柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

言語

2014-05-31 08:24:57 | Weblog
シンガポールでのアジア安全保障会議(英の民間機関の主催だそうです、Shangrila Dialogue とクレジットされてます。桃源郷での討論とはありがちな命名ねと思ったところ、これは開催されるホテルの名だそうです。ああ、そう。)で、安倍さんが滔々と且つしっかりと東南のシナ海での中国の無体を非難したら、中国からの参加者が、先の大戦で中国人だけでなく多くのアジアの人間を殺してきた日本の過去をどう考えているのか、靖国は、とこちらは上手な英語で質問してました、その絵が放映されました。発言の内容より(十分に想定されたことです)、軍服勇ましい若い軍人がこれまた滔々と英語で質問する姿に驚きました。ああ、これだけで負けとるわい。ここですな。安倍さんは少しも動じず、口元に笑みさえ浮かべて余裕の答弁でした、我々は戦後平和国家を営々と築いてきた、その方針を変えることはない。戦時の出来事に対しては痛切な反省を表して来ていると。想定内の質問だったのでしょう、淀みなくの答えでしたが、英語で質問されたら英語で返すくらいのことがやはり必要だなと感じましたね。向こうが中国語でくれば日本語で応酬すればいいですがね。フランス人は英語を使わない、それは自国語への誇りが強いからとよく聞きます。公用語にも必ずフランス語が入ってますね。日本語は残念ながら世界の公用語にはならぬことでしょう。自国語への誇りは持ち続けるのですが、こういう場では英語で応えるだけの度量が要りますね。そう思ったことです。
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取引

2014-05-30 08:19:04 | Weblog
日経コラムが維新の会の分党騒ぎ、石原さんの会見等を評してます、古式蒼然たる戦記ものだと。なるほど。コラム氏は一杯の皮肉と批判のつもりでしょうが、石原ファンにはそんな悪い感じじゃないです、そういう大将ですから。憲法改正じゃない、破棄しろと押す大将です。橋下あたりの認識程度じゃぁついていけぬことです。いえ、引っかかったのは独壇場と慣用されてるものを敢えて独擅場(どくせんじょう、本来はこちらなのだそうです)と表記してルビを振るところ、衒学趣味が鼻について。でした。
 北朝鮮拉致再調査なんだそうです。そして即に経済制裁解除なのだそうです。私を含めて雀たちの考えることは、どうして向こうが悪いのにこっちがこんなにへいこらお願いしなけりゃならんのだ?まだ向こうが何もやってないうちから制裁解除してどうする?また向こうの思う壺にはまるのか?でしょう。NHKに出ていた学者はもう少し詳しく言ってましたが、もちろん彼らも推測の域を出られぬことですが、北朝鮮が言い出したことでもなさそうだからバーター条件をしっかり出さねばならぬのだろうとか、向こうがどこまでやるのかはわからぬことだから、とか雀と大差のないコメントでした。何度も見せられる小泉さんと金正日の握手場面、その後ろに時代を感じさせるヘアスタイルの安倍さんがいます。あれから10年以上経ってます、日本で待つ父母は年老います。安倍政権(といつも自分の立場を呼ぶところ、自負なのか過信なのか、ですが)の最重要課題といつも言ってますから、ここは、もうここまで来たら、なりふりじゃない、メンツじゃない、とにかく結果を出せなのでしょうか。向こうの拉致は戦時の拉致の仕返しだという認識ですからね、こちら(日本人)のものとは違うのです、そこも正義感だけじゃうまくいかぬ10年以上の年月なのです。さてお手並みや如何に。
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決定

