柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

一点の曇り

2006-09-30 08:38:21 | Weblog
阪神、やってくれているのは本当に嬉しいのですが、どうして後半開幕に中日相手に6連敗なんかしたんだ!?そこを3-3でいればもっともっと面白いのにと、ひやひやしながら阪神ファンは見つめています。新聞に載った落合監督の談話「球場は冷めている」に、阪神ファンきっと過剰に反応しますよ。知らんゾ~。
 安倍総理の所信表明演説聞きました。一所懸命さが痛々しいほどで(つまり余裕がない)、ヤジに負けないように大声でハイトーンで一心に原稿を読む姿、いかがでしたか?五十男をつかまえて初々しいもないことですが、そんな感じでしたね。内容はよかったです、外交、教育、憲法・・どうかこの方針を貫いてもらいたいと思うばかりです。立派なタカぶりでした。ただ一つ、やはり原稿読むのはよくないですね。もちろんあれだけ量のこと間違いなく喋らんといかんのですから原稿は要りましょうが、それにしても読みっぱなし。あれじゃぁ、人に今一つ届きません。顔を上げて、周りを睥睨して、堂々と喋る。次の課題でしょうか。
 松岡農相、いきなりケチつけて。あの閣僚の顔ぶれ見て、心配なのはこの男でした。クリーンさの対極、大の利権政治家で有名だからです。一時はあの鈴木宗男に近い男として名を馳せました。週刊誌をよく賑わせる男です。どうしてこんな奴を入閣させましたかね、論功行賞ならばやむを得ずですか。早々に辞職騒動なんかにならねばいいが、と言うか、なった方がいいというか。
 今朝TBSのみのもんたの番組で、山谷えり子教育補佐官にインタビューしていました。また質問が左翼そのもの、私は靖国に何度もお参りしているという言葉を受けて「じゃぁ、靖国に行くのがよいことであるという教育に変わるのか」なんて馬鹿馬鹿しい質問を真顔でする。補佐官は苦笑するばかり。それをまた受けて仰々しくフリップを作って解説、ゆとり教育が詰め込み教育に、無能力教員の排除が考えの違う教員の排除、個人主義が国家統制に揺り戻されないのか!?なんて目くじら立てていました。ああ、自分たちの悪行を棚に上げて何を言うやら・・ゆとり教育やら無能力教員の放置やら個人主義至上主義やらが大間違いだった、だから直していこうと言っているのです。振り戻すんです、教育現場において大きく左に振れた針をせめて正中へ。読売新聞に伊吹文相がインタビューを受けています。その言やよし、です。ぜひご一読あれ。伊吹文相と山谷補助官。まさに適材適所と思います。官僚に負けず、がんがんやってもらいたいと願うばかりです。
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欺瞞

2006-09-29 08:39:53 | Weblog
日経コラムで昨日の文相の「英語は要らん」発言に噛み付いています。ああ言えばこう言うの典型です。穏当な語り口で正論振り回す手法も左翼のマニュアル通り。文章自体は散漫で大したものではありませんが、こういうペラペラの内容に象徴されるような、教育現場にはびこっている「実のない空疎な正論による混乱破壊」施策をどうか潰してもらいたい。国の再建は教育にありと私も思います。
 王さん、嗚呼潰されていく・・何という姿、足元がよろけています。びっくりしました。再入院と聞いたときに(一回目の退院の際にも見る影無いほど痩せておられましたが)、手術の不備での食べ物の通過障害か、他に何か見つかったか(癌が予想以上に進行しているとか)と言いました。今回のより一層の痩せを見るに、あの頬骨の浮き出方はどうです?目をそらす思いです、抗癌剤でも使われたんでしょうか。であれば、このまま現場に復帰できずに消えていくことになったら、皆さん、医者が治療という名の下に潰したことになるでしょう。そこに気づいてもらいたいと思います。手術の前はあんなに元気だった人ですよ。病前より痩せて弱らせるような「治療」がどこにあ
るんですか?そんな馬鹿な。王さんもそういう気持ちじゃないでしょうか。尤も、あの人はスポーツ界の良心です、そんな恨み言を口にされるはずもありません。それが余計に痛々しいです、気の毒です。医者は病気の所為だと言いましょう、でも違います、治療の所為で弱るのです。ここに大嘘があるのです。臓器の摘出は治療でなく、無体です。それで死なずにすんだ人がいるじゃないか、と仰言いますか、いえ、摘出する必要がなかったのかもしれません、摘出しなくても死ななかったのかも知れません。確かめようのない対照を持ち出して混乱させているのではありません。が、もともと医学がそういう基本的な、厳格な対照比較をしてきていないのです。で、勢い手術療法という「華々しさ」が無条件に認知されていく、都合のいいデータが積み重なるばかり。王さんという大有名人の事象(本人さんにはお気の毒の一言なのですが)は多くを語ってくれるのです。あのまま、仮に万が一あのまま消えて行かれるようなことがあれば、治療はその方向に大きく押し出した、衰弱に手を貸したという誹りから逃れられないでしょう。そう思いますし、もっとそういう観点から批判しなければならぬと思います。
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時満ちて

