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もーさんのひとりごと

ここでは工作に関する話の他に趣味の家庭菜園の話、時事(爺イ)問題、交友禄など日々の雑感を気まぐれに更新していきます。

中新田かかしまつり

2008年07月31日 | 雑記
 そろそろわが町の<かかしまつり>が動き出した。
 地元の小学校の5年生が毎年参加をしてくれていて、今年も3クラス81名の子どもたちが12班のチームに分かれ、かかしの設計図を手にかかし作りの名人で営農組合長の平井さんの納屋に連日3班づつが訪れて指導を受けにやって来る。W08_3

←今日の作業はここまで・・・
あとは新学期が始まってから体育館で仕上げをしま~す。 



 昨年15周年を終えたかかしまつりは私たち年寄りから見るとまだ15年しか経っていないが、5年生の子どもたちから見ると、自分たちが生まれる前から続いている<伝統のかかしまつり>ともいえるのである。

 そして彼等が作る今年のかかしは小学生といえども、地球の温暖化、食料問題をテーマにしたかかしも何体かあって社会派のかかしが多く出てきそうだ。

 数年前まで私が審査員を務めていたある学年雑誌の夏コンのフリー部門の応募でも1年生から4年生までは圧倒的に工作での応募が多かったが、5年生になると工作から離れて作詞作曲、小説、コミックなどと興味の範囲が広がるだけでなく、ゴミの研究、気象の研究などの社会的なテーマを持った応募作が出て来るようになり、広い視野を持つことが出来るようになる年令でもあるらしい。

 さて、そんな中で、12班の子どもたちに加えて、5年生の担任の先生3人の合作かかしも参加の準備をしているようだが、どんなかかしが出来上がるのか楽しみである。
 町の人たちの中にはオリンピックのヒーローが決まってから作りはじめる人もいるようだ。

 私のかかし作りは毎年昔ながらの1本足のかかしだから、9月になってから作りはじめるが、その前にかかしまつりの会場にかかげる大きな看板作りの役目を負わされている。
中新田かかしまつりは9月6日の午後から出品の受付と飾り付けが始まります。





ここは何処? 私は誰?

2008年07月23日 | 雑記
W ←また表参道の陽射しを思い出す季節になってきた。
 この写真をクリックして拡大をすると、室温が上がり熱中症になる恐れがありますのでご注意下さい。
 ンな、阿呆な・・・それにしても暑い毎日でんナぁ


 前夜の徹夜仕事の後の嫌な脂汗と疲労感で不快な気分の私に、真夏の太陽が容赦なく照りつける。
 ふと気が着くと、私は前後の脈絡もなく突然に地下鉄千代田線の表参道駅の近くを汗を拭き拭き歩いている自分を自覚した。
 今から20年ほど前の夏のことである。
 
 なぜ自分はここに居るのだろう?・・・わからない。
 家からここまでどうやって来たのだろう・・・記憶がない。 
 これからどこに行くつもりだったのだろう?・・・わからない。

 頭の中が真っ白になって・・・・船場の有名料亭の老女将の囁きは聞こえてこなかったが、記憶喪失という言葉が頭をかすめて不安がよぎる。
 
 私はどこから来たのだろう?と来た方向を振り返って考える。
 後ろの方角にはJRの原宿駅、地下鉄の明治神宮駅がある。
 ???それらの駅からここまでの間で、自分が立ち寄りそうな所は???

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?

 そうだ! 昨夜徹夜で仕上げたイラストを表参道のデザイン事務所に届けに来てその帰りだということまでは思い出していくらか希望の光が射して来た。
 時間にすれば数分に過ぎないのだろうが、この間に私の脳の中を記憶の在り処を探して物凄いスピードでセロトニンが駆け巡っている。

<コンピューターを正常に終了しなかったため、只今ハードディスクの修復を行っています・・・>
 当時はまだパソコンを使っていなかったが、頭の中はそんな状態でハードディスクの修復に時間がかかっているようだった。

 自分の名前は? 仕事は? 住所は? 電話番号は? 
 これらは一応クリア出来、どこから来たのかはわかったが しかし、これからどこへ行くつもりでいたのだろう? 