2014-05-29 08:22:13 | Weblog
石原さんとうとう我慢できなくなって。結いの党の江田さんが大将に合うとは素人目にもとても思えません、絵にかいたような官僚上がりの頭デッカンリベラルです、憲法破棄しろ!についてくる筈もないことです。新聞にはみんなの党に寄っていくとか書いてありますが、マスコミは何とか野党の野合絵巻にまとめたいのでしょう、そっちの方が考えなくていいですから、でも渡辺去った後の今の党首もありゃリベラルですよ。いかな野合とはいえ、そりゃあんまりです。民主党を草刈り場にしたいんでしょうけれど、そうはイカの何とかですか。いえ、向こうさん(民主党)がしっかりしているという意味ではなく、刈る方がバラバラですから。石原さんが初めての党首討論で安倍さんに、公明党と手を切りなさい、必ず足手まといになるからと予言していた通りになっている現在を見るに、橋下さんと組んだは読み間違えたという皮肉です。その国会討論です、集団的自衛権についての集中審議。昼休みに見てました、夜のニュースのダイジェストでも見ました、出てくる野党の頭たちの何ともふにゃふにゃな文言ほじくり、揚げ足とり、反対の為の反対なことよ。呆れます。昼休み(時刻)にはMr.年金と呼ばれた長妻さんがその年金の質問してましたが、あなたも三年間で何できたの?です。文句ばっかり。他人の所為にして詰るばかり。この勢力の特徴です。岡田さんの質問をニュースで聞きましたが、この人もねちねちとほじくるばかり。応える安倍さんも通り一遍です、ここは丁寧に怒らずに、なんでしょう。中国の南シナ海、尖閣への態度、そしてクリミア騒擾でのプーチンの態度、中露の接近、周りを見れば丸腰でいること、空想平和主義に浸っていること、自分が何もしなければ何もされないなんて空念仏、アメリカや他の西側諸国(新たな帝国主義、冷戦が始まっているのです!)、東南アジア諸国と組まねば危ないことわかりませんかね。いえ、わかっちゃいるけど知らんぷりなんですね。ここは我慢です。ここを過ぎれば一気に閣議決定ですから。
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記紀

2014-05-28 08:25:05 | Weblog
大阪西成から東京まで遺体運ぶのに宅配便使うとは何とも大胆な。プロ並みと言うか、素人の罪への怖れとか迷いとか感じられないですね。山の中に埋めるとか海に投げるとか、どうすりゃいいのか考えても大概こんなことの筈です素人なら。人形と書いて2m大きさの段ボールに詰めて業者に送らせるなんてのはプロはだしでしょう?犯罪の形が変わってきた。評論家ならずともそう思いますね。死体遺棄の方法が多岐に亘ってきました。
 出雲大社の神職と高円宮の令嬢の婚姻整ったという話題です。当家の初代は天照大神の次男であり、二千年遡る縁を云々の口上がいいですねぇ。令嬢はこれまた辿れば天照大神直結のお墨付きです(お墨付きなんて言い方が失礼なことです、一体誰が認めるってんだ。いとやんごとなき際にはあらせられるぞ!)。皇紀二千六百七十有余年を遡れる家系ってのが凄いですわね。いや、理屈言えば日本人誰もかれも天照大神に繋がるでしょう?もっと言えば全人類はアフリカの一人の女性に繋がるというわけです。天皇に繋がる御落胤はそこら中にいる理屈ですよ(側室に産ませた子は沢山沢山です、そのうちにお一人だけが皇位継承しているわかですから)。それこそY遺伝子論を振り回すと、天皇さまとおなじY遺伝子を持ってる男は世の中にゴマンといるわけです。もっともそんなこと言うと色気も何もない話です。遠き悠久の記紀の世界に思いをはせる、大ロマンなのではあります。
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高壁

2014-05-27 08:26:07 | Weblog
誰でもよかった。悲しいことに、すっかり聞き慣れましたね。こういう理由でしか犯意を表現のできぬ輩の狼藉です。こんなのがあなたの隣にもいるという現実です。怖い、ですか?そうですよね。私はここで、社会とは雑多な集まりなんだから自分と違う(と言うことは自分には理解できない)連中の存在を認めるしかないなんていつもわかったようにまとめてますが、わからぬ奴はわかりません。この壁は高いです。これを養老さんはインテリ達を揶揄してバカの壁と称しましたが、本物のバカの壁も一方で厳然と存在します。ここのところ、詳しく説明せずとも皆様には一度ならずご経験のあることでしょう、わかっていただけると思いますが、誰が悪い?との問いにはこの馬鹿男です、それで終わりです。でも、マスコミはそうは言いません、AKBのあの売れ方を、あまちゃんでさらに強調された秋元方式の売り方をよく思ってない、斜に見ていた部分がここぞとばかりに噴出します。NHKも長尺で報道するし、事件当時の速報が日曜午後6時台のニュース番組(見ていたのはジャストミート福沢のやつ)で報じられるのですが、まぁ何度も何度もしつこいことでしたよ、そんなこと一回報じればいいことなのに。危機管理(今回に限り手荷物検査が甘かったとか)非難だかでなく握手会という売り方非難に拡がります。これが秋元流で、売れた原因と評価されてますから、ここぞとばかりの大叩きです。溜飲を下げる風です。手の届かぬアイドルから、会いに行けるアイドルに。それこそあまちゃんでずっと流れていたテーマです。危ないって言っただろ?マスコミの批判はこれです。だからやめろって言ったろう?この男もやるならもっときちんとやればいいのに、中途半端にやるから周りも安心して思う存分溜めてた分を吐き出せます。これが死んでいたりしたらこういう報道にはならぬでしょうねぇ。如何思われましたか。
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国富

