柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

抗議

2011-05-01 07:54:20 | Weblog
もう5月です。こういう物言いが多くなりました。もうもう言ってます。時間が早く過ぎるはあれこれやっているからと勝手に良いように解釈していますが、違うんでしょうかね。なんだか違うみたいではあります。歳をとると時間が早く過ぎる。こういう非科学的なアバウトな納得でいいのだと、去年もこんなだったかなぁと訝りながら思っています。
 BSフジのプライムニュース(しつこいことですみません、私はこの番組の贔屓なんです)で、原発の専門家が二人出てました、どちらも引退した元職さんでありましたが、推進派であった元トップ、反対派であった元大学教授でした。原発を推進してきた元トップの人も結構正直に率直に意見を言っている印象を受けました。原子力村に阿っての意見などはもう聞きたくない(枝野さんや保安院やらの会見で嫌というほど聞かされてますから)のですが、こういう番組でないと違った意見は聞けません。NHKよりはTBSや古館の番組の方が、とも思いますが、いやこちらも大マスコミの一群ですから出てくる情報量は一緒です、切り口が違うくらいの差しかないですか。原発は必要だ(総論)けれど反対だ(各論)。総論賛成各論で諸説、の状態。で、この番組。大マスコミも大マスコミ、フジTVなのですが、ここを仕切ってる男キャスターが田原総一郎のような嫌味と色がない、しかし田原総一郎のような鋭い抉るような遠慮のない質問を投げつけます。もうひとつ私の気に入ってるのが傍に居る女キャスターです。前回はいつもと違う人でしたが、男キャスターに負けずこれまた鋭い。見るからに切れ者で且つ綺麗系。男キャスターがイケメンの対極の風貌なので、見ている者の目も楽しませてくれます。その番組での原発事故告発でした。推進してきた人も言いにくそうではありましたが、今までの原子力村のズルズルさを批判してます。よろし。その委員会にあってずっと苦言を呈する立場にあったもう一人の学者さん、こっちは小さな声で訥々と話す人で、少しく歯がゆい印象もありましたが、内容はきっちりと批判調でした。ズルズルの人災。やはり今次の原発事故はそう括られることなのでしょう。内閣参与の原子力専門家が、どうして泣かなければならないのかよくわかりませんが、涙の辞任会見です。この辺りもズルズルさの証明なんでしょうね。国の方針の前には学問も良心も常識もすべて枉げ抑えなければならないということなんでしょう、あの涙から素人が想像するのはそれくらいのことですが。相当の圧力もあったんでしょうね。学者としての生命を賭けての抗議、だったのでしょうか。
 人災であれば余計に声は大きくなるのでしょうが、被災地での不満がヒートアップします。被災地を訪れた東電の副社長に向かって補償の要求場面が報道されます。先の渡部恒三はじめとした被災地選出の議員達の国会の場での質問や要求とこだまします。故郷を返せ。一生補償しろ。その故郷に原発を呼んで来たのは誰だ?国会議員はどういう責任を負うのか。国策とは何か。国策という看板掛けて後は知らん顔していたのは、渡部爺さん、あなたじゃなかったのかい?住民は国策に振り回されるばかりです、そのバーターとして具体的においしい思いをしてきた者がこういう場面だけ被害者面して叫んでいるのも何だか茶番に思います。もちろん、国会議員とはこういう時の地元利益擁護者としての存在でもありますから、大声で叫んでくれないと困るわけですが、現地農家のおばちゃんの痛切な声をTVで聞くにつけ、乖離幅の大きさにも気づくことです。
 
コメント
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