的存在だった原 雅夫先生に師事して以来の友人で同じ門人だったMさんという人が居た。
そのMさんもすでに還暦を過ぎ、ここ2年ほど入退院を繰り返していて、昨年その入院中のMさんの夢を見た。
私とMさんは互いにもう何も食べられないほどの満腹状態にもかかわらず、何故かビアホールでかき氷の注文をしていた。
目が覚めてその日は彼の家族から電話があるのではないかと気になっていたが、その日は何事もなくさらにその次の日も電話もなかったことから、ただの夢に過ぎないことと安心をしていたが、10日後になってやはり彼が亡くなったことを知らせる電話をもらうことになった。
そして、葬儀の日の家族の話では私が彼の夢を見た日に「あと10日ほど・・・」と医師から余命宣告を受けていたと言う。
そして最後のころは、食事はもう受け付けず、冷たい水だけを旨そうに飲んだそうだ。
ビールが好きだった彼と外であうときは、昼間でも喫茶店ではなく新宿か横浜のビアホールだったことと、最後に冷たい水を欲しがったということから、ビアホールでかき氷を注文した夢の中の出来事と符号する。
また4年ほど前にも名古屋の高校で同級だった友人が我が家から歩いて5分ほどの病院に入院していたときも、ある晩に彼の夢を見て気になって見舞いに行ってみると、前回の見舞いの時は元気だった友人の容態は急変して医師から家族が呼ばれていて、それが彼との最後の対面だったということもあった。
*
歳をとってからは夢を見る事はほとんどなくなったが(一説には夢を見ないのではなく、見ても目がさめる前に忘れてしまっているのだとも言うが)、つい最近になってまた別の夢を見た。
夢の中で師匠とMさん、それに私たちの先輩の門人の3人がスケッチをしている光景だった。
夢の3人はすでに他界をしてしまった人ばかりで、今度は死を目前にした人がお別れに来てくれたのではない。
とすれば、この夢に何かの意味があるのなら「お前もここに来て、また昔のように一緒に絵を描こう・・・」というお迎えが来たのかも知れない。
女房にこの話をすると、今は引っ越しの準備で忙しい最中だから、もう少し待ってもらうように言っておきなさいとあっさり言われてしまった。
![Photo_45 Photo_45](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/b1/453d009861b6ff3f03ef0c24d8d91123.jpg)
引っ越し準備中に出て来た、師匠のアトリエで勉強中の20代後半のころのクロッキー。
38年前のクロッキーはホコリ焼けで黄バミ、紙の酸性化で周囲はボロボロと欠け始めていた。
1963年に東京に出て来て、当時ファッション画の大家として長沢節氏と人気を二分するスター的存在だった原 雅夫先生に師事して以来の友人で同じ門人だったMさんという人が居た。
そのMさんもすでに還暦を過ぎ、ここ2年ほど入退院を繰り返していて、昨年その入院中のMさんの夢を見た。
私とMさんは互いにもう何も食べられないほどの満腹状態にもかかわらず、何故かビアホールでかき氷の注文をしていた。
目が覚めてその日は彼の家族から電話があるのではないかと気になっていたが、その日は何事もなくさらにその次の日も電話もなかったことから、ただの夢に過ぎないことと安心をしていたが、10日後になってやはり彼が亡くなったことを知らせる電話をもらうことになった。
そして、葬儀の日の家族の話では私が彼の夢を見た日に「あと10日ほど・・・」と医師から余命宣告を受けていたと言う。
そして最後のころは、食事はもう受け付けず、冷たい水だけを旨そうに飲んだそうだ。
ビールが好きだった彼と外であうときは、昼間でも喫茶店ではなく新宿か横浜のビアホールだったことと、最後に冷たい水を欲しがったということから、ビアホールでかき氷を注文した夢の中の出来事と符号する。
また4年ほど前にも名古屋の高校で同級だった友人が我が家から歩いて5分ほどの病院に入院していたときも、ある晩に彼の夢を見て気になって見舞いに行ってみると、前回の見舞いの時は元気だった友人の容態は急変して医師から家族が呼ばれていて、それが彼との最後の対面だったということもあった。
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歳をとってからは夢を見る事はほとんどなくなったが(一説には夢を見ないのではなく、見ても目がさめる前に忘れてしまっているのだとも言うが)、つい最近になってまた別の夢を見た。
夢の中で師匠とMさん、それに私たちの先輩の門人の3人がスケッチをしている光景だった。
夢の3人はすでに他界をしてしまった人ばかりで、今度は死を目前にした人がお別れに来てくれたのではない。
とすれば、この夢に何かの意味があるのなら「お前もここに来て、また昔のように一緒に絵を描こう・・・」というお迎えが来たのかも知れない。
女房にこの話をすると、今は引っ越しの準備で忙しい最中だから、もう少し待ってもらうように言っておきなさいとあっさり言われてしまった。
![Photo_45 Photo_45](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/b1/453d009861b6ff3f03ef0c24d8d91123.jpg)
引っ越し準備中に出て来た、師匠のアトリエで勉強中の20代後半のころのクロッキー。
38年前のクロッキーはホコリ焼けで黄バミ、紙の酸性化で周囲はボロボロと欠け始めていた。