2006-09-28 08:37:31 | Weblog
「虎の威を借る狐」は西洋では「ライオンの皮を被ったロバ」だそうです。ご存知でしたか。
 日本ハムペナントを制しました。北海道のスタジアムが満員です、すごいことと思いました。確かに新庄効果は大きかったと思いますがこの三流打者の実際の貢献度は大したことはないでしょう、やはり月並みで悪いですが営業努力の賜ではないでしょうかね。こういう結果になったから言えることで、今後続くかどうかそれが課題ではありますが、東京から北海道への本拠地移転の英断、ファンサービスの徹底、新庄という客寄せパンダを前に出して、八木の武田のマイケルのといった戦力をきちんと整える堅さ、ですか。最後の最後に何とか言うエースピッチャーが馬鹿な監督批判してケチをつけましたが、ペナント制覇で帳消しですかね。BS中継では「優勝ではなく一位通過」と何度も言い直し定義付けしていましたが、当の球場の大画面には「ペナント優勝」とはっきり。どうでしたかね、プレーオフを勝ったチームがペナントレースの優勝チームとする、でしたか?ま、どちらでもいいし、プレーオフも必ず勝つぞ!という意思表示ととればそれはそれで許されることです。で、感心したのは試合後の監督の挨拶です。ヒルマンさん、外人ですから通訳が入ります、いつもこういう場面で転けるのは段取りの悪さと間の悪さなんですが、今回はすばらしいこと。「シンジラレナイ!」といきなり掴んだ後、短いコメントに区切って通訳します、またこの通訳が頭のいい人で、声は大きい、明瞭、喋り言葉が美しい日本語、簡潔。元々予定の原稿があって、それを訳した文を読んでいるのかと思うほど流暢でしたが、映し出された姿は原稿など読んでいません、これもすばらしい!最後にヒルマンさんさすがに帽子の裏に隠したカンニングペーパーを読みました「北海道のファンは世界一です!」大喝采。すばらしい演出でした、こういう段取りのいい進行は見ていてすがすがしいです。やはりあの通訳さんの力が大きかったですよ。
 安倍さん、内閣に山口県選出の議員入れませんでしたね、副大臣に林芳正が一人だけ。河村、高村両氏とも知らん顔でした。さてさて、自民党県連のご意向や如何に。
 文部大臣、言ってくれました「小学生に英語教育なんぞ要らん!日本語が先だ」と。すばらしい、こういう言葉を待っていました。もっとも、このトーンを長く保ってくれねば意味のないこと、山谷補助官と歩を一にしてしっかりやってもらいたいと思います。が、待ち受ける官僚達、左翼官僚達もはいそうですかなんて言いやしません。今までもこんなアドバルーン上げるだけの大臣は何人かいたでしょう、でも連中その悉くを潰してきたんです。実績は十分です。さて、安倍さんと三人してどうか初戦突破してもらいたいと思います。左翼の牙城は教育現場です。戦前戦中の世相が右に大きく振れすぎていたとするなら、戦後60年をかけて逆方向に数倍して振れ戻りすぎたのが現状です。その象徴が教育の崩壊です。彼らを主語に言えば、教育体系の転覆による国の根幹破壊。個人主義に見せかけた公意識の恣意的排除。規範遵守意識の恣意的排除。中韓の介入も相俟って、歴代の自民党はここに手をつけられなかったのです(偉そうに言っても、あの中曽根さんもできなかったことです)。今こそその時が来ました。大きく期待しています。
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タカの爪

