29日~30日地恵農和倶楽部のイベントをした。
イベントの後は上手くいっても行かなくても疲労と虚脱感に襲われて、とても落ち込み、もう当分いいや!、という気になる。
といっても参加者は30人くらいのごく小さな内輪のイベントだったのだけどこれが地域ぐるみのイベントだったら関係者はどれほど大変だろう。
各地で盛んに行われる「都市と農村との交流」をテーマにしたイベントで多くの人が都市からやってきて一時的に村は活気付く。
それで多分都会から来た人たちは都市と農村との交流に役立ったと思うだろう。
確かにそんな面はあるのだけど一度イベントが終わった後で村に来てほしい。
すると元のひっそりとした村とつかれきった村の人たちに出くわすだろう。
そしてちょっと考えてほしい。
本当に「都市と農村との交流」に役立ったのだろうか?
単に補助金を使って村の人たちの奉仕活動で自分たちが楽しんだだけではないだろうか?と。
地恵農和倶楽部のイベントはそんな大きなイベントではなく、有機農業・体験農園・田舎暮らしを三つの輪として「無理をしないでまず自分たちで出来ることから始めよう」をモットーに「都市と農村との交流」を図ろうとするもので、
参加者は大阪・神戸・姫路、そして地元の人、30人くらい。
前回よりも少し少ないけど、今農繁期なのでそれでも出てきてくれたほうだと思う。
会場は前回と同じ宍粟市山崎の学遊館。
前回は古民家見学ツアーをして、ワークショップの時間があまり取れなかったので、
今回は講演会とワークショップ、懇親会だけすることにした。
最初に一応、地恵農和倶楽部の代表なので過去2回のワークショップを通して地恵農和倶楽部結成までのいきさつや活動を話した。
その後智頭町新田の岡田一さんの講演。
新田は地域ぐるみで大阪の生協と協力して各種イベントを行っている。地恵農和倶楽部のお手本みたいなところ。
講演の内容も良かったけど岡田一さんの誠実な人柄にも惹かれた。
ただ地域ぐるみということになると、乗りきでない人もいやいやながら半ば強制的に協力しないといけないことになるだろう。
それに一度補助金をもらうと、いやでもイベントをしないといけなくなるし、他のことが出来なくなる。
それにそれが上手くいくとあちこちで同じようなイベントが行われて、参加者の奪い合いがおき、参加者は単に「お客さん」になってしまう。
そうなるとイベントの効果はますます薄れてくる。
いったいイベントに見合っただけの経済効果が地元にあるのだろうか?
参加者は米や野菜や特産品を買って帰るかもしれない。
でもそれはせいぜい手で持てる範囲のもの。
補助金と村の人の奉仕に見合ったものだとはとうてい思えない。
それで地恵農和倶楽部では補助金を当てにしないで、「まず自分で出来ること、次に仲間で出来ること、最後にみんなで出来ること」をやっていこうと思う。
講演会の後ワークショップ。
地恵農和倶楽部の今後について話し合った。
それからメーン(?)の懇親会。
山田バンドのジャズ演奏と後はいつものように「代表」の立場をすっかり忘れて真っ先に酩酊したのであった。