2014-05-26 08:26:12 | Weblog
原発停止で多額の貿易赤字が出るとしても、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失である。福井地裁で出た大飯原発再稼働差し止めの判決文です。毎日の月曜日朝刊の連載コラムで、この文章を採り上げて褒めてます。土曜日夜にBSフジ(だったと思います、政治討論番組です)でも記者だかルポライターだかがこの文章のフリップ出して絶賛してました。ああ、こっち系の人はこういう文章に共鳴するのねと感心しました。国富、ですお察しの通り、この言葉に反応しているのです。アダムスミスの国富論が背景に浮かぶわけですね。市場の見えざる手とは関係のないことですが、「国富」との単語が響くんでしょう。その点この裁判官は上手く作文したわけでしたが。国富、ですか。こういう感情論ではだめでしょうにね。左ではない側の説にはゼロリスク至上では物事は進まないとの批判があります。国富と言う抽象に逃げてもダメでしょうけれどねぇ。じゃぁ、あなた達のよく言う国益ってのは抽象じゃないってのかい?と返されそうですが。賢姉賢兄諸氏、いかがですか。
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大衆

2014-05-25 06:57:17 | Weblog
週刊誌に、今まで知らん顔していたのに世界遺産に指定されると途端にワンサカ押しかける、人が死ぬと殊更に根掘り葉掘り褒めちぎる、指定される前と後で寸分変わらないのに、生きているうちには無視していたくせに、それならもっと前から注目しておけよと嗤う文章がありました。ま、それが世間の常で、マスコミの埋め記事と言うことですが、蓋を覆いて評価固まるのです、死んで話題になるのもその人の立派な業績ですが、富岡製紙工場のあの騒ぎはいかがなものかなと確かに思いますね。あそこの歴史的意味は如何に、です。表向きは明治の日本の貧弱な産業において唯一と言っていい外貨獲得材料だった、特にこの前はNHKで一等工女なんてものを強調してさも憧れの職業だったように喧伝していましたが、当時の日本を支えた、富国強兵を支えて日清日露を戦った、強国に押し上げた歴史的建築物というものです。でも、同じNHKです、朝ドラは明治大正期が舞台です、貧農の娘が製糸工場へ職工として出て、友人は病を得て帰郷、自分も劣悪な環境に耐えかねて逃げ帰るというストーリーです。ああ野麦峠、女工哀史に描かれるのはこちらの世界です、一等工女というのは初めて知りました。当時の乱暴な粗野な資本主義の犠牲になった哀しい若い女性たちという切り口だけが正しいとも言いませんが、あそこには当時使い捨てられた女性達の血と涙と恨み怨みが渦巻いているんじゃんないんでしょうかね。感情的に過ぎますか。物見遊山に出かける場所じゃないようにも思うのですが、そんなにヘビーに考えずともいいのでしょうか。世界遺産!!とへらへら喜んでおけば、現地の金儲けに協力しておけばいいのでしょうか。富士山とはわけの違う歴史と思いますね。そういう意味では、新聞や雑誌でよく目にするようになった大衆化、反知性主義ってのはかなり深刻だなと思うことです。いかがですか。
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軍事

