解説

TVで報道してましたが原油価格がウクライナ侵攻前の値に落ち着いてたんだそうです。OPECやロシアの思惑で生産量が調整されて価格も操作されるのですが、原油高が治まれば物価高もおさまって来るんでしょうか。そこを言うてくれよ！今朝の報道では１ドル＝136円です。一時日銀が介入したとかで128円になってましたがもうそれから10円安くなってます、いいのこれで？原材料価格高騰と円安が相俟っての物価高と説明されてます。原材料高は全てがロシアの悪事によるものではない、世界中の不作不漁によるものだとも。せめて電気代をなんとかしてくれない？原発動かしなさいよ早く。原油代下がったら物価も落ち着くの？火力発電の原材料ですからね。そこを説明してくれよ！そうですよね。

　11歳の聴覚障害のある女児が撥ねられて死亡して、その逸失利益が平均賃金の85%（今までは40%とか60％だっ観たそうです）と判決が出て、そりゃ差別だろう？！とメディアが採り上げてます。その人が事故に遭わずに普通に生きていたとして得られたであろう利益の補償のことです。死亡や重大な後遺症を被った場合から、軽微な事故でも休業補償なんて呼び名でごく一般的です。この子は普通に過ごしていたそうで、そこのところの常識的判断を両親は求めているわけです、決して無理押しねじ込みではないように思います。差別のレッテル張られたらメディアはこっちにつきます、裁判所はどうしましょうか。前例主義です、判例に従うのが裁判官です、今までがそうであったという事実です。今までは仕方ないねで済まされていたことでも、今時のこの風潮下にはそうはならじとなります。対象がいたいけな少女とあらば世論も後押ししましょうし。亡くなった後にまで差別するか？同じ仏さんだろう？この辺りは日本人の文化観ですが。

暴露

西山太吉さんの死亡記事です。元毎日新聞記者で、外務省機密漏洩事件として有名です。この人が外務省の女職員と情を通じて（ピロートークですね）聞き出した情報を当時社会党の横路さん（この人も先に亡くなりましたが）に渡して、彼がそれをそのまま国会で暴露して、おまけにバラしてはならぬはずの情報源もあっさり晒されて、その女職員さんも国家公務員法違反でお縄になった事件です。昨日のサンモニでも言うてましたが、この事件は外務省からの漏洩ばかりがスキャンダル物として捉えられているが本質は沖縄返還時の機密文書の問題なのです。が、有体に言えば女をたらしこんで情報を取ったという背景のほうが面白いし下世話な俗耳を魅くために、別の色が付けられている。そして法律上はこういう罪状になるという顛末、当の機密文書はどこ行った？そういう事件です。今朝の産経抄にうまくまとめられてますが、この事件の評価としては情報源の暴露こそがルール違反だというものです。ジャーナリストの風上にも置けないという評価。これは首相秘書官暴言事件でオフレコ約束を破った毎日新聞記者（これも毎日です）にも通じます。週刊新潮今週号で高山正之さんが毎日記者を大叩きしてました（変見自在）がその流れです。知る権利とか情報公開の問題とかにすり替えられてますが、この事件の本質はきっと違う所にあるのでしょう。

勝手

ウクライナ侵攻が一年経っていつ終わるんだと出口が見えない閉塞感色の報道ばかりです。各局が流す映像はロシアが如何に残虐で無体を繰り返しているかを訴えるものです、子供が泣いている、夫を息子を亡くした女たちが泣いている、家族を亡くした老父が怒りに震えている。相手はこんなに無茶をしているんだ。悪いのは向こうだ、こちらは祖国を守っているのだ。鬼畜米英です。日本も戦時にはそのままやってたのです、もちろんアメリカも。そして今、プーチンもそのままひっくり返して自国民に訴えます。ウクライナがNATOが仕掛けてきた戦争だ、祖国を守る戦争なのだと。戦争の継続には、自国民を戦争に駆り立て続けるためには反対意見を潰さねばなりません、不都合な情報は遮断せねばなりません。ローマ春秋時代からの鉄則でしょう。ヒトは学ばないんですねぇ。変わらないと言い換えますか。国連の機能不全は目を覆うばかりですしね。もっともあれを信じてるのは日本人だけだという皮肉もよく聞きますけれど。と、こんな呑気なこと言えてるのは対岸の火事だからです。台湾有事になった日には、とこっちについても未だ他人事ですけれど。

