(アナウンサー)次は大阪から中継します。
(レポーター)大阪になります。
この「なります」という言葉を聞くと心穏やかではない。
「です」、「ます」、というべき所を、「なります」。
あきらかに使い方が間違っている。
これが10~20代の間でだけ使われるのなら、そのうち廃れるだろうから気にはならないのだけど、
今では年代に関係なく使われ、さらには文書にまで使われるようになると、危機感さえ覚える。
今後これが一般化すると、「です」と「成る」をどうやって区別しようというのだろうか?
ただでさえあいまいな日本語、この日本語のために、外交でどれほど日本は誤解を生み、損をしてるだろうか。
名詞や形容詞の造語が増えるのはなんとも思わない。カタカナの日本語が増えるのもたいした問題ではない。
断定的な言葉を言うと相手に失礼になるという誤った思い込みのために、日本語はますますあいまいになり、論理的な思考に耐えない言語になりつつあるのが我慢できない。
断定すべき所は断定しよう。