 持っているバッグの中身を確認すると、晴海で開かれるDIYショーでの工作教室に関する打ち合わせの資料が入っている。
 足の向いている地下鉄の駅との関連を探して、またセロトニンがふる回転をして記憶の糸を手繰る。
 ややあって、ようやく記憶の空白が埋まり、工作教室の資料と表参道駅の二つのキーワードを結び付け、クライアントの会社に打ち合わせに行くために地下鉄の駅に向かっていることを思い出した。
 しばらくの間はこれが慢性になったらと思うと恐かったが、このときはどうやら猛暑と徹夜による疲労との複合作用で、一時的な現象で済んだ。
                
 あれから20年、最近では徹夜明けでも猛暑でもないのに記憶の途切れることが多くなった。
 人はこれを マダラボケと称するのだろう。
 髪の毛が一本づつ抜ける度に脳細胞も一個づつ崩壊していくようで、最近はとみに抜け毛と記憶の衰えが激しい(この場合禿げしいと書くのが正解かもしれない)。

 もーさんから駄洒落が聞けなくなったときは心配だが、そんな駄洒落の出ている間はまだまだ大丈夫だよと 禿げ増してくれる友人もいて有り難い。
 



工房の模様替え

2008年05月24日 | 雑記
 昨年の夏、工房を自宅内に移して一応の引っ越しを終えていたが、作品を入れた段ボールが部屋の半分を占め、本棚、机、パソコンなどを置くと、人間は私一人がやっと入れるだけのスペースしかなかった。

 その状態で9ヶ月が過ぎ、手狭ではあるが取りあえず仕事はこなせたが、仕事の打ち合わせのスペースもなかった。

 そんな状態の中で昨年の9月に「ぶらり途中下車の旅」というTV番組から<小田急線の旅>で取材をさせてほしいという依頼の電話があったが、とてもTVクルーの入れるスペースなどがないから断った。
 しかるに、12月になるとまた同じ番組で今度は<JR相模線の旅>で取材をさせて欲しいと言って来たが、これまたお断りをする他なかった。
 * 海老名市は人口12万人程度の街ながら、南北に長い地形上JR相模線、小田急線、相鉄線の3本の路線が走り、駅の数は市内に7つもある。

 せめて仕事の打ち合わせくらいは出来るスペースを作らねばと思ってはいたが・・・。
 ゴールデンウィークの前に、娘の一家が車に18個ものプラスチックの衣装ケースを積んで工房の模様替えの応援に来てくれた。

 これまでの9ヶ月間、もうこれ以上のスペースを作ることは出来ないと思い込んでいたが 二人の小学生の孫も手伝ってくれて、大小サイズがバラバラだった段ボール箱に入った作品を同じサイズの衣装ケースに移して効率良く積み上げると、たった一日でTVのクルーは無理でも3人くらいの来客なら対応が出来るスペースがあらわれてやっと工房の引っ越しが暫定状態から脱して完了した。
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無駄な空間がなくなって、広いスペースが生まれた工房

 魔法のようにたちまち出現した空間を眺めながら、日本のサラリーマンを通勤ラッシュから解放出来るかも知れない画期的なアイデアが浮かんだ。

 朝夕のラッシュの電車も、いろいろなサイズの人間がごちゃ混ぜになって乗るから混雑するのではないだろうか。
 そこで、体型別に1~2両目はウエストサイズが60cmまでの人、3~4両目はウエストサイズが70cmまでの人・・・・とサイズ別の乗車をすれば効率良く詰め込まれて、おっ! 今朝は電車すいてるね・・・なんてことには・・・な・ら・な・い・だろうかな?
 ダメか こりゃ!!