話癖

出羽守、でわのかみとの謂いがあります。演説や講演のときにすぐにアメリカではこうです、欧州ではああですとか知識を披歴する人がいますね、でそういう比較だけに終わって内容がとっても薄い話をよく聞くでしょう。そういう人を冷かして（バカにして、です実は）「では」のかみというのです。それに倣ったのがいくつかあります、のに論、とは論。実はこうこうであるのに、何もしないとかの批判。何かを説得するのに何々とはという定義を振りかざして進歩を阻む言い方。どれも新しい考え方や意見を遮るもの、多くは古い学者や業界のご意見番さんたちの定番ですが、それを皮肉るものです。～のくせに、ってのもありますね。男のくせに、女のくせに、医者のくせに。こっちのほうが頻度が多いですかね。今時の風潮からはこの言い方は多様性を排除する差別発言になりましょうから叩かれますが、よく使いますね。どれが悪いというのではないですが、そういう目で話を聞く、文章を読むとその人の頭の中が見える気がしますよ。面白いことです。

鼻白

プーチンさんの演説、ウクライナ侵攻から１年、新聞は大きく紙幅を割いて批判してます。安倍さんがよく言ってた共通の価値観の通用しない国々の多いこと、世界に「普遍」はいくつもあるという事実。それを前提にしているのかどうか、こちら側（西側）からの非難が並びます。向こうには向こうの理屈があるとは知りつつ、そもそもこちらに与えられてる情報（各紙が伝えている内容）が正しいのかどうかという所から考えなければならぬという時代です。日本は大本営発表を経験して治安維持法による言論統制行動規制、憲兵という暴力装置、隣組という密告社会も経験して、今のロシアの閉じられた空間を理解しなければならぬと思うのですがどうなんですかね。プーチンさんは祖国防衛のための戦いだと訴えてます。こちらから見ると（聞くと）何～に言うてるの？ですが、戦意の維持、戦意高揚には嘘も方便ですからね。こういうことを経験してきた国でしょうに日本は。と、どこかで各紙のこの安全地帯から見下ろしている正義の味方論調には鼻白んでもいます。

骨身

NHK党参院議員ガーシーなる者が国会に出てこないからと懲罰を与えるんだそうです。担当の先生方が雁首揃えて協議の結果が「陳謝」だそうです。何？笑わせてんの？法律やら人権やらに照らせばいきなり除名バッジ剥奪には至らぬにせよ、陳謝？皆に謝りなさいって？議員が国会に出てこなくてそんなこと？猫に魚の番をさせるという譬えがありますが、議員定数や歳費（給料）やを自分が決めてる連中ですからね、自分に跳ね返ってくるような決まりは簡単には作れないという保身がミエミエで。まさに吐き気を催すことです。そもそもこれを既得権益というのです、だれがみすみす手放しましょうぞ。そうは知りつつ、です。国民以上の政治家は出ないとか。こういうバカを見聞きするにつけ骨身に沁みることです。

　上野のシャンシャンや和歌山の３頭が約束に従って中国に返されたという話題がTVや新聞に溢れます。そんなに？上野には何万人も観覧希望があったそうで、TVは例によって極端なマニアたちを写して煽ります。人はそれぞれで、私が彼らとは違うだけのことなのですが、昨今よく聞く多様性を実感することではあります。縁なき衆生じゃなぁ。もちろん彼らにとっての私も同様です。これが世の中です。

　バイデンさんがプーチンさんの先の演説を受けて訪問先のワルシャワでアンサーしてます。折しもロシアの侵攻から一年が経ちました。ロシアは長期消耗戦の構え、もちろん当初はかつてのアフガンやチェコ、クリミア紛争のように短期間での勝利を目論んでいたのでしょうが西側の参戦を受けて長引いた。でも、消耗戦になれば自給自足ができるロシアの体力がモノをいう、おまけにロシアの味方する国は多い、経済状態も西側の意図したように悪化はしていないというのがＴVに出てくるおなじみの専門家たちの概ねの共通意見です。バイデンさんの演説は勇ましいことでした、まさに鼓舞するもの。戦意発揚。もちろんプーチンさんのそれもそうでした。こちらが勝つ！プーチンさんはちらちら原稿見ながらでしたがバイデンさんはキッと顔を上げたまま淀みなく話してました。プロンプターがあるのでしょうが、そういう（読んでる）仕草がなかったですね。これが日本の政治家ならこうは行きませんよ、下手したらずっと下向いて読んでますからね。安倍さんも下手くそでしたし、岸田さんはそれに加えて強さがない、勢いがない。ヒトラーやムソリーニの昔の映像見ると違いますよ。ああいう風だったから大勢の人が魅きつけられたのでしょう。話し言葉の力は甚大です。改めて感じました。

