柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

眉唾

2011-05-15 08:09:30 | Weblog
地震の発生確率、菅さんが目を泳がせながらここだけ人ごとだから声を大きく言う「30年以内に87%」あの分子分母は何なの?と先に書きました。質問が届きましたか、昨日の朝日に答えが載ってました。こうだそうです。東海沖地震は今までの歴史からおよそ120年間隔で起きていることがわかっている、前回の大地震は160年前だ。ということは・・という算出だそうです。ああら、とってもアバウト。そんなアバウトなのに87って細かさは何?いくらでもツッコめます。こんな根拠なら、いつ地震が起こってもおかしくないくらい、なんて言い方が精々でしょうに。今回の東北地震(宮城県沖と呼ばれていました)も「30年以内に99%」の確率だったそうです。とすれば、ここの今後の発生確率は、起こってすぐの現在では分母がうんと大きくなるわけですね、120年間で100%、単純に割って次の30年間に25%ですか、ということはここ一年では1/120、0.8%ですか、こう小さくしていくとどんどんわけがわからなくなるわけです。ピンともポンとも来ません。年間0.8%って何?分母分子の問題じゃなく、ただの割り算、掛け算だけです。120年で100%。根拠はこれだけ。累積で87%になるためには、これは計算できますよ、120:100=X:87でX=104.4です。前の地震から104年経ってるから。いや、160年前に起こってると書かれてますから、これは計算方法が違いますね。この辺りが学者の段取りなんでしょうがしかし、地震の研究成果がどこにも介入しないわけですか。地震の予知などできぬということですね。今まで先人が伝えてきた、その地に大地震の起こってきた時間的間隔、これだけが確率算出の根拠なんです。この記事には他にも面白いことが書いてあります、海溝型(プレートがずれる、跳ねあがるというやつですね)地震は数十年数百年間隔、一方の活断層型地震(阪神大地震です)は数千年数万年間隔なんだそうです。へぇ。だから活断層型地震の発生確率は高くても10%台なんだそうです。そうりゃそうですわね、分母に万の単位が入るんですからね。万年生きる言われて夜店で買った亀が次の朝死んでいて、文句言ったら、今日が万年目と言われたという落語そのままです、漠然としすぎ。こんなのは予想とは言いませんね。起こったらそれが数千年目、です。そしてもう一つ、30年間で交通事故で死ぬ確率は0.2%、大雨での被災は0.5%、阪神大震災は発生直前に遡って計算すると8%、だそうです。そして政府はこの手の確率が3%を越えると「高い」と判断するんだそうです。これまたわかりませんねぇ。もっとも地震のそれよりは想像が利きます、交通事故は過去30年分の交通事故例を勘定すればいいのでしょうし、大雨の場合は、どこまでを大雨にするか、どこまでを被災にするかの定義次第ですが、全国の降雨量のデータは何十年も積まれているんでしょうから計算はできそうです。でも阪神大震災の8%はいかがですか。何千年に一度でしょう?前の記録もないんでしょう(紀元前の話です、神武天皇の前かもしれませんから)にね、どうやって出したのこの数字?科学ジャーナリストの竹内薫が「99.9%は仮説」という本を何年か前に出してますが、そうなんだなぁと実感することです。自然現象はみんな推定です、想像です、そうじゃないかなぁ、です。そういう前提なんですが、それにしてもねぇ、どうして87なんでしょうね、どうして8なんでしょうね。これが学者たちの性癖ですか。推測ならどんな数字でもいいやって。まぁ、聞く方もボヤーっとしてるんですからいいんですかね。しかし何たるアバウト。やはりいつもしつこく言っているように、当局が比率で出してくる数字はどれもこれも眉唾モノです。騙されてはなりませぬ。
 福島原発1号機、未だにダダ漏れです。2000ミリシーベルトだそうです。2シーベルトです。4シーベルトに当たると人は死んでいきます、広島長崎のレベルです。大変だわ。補償もせねばなりませんが、こっちを措いちゃなりません。大気を海をずっと汚染し続けているんですから。つまり全世界的問題、地球規模の大問題です。二酸化炭素がああのこうののチョーチンじゃありません。日本の技術、危機管理、国力評価の問題です。何をモタモタしてるんだ?皆さんもそうお思いでしょう?
コメント
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