渋谷のモーゼ

2008年05月03日 | 雑記
W 今も昔と変わらぬ渋谷駅前のスクランブル交差点の混雑




 連休の直前に渋谷で仕事の打ち合わせがあり、相手の指定した喫茶店に出かけた。
 1◯9(イチマルキュー)から道玄坂を少し上がったところに・・・。
 電話を聞いたときには道順も喫茶店の名前もメモっておいたが、家を出るときにはそのメモを忘れて出てしまった。

 カタカナを並べた店の名前はさっぱり忘れてしまっていたが、映画館のわきのエスカレーターを上がって・・・という道順だけはどうやら憶えていて、5分程約束の時間に遅れて目指す喫茶店にはたどり着いたが相手はまだ来ていなかった。
 
 30年前に同じ渋谷で似たようなことがあった。
       
「モーゼって喫茶店を知ってる?」
「あ、そこなら知ってる、じゃあそこで明日の3時に会いましょう」

 当時の井の頭線・渋谷駅の北側から道玄坂の一郭は小さな喫茶店やパチンコ店が点在していて、モーゼもその中にあったと思う。
 たまたまモーゼを知っていたのは、数日前に別件の打ち合わせでハチ公前で待ち合わせた人と入った喫茶店がモーゼだった。

 ところが約束の時間を10分を過ぎても相手は現れない。
 とうとう30分を過ぎて、ちょっと不安を感じてウエーターに尋ねた。
「渋谷の喫茶店でモーゼ と言う名前に似た喫茶店はありますか?」
「それは多分 十戒でしょう」
 ウエイターは即座にそう答えた。
「・・・・・・ン!」

 そうだった、待ち合わせの喫茶店は<十戒>だった。
 相手が十戒と言ったのを、私の耳では自分の知っている範囲の情報だけで勝手に判断をして<モーゼ>と早とちりをしていたのだった。
 当時は携帯電話を使っているのはウルトラマンの科学特捜隊くらいのもので、喫茶店の電話番号がわからないから相手には連絡をする手段はない。
 幸いモーゼのウエイターが<十戒>の場所を知っていたので、簡単な地図を描いてもらい息せき切って駆け付けた。

 今回もまた同じような間違いをしているのでは・・・。
「この近所に映画館の横のエスカレーターを上がったところにある喫茶店って、他にもありますか?」
 喫茶店の店員にそう尋ねたとき、私の携帯が鳴って打ち合わせの相手から少し遅れると連絡が入った。





茶飲み友だち2

2008年04月27日 | 雑記
 つぶらな瞳とスレンダーな体型、ウエストからヒップにかけての曲線が美しい未亡人のKさんも例の「珈琲・ふう」の常連さんで私の茶飲み友だちである。

 そして散歩中のKさんの姿は<ふう>だけでなく、市内のいろいろな場所でしばしば見かけたが、ここ2~3ヶ月の間どこでもKさんの姿を見かけることがなく気になっていた。

「ん・・・! Kさんの車?」
 そして3月のある日「ふう」の駐車場でKさんのとおぼしき車を見かけて入ってみると、そこにはやはり久しぶりのKさんの姿があった。

「しばらくだったけど、どうしてたの?」
「家の中で転んでタンスにぶつかって、ここのところにアオタンを作っちまってね・・・」
 Kさんは左目の辺りを指で示しながら言った。
「私だってまだ色気があるから、湿布をしたままの姿では外にも出られなかっただよ」
 今では目の下の部分が少し色が変わっているかなと思うくらいで、言われなければわからないくらいに回復している。

 Kさんはひとしきりアオタンの顛末を語ると、また元気な足どりで帰って行った。
W再放送の<水戸黄門>を観るために家路を急ぐ未亡人Kさん

 おい おい! 未亡人の車というのは乗用車ではなくてこれかい? 
 誰が乗用車だと言った。
 この後ろ姿から察すると、未亡人という人はもう70歳を過ぎた人ではないのか?
 何を言うか?、Kさんは70歳過ぎではなくて、90歳を過ぎた人だよ。

 じゃあ、ウエストからヒップにかけての曲線というのは・・・
 そう、あの腰が曲っているということをちょっとだけ美化した表現をしてみたんだ。
 そんなもンを美化するなよ。未亡人のお友だちだというから、色っぽい話だと思ってすっかり聞き込んでしまったよ。
<後期未亡人>とでも言うべきだったかな。

 しかし、92歳で散歩の途中に洒落た喫茶店でひと休みだなんて、粋な人じゃあないか。
 私も将来はそうありたいと思ってね・・・