威嚇

プーチンの年次教書演説とやらを各局ニュース番組が流します。そしていつものロシア専門家たちが解説します。今までと違うことは言うてない、のだそうです。新聞見出しは侵略正当化です、がこれもこっち（西側）から見るとの評価に過ぎません。情報統制の上に言論統制されていれば戦争している国民はつんぼ桟敷に置かれるだけ、これは日本も大本営発表で経験していることです、ロシア国民にマイク向けてる報道もありましたが誰が正直に話しましょうや。で、注目すべきはアメリカとの間で締結しているという核軍縮絡みのSTARTという合意を停止すると言うたことだそうです。さらにご丁寧に、破棄はしない、停止すると言うてましたよ。つまりまたまた核兵器使用のブラフだとの解釈です。バイデンさんがキーウに行ってますね。どちらがこのタイミングに合わせたのかは知りませんが、あっちがこうするならこっちはこうだとなんだか子供の喧嘩の様相ではあります。こんなに茶化してはならぬのです、多くの人が殺されているのです。が、戦争とはいかに馬鹿馬鹿しいことかと思い知らされます、仕掛けるバカがいて、受けるバカもいる。だから男は・・。これも正しいでしょう？

銀河

小倉発銀河行きの旅。毎日新聞の見出しです、一面潰して追悼します、高校時代に毎日新聞に投稿してキャリアが始まったという誼のようです。松本零士さんの死亡記事です。今朝の全国紙のコラム、全てがこの話題です。こういう時にわざと外すのが天声人語ですが、珍しく足並み揃えてます。ここでよく言い訳してますが私は子供のころから漫画を読まない（TVアニメはもらさず観てたのですが）ヤツで、サルマタケも知ってはいますが若い時にどこかの喫茶店でかじり読みしたくらいの記憶、９９９もゴダイゴの曲で知ってるだけです。宇宙戦艦ヤマトも主題歌が有名ですよね、それで知ってるだけです。本を読んだことがないのです。ですから作品の感想や思い出などは言える者ではないのですが、これだけ高評価が揃うということはそれを観なかった者が非難されるべきなんでしょうねぇ。もともとSFが苦手で、宇宙モノも全然ダメな体質気質ですから一番遠い作品群ではあったのですが、私でも知っているこの業界のビッグネームが次々に亡くなっていきます。85歳であれば大往生ではありますが。各紙コラム子たちの年代を魅了した作家でした。合掌。

相聞

朝ドラ話題です。主人公と結婚した幼馴染の男性、短歌を作る人という設定です。プロポーズの歌、相聞歌ですね、を披露します。上の句を忘れましたが、「一生かけて君を知りたい」と続きます。ううむ。私に批評する能はありません、単に私の感想です、そう断っておいて、これが口説き文句か？と思いました。こういうセリフが嬉しいことですか？いや、人それぞれですから、私がそう思うというだけのことです、何度もしつこい言い訳しますが。君を知りたい、かぁ。知られたいですか？こっちなんですねきっと。そこに拒む気持ちが立ち上がる。若い頃の恋愛途中の気持ちと今の私のように枯れてる頭ではそもそも比較できないこととはいえ、個人的指向の差、性格の差は歴然だなとの結果ですか。この句を選ぶに当たり他に多くの選択肢があったはずで、これを選んだのはこれが多数派（推測）だったということでしょう。つまり私が偏屈なんでしょうね。すみません。

雑言

打ち上げ失敗したロケットの名前、H３て何？新聞記事には説明がなくて、もう周知のことという謎でしょうか私が知らないだけで。ご存知ですか？TVではエイチ・サン号と呼んでました。３というからには１も２もあったのでしょうか。Hはもちろん何かの頭文字なんでしょうが、横文字のこともあれば日本語のローマ字表記のことも多いですからさっぱりわかりません。まさかKYのような判じ物ではないんでしょうが。リーダーの涙の釈明会見を冷かせば、悲願、必勝、秘密のH？

