毎晩毎晩本を読んでいる。
読書は狭い狭い現実から、遠い遠い世界に、広い広い世界に、
果てしない時空の旅に導いてくれる。
もし読書の趣味がなかったら実に実につまらない、
もっともっと閉塞的な人生を送ったと思う。
今日読み終えたのは、「古代エジプト人の24時間」ドナルド・P・ライアン(著)という本。
これは3500年前の古代エジプトのいろんな職種の人たちの記録。
一人1時間でつなぐ24人の日常。
墓泥棒やミイラ職人、農夫や主婦、王や王妃や神官、踊り子や泣き女・・・
そんな日常で綴る1日。
これを読むと3500年も前のエジプトの暮らしが生き生きと蘇ってくる。
こんな手法を使うと、平安時代や奈良時代の庶民の暮らしがもっと身近に感じられるだろう。
古代エジプトだと墓に刻まれた文字によって埋葬者の暮らしをある程度知ることができる。
日本の場合、墓にそれを求めるのは無理だろうけど、奈良時代だったら万葉集を通して、平安時代だったら今昔物語を通して、ある程度想像することができるだろう。
「奈良時代人の24時間」
「平安時代人の24時間」
こんな作品がもしできたら、
もっともっと奈良時代や平安時代の庶民の暮らしを身近に感じることができるだろう。