柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

受諾

2011-05-10 07:57:04 | Weblog
中部電力、首相の要請を受けいれました。とても蹴れる雰囲気ではないのでしょうがしかし、取締役会の協議に何日か引っ張んたんですからもう少し抵抗してもらいたかったと残念に思うのは外野の勝手でしょうか。反対派は大喜びでしょう、推進派は歯噛みしてます。例の悪顔推進派首長はTVインタビューに答えてます、要は補助金が今後も下りるかどうかなんだ、その点は海江田大臣に電話で確証を得たと。取材している記者(アナウンサー)が思わず聞き返してました、大臣からですか?そうだ、大臣からだと首長は真顔。なるほど、こういう「反対」だったのね。そんなもんだろうと思ってましたが、先には日本のエネルギー対策を云々言ってた人ですから、あらら、でした。要は現実ね。社長の会見は明らかに脅迫調でしたね、政府に向けての。言うこと聞いてやるから十分に補償しろと。電力不足はどうするつもりだ?雇用は?発する言葉は紋切りで、会社として努力すると言い続けてますが、いいえ、社長も会長も拗ねてます、怒ってますね。後は知らんぞって。明らかに菅さんに向けて脅してます。一方同時にTVに流れる菅さんのコメントは、例によって目が泳いでデータを並べるだけです、要請受諾を「よかった」で済ませる感覚です。こりゃ例の如く考えてませんよ深くは。補償って簡単に言うけれどどこから持ってくるの?お金。東北福島にいくらかかると思ってましょうか。危ないですね。どれもこれも後付け後付けで繕ってきてますが、理屈で回っている連中には理屈で応じなければだめでしょうに。如何に非常時の大権発動にしても、否、そうであればそうであるほどに、多くの人が感覚的に是とする大きさなり立派さなりが必要です。大きな計画が示されれば理屈も気持ちも付いてくるのですが、今回のようにその大きさの感じられない場合は少なくとも先に理屈が要ります、理由が要ります。大震災の危険が87%だから、だけではどうにも・・それで十分と思っているならそう国民に思わせるほどの言葉を発せないと。中部電力社長会見に滲む面従腹背さはそういう思いの表れなのでしょうね。
 被災地選出議員、黄川田衆院議員の論が読売に載ってます。公然と政府批判してます、民主党の人です。協議より決断だと言ってます。でしょう?やっとわかりましたか?そういう立場にならないとわからないのでしょうね、議員稼業に馴れてしまうと議論するだけで、会議場に参会すればそれでいいんでしょうから。今までさんざそうやって自分に興味のないこと自分に関係のない事例に対しては「やっつけて」いたんでしょうに。事自分に災難が降りかかると、早くやれの絶叫です。この人も身内を多く亡くされて、気の毒な境遇ですが、国会議員となればその点は免罪されますまい。今だけ被災者側で大きな顔して叫ぶのはどうよ?です。議論協議してみんながまとまるまでだらだら過ごしてそれからやっと動き出すのが常なんでしょう?そうやってきたんでしょう?そしてもう一つショッキングだったのは、昨日の古館の番組で見せてくれました、原発現場で放射線浴びながら作業している人達の扱いです。体育館に雑魚寝ですよ。古館や解説委員が、我々の代わりに身を賭して作業してくださってる方々に(なんて最大の敬語を並べるのも偽善でいやでしたが)どういう扱いなのよ?と憤ってました。その通り。東電の社長さんやら偉いさん達よ、若い奴らが危ないとあれだけ専門家達が言ってるんだから、あんた達年寄りの出番じゃないのかい?いつまで安全地帯でぬくぬくやってるんだ?本当にそういう憤りが湧き上がる映像でした。年寄りを持っていくべきです。50歳以上限定すべきです。そしてせめて居住空間を確保してやれ、です。あれではタコ部屋です。あれはいくらなんでもです。東電さん、ああいうズルズルじゃぁいくら表でしおらしくいていてもダメですよ。隠し通せませんよ所詮は。隠すほど現るるなし、ですから。
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