　地方議員のなり手が少ない、就中女の立候補が少ない。女議員の少ないことは昔から論われていて、それが男女差別の象徴みたいに扱われてます。これも昔から言いますね、戦争は男が起こすんだから女に決めさせろと（サッチャーさんはアルゼンチンと戦争起こしましたが）。女性目線とか女ならではの感性とは男との違い（と言うより女の優位性）を強調するによく聞く安直な冠ですが、うちの女房はこの言葉をＴＶが使うたびに噛みついてます、そんなものはない！と。勝手に決めつけるな！男がバカなだけじゃと。当の女が何かの就任会見の時にこのフレーズ言おうものなら・・。その通り。私もそう思います。物事の解決方法が違うんですよ男と女では。だから互いに意見を交換すべきなんです。男女共同参画とか小難しく構えずとも、クオータ制をもっと積極的に使用すればいいんです、これを男への逆差別だと言うバカがいますが無視して。無理矢理にでも女議員を増やす、どう変わるかやってみるんです。三年や五年では変わらないでしょう、それこそ既得権益にまみれたジジィがいる間は。でもそのうちに選挙民もわかってきますしね。そう思われませんか。話が逸れました、言いたかったのはこのことではなく、またまたの新聞記事です。朝日新聞の老老男男と見出しでした。うまい。カビの生えた爺ぃどもが既得権益にまみれて行政牛耳ってるという図です。老若男女は遠いこと。

　東京八王子の精神病院での看護士たちの暴行暴言（これを虐待と一括りにします）模様が各局で流れます。今でこそ看護師と一緒くたですが、男の看護婦（おかしな言い方ですが）が現れてきた頃は♂看護士♀看護婦の区別がありました。それが医師薬剤師に倣って師がついたという経緯です。婦の字のイメージやこの字面を嫌う風潮と、師の字の持つ差別感が因だったのでしょうが、夜郎自大感でもありました。それは措いて、ここまで晒されたらアウトです。連中は訴えられておそらく刑事罰喰らうんでしょう、すると看護協会の懲罰委員会に掛けられて資格剥奪ですかね。医師会にはそういう決まりがあります、医業停止とか医師免許剥奪とかの懲罰があります。で、困るのは病院、いや、そこの入院患者たちです。院長も怒られますし（無罪では済まぬでしょう）、何人も看護士抜かれるとたちまち今日の看護ができません。男の看護士は私が医者になった頃（40年前です）からぼちぼち出始めていて、その頃は手術場（ここには男女の差はないです、患者の意向への考慮も要りません）か精神科病棟（いわゆる男手としてのニーズです）に職場は限定されてました。現在もこの傾向はあるのでしょうが、普通の病院の普通の病棟勤務（内科や外科）も珍しくなくなってるそうです。ベテラン看護士の働き先は勢い精神病院病棟でしょうね。オッサンが普通病棟の女性入院患者の世話するってのも嫌なことです。そこにはそれなりの配慮はあるのでしょうが、きっとそこにも男女平等とか機会均等とか差別排除とか文句言うのがいるんでしょうね、患者の意向などはそっち置いて。あなたが入院したとしてオッサン看護士が担当になってうれしいですか？きわめて単純な話ですが。いや、これも話が逸れました。何人も看護士抜かれると病院が運営できません。入院患者たちどうなるんでしょう。当初は行政的に特別な配慮がなされるにしても、やがて業務停止、廃院への流れでしょうか。改善を弁護士に訴えたはいいが、結局自分達に因果が返ってくるという悲劇でもあります。

　もう一つ。新型コロナ感染症の名称変更を考えている、候補はコロナ2019だと知りました。その隣に小さくサル痘の名前も変えると記事がありました。サル痘、天然痘のグループで日本にも上陸したと注意喚起されてた時期がありました。結局その後は拡がらずに皆が忘れている（ひとえにメディアが報道しないからですが）ことですが、確かに命名としてどうよ？ではありました。サルってあの猿？フットサルのサル？猿の病気が人間にうつるの？気味が悪いことで。痘という文字に馴染みがないです、痘瘡と言われても何？です。私達の世代までは予防接種がありました、肩に大きく痕が残っている人が多いことです。で、名前を替えようと。エムポックスだそうです。mpox。これまた何のこっちゃ？でしょうが、英語表記の monkey pox をつづめた表記です(サル痘とは芸のないそのままの直訳だというわけです）。天然痘は small pox、水疱瘡（水痘）は chicken pox と言います。pox が共通しているということはこれらが同じグループだということです、どれもぶつぶつができる病気です。こうやって字面をおしゃれに変えていいことがあるんでしょうかねしかし。サル痘の方が寄り付くな！感が言外に滲んでいいでしょうにね。