2014-05-24 08:23:53 | Weblog
軍事クーデターというのが日本では全く他人事、想像事、起こり得ないことですからピンともポンとも来ませんが、タイ大変ですなぁ(と感想も呑気です)。頭では起こり得る出来事として、政治体制統治体制からの可能事として理解はしますし、事実世界のあちこちで起こっていることです。軍事力ってのは強いということです。剣はペンなどへし折ります。ペンが剣より強いのは平時です、剣が抜かれていない時です。鯉口切られたらそこまでです。外に向けば紛争、内(国民)に向けばクーデターです。戒厳令の夜です。軍が全権を掌握した、です。無理矢理ですからね。力で抑えつける。日本に当てはまりますか。そんな小説あったですね(読んでませんからこれ以上は言えません)、自衛隊がクーデターする。自衛隊に対する国民のイメージがいかに軍隊から離れているか、それを物語ることかもしれません。三島由紀夫の事件を思い出すくらいのことです、これを平和と喜ぶべきことなのでしょうが、三島由紀夫は極めて精神的な危機感からの行動でしたが、現在の安倍さんの持っている危機感はもっと具体的です。敵国がきちんと想定されての体制整備です。自衛隊を軍隊にしようという憲法改正の前にまず敵国への構えを整える。こういう向きに思いを致す時じゃないでしょうかね。
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宝刀

2014-05-23 08:26:05 | Weblog
なでしこ、見られましたか。昨日のは、中国戦です、面白かったですよ。澤が出ることがメンバー落さないことなのかどうかは知りませんが、中国相手にフルメンバーだったことでしょう。中国が相変わらずと言うか、でかいガタイをぶつけてくるラフプレーの連続、あの体格差は同じアジア人とは思えないですね、さすが13億人の国です。澤の1点目、あれはすごいですね。実況でも言ってましたが、先のワールドカップのアメリカ戦での決勝ゴールを彷彿とするものでした、今回はヘッディングでしたが。キックに合わせて相手のマークをかわして前に出てきて後ろに撥くヘッドです、なんどリプレイ見てもすごいなと。延長後半のアディショナルタイムの最後の最後に決勝点というドラマでもありましたが、川澄とか宮間とかその他レギュラー連中のタフさにはこれまた舌を巻きます。運動量が豊富と一言で済ませますが、川澄が試合後のインタビューでにこにこ笑いながらケロッとした顔で120分走れましたからと言ってましたが、これすごいなぁと感心したことでした。勝てたからこういう感想なのはわかってますが(負けてたら中国のラフプレイへの不平、審判の不手際への不平に変わってましたでしょう、解説の松木さんの如く)、ピッチで走りまわるあの運動量と澤のここぞの一発。大儀見とか他のレギュラークラスが何人かいない中であの勝ちは意味あるんでしょうね。最後まで見ましたよ昨夜は。朝日放送の中継でした。
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直訳

2014-05-22 08:29:40 | Weblog
習近平とプーチンがこれ見よがしに中央に並ぶ会議、CICAで習さんぶち上げてます。明らかに日米同盟を対象にした、もっと言えばアメリカの東アジアへの干渉(中国から言わせれば)への不平の表明です。隣のプーチンさんは添え物ですが、こちらはこちらでクリミアでの対NATO対策でもあります、ちょうど利害が一致したの図です。冷戦の再現ですか。もっとも向こうさん達(ロシアや中国)は冷戦が終結したなんて認識はないのかもしれません、確かにソ連は崩壊して共産主義が失敗したとの評価でしょうが、それはあくまでもこっち側(西側)の見方であって、先のプーチンのクリミア問題での会見のように、向こうさんは常に西側のにじり寄り(NATOの軍備拡大など)を非難しているわけです。あんた達が今までやってきたことをこっちもやるまでだ!との理屈です。中国もきっとそうです、軍備を拡大してパワー外交する。かつて列強諸国にいいように食い散らかされた過去を受けてのルサンチマンです。その切っ先は日本に向けられ、アメリカに向けられる。フィリピン、ベトナムはつまりアメリカですから(ベトナムはアメリカが負けたところなんですがね)。ううむ。ちなみにCICA,日本語でアジア相互協力信頼醸成措置会議です。信頼醸成措置?こんな命名初めて見ました。直訳なんでしょうが、原文はこうです、Conference on interaction and confidence-building measures in Asia だそうです。ああ、原文で見ても創設当時の意図と言うか苦しさが偲ばれますな。直訳過ぎますけど。
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