2006-09-27 08:38:31 | Weblog
安倍内閣誕生です、まずはめでたい。昨日のニュース解説やら今日の新聞見るに、キーワードは「華」と「論功行賞」のようです。華がないそうです。確かにそもそも安倍さん自身に華があると言えないのですが、どうしても小泉さんとの比較論になりますからここは気の毒なことです。パパっと斬って捨てる決断力、それに伴う爽快感。5年も馴れてきた私達の目には、育ちのよいお坊ちゃん然とした風貌喋り口に物足りなさを感じるわけです。どこかの評論家が言っていましたが小泉さんは誰の力にも頼らずに登り詰めた、だから誰にも遠慮がなかったが、安倍さんは小泉の引きがあればこそ、誰彼の協力力添えがあればこそだ、そこにはおのずと勢いが違うと。そうでしょうね。本人の華はさておいて、いやいや結構私がいい配置と思ったところは(華たるところは)高市早苗男女共同参画相と山谷えり子教育担当首相補佐官。男どもはよくわかりません、外交と教育とに人材が要るのでしょうが、麻生さんは、本人は不満なのでしょうが、外相適任と思います、文部相、この人知りません、伊吹派の領袖ですか?大丈夫かなぁ、と思います。でも、山谷さんはタカです、高市さんも十分タカです。この二人は適材と思いました、十分に期待できると思います、がんがんやって欲しいと思います。拉致問題に関しても塩崎、中山(この人の方がうんと有名ですが)のコンビは期待ができます。十分に華です、そう思います。櫻井よし子さん、願わくばどっかに入らなかったかなぁ、こういう人がマスコミ受けする華になり得たんでしょうにね。もう一つ、論功行賞。NHKの「功名が辻」時代の慣例に引っかけた謂でマスコミの例の集団暴力、世論誘導ですが、こんなに言い立てることですかね。また、これに煽られて谷垣さんが憾み節です、あきらかに拗ねています、自分の派閥から誰も入閣しませんでしたから。どういう気で総裁選戦ったんでしょうね、仲良しクラブの人気投票じゃぁあるまいし。それとも裏で取引があったんですかね、あなたが総理になった暁にはどうか我が派から一人でも入閣を!なんてね。その約束を反故にされたのであれば、あの拗ね事憾み節もわかることです。何だか、最後まで情けない男ですな。功あった者に褒美で応えるはそれこそ古来からの習いです。敵も味方もないよ、みんな仲間だから、なんて妙に学級会みたいになった方が嘘臭いし、気味の悪いことです。できレースかい?と疑われます(そうかもしれませんが)。ある評論家が言ってました、サッチャーの後メイジャーが苦労したように、固めて安定化を目指さねばならぬ安倍さんには派手さは要らないのだと。ゆっくり確実に歩を進めろということです。人は(もちろん私も含めて)好きを言いますから、評価などは放っておけばいいのですが、粗野で乱暴な小泉の後に育ちのよいおっとりしたお坊ちゃんを世は選んだのです。お手並み拝見ですが、タカの爪は決して隠さないで、切らないで、しかるべき時にはギラリと威嚇して見せて欲しいと期待することです。
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安倍内閣

2006-09-26 08:40:16 | Weblog
安倍自民党、三役決まりました。やはりああやって総花的になるのはしかたないでしょうねぇ。如何に派閥ぶっつぶすなんて言っても、ご本尊(小泉さん)も歴とした森派のエースであったわけです、要は抑えつけられ続けてきた橋本派(竹下派、元を辿れば田中派)の解体が目的であって、それは領袖の死去という象徴的な出来事で成就されましたが、いやいや所詮は陣笠議員の烏合であれば(上からの「引き」と金とを口を開けて待っている連中)分けても分けても群れるわけです。それが習性です。丹羽さんが意外でした、この人は厚生族として有名ですよね、厚生大臣の経験のある人です。麻生さん、再び外務大臣でしょうか。山谷さん(女性)に是非大臣張ってもらいたいです、文部大臣か男女共同参画相。民間の櫻井よしこさんとこの二つを分ければいいですねぇ。外交と教育、安倍さん力入れて訴えていましたから、ここにこそタカを持ってきて欲しいと希望します。あと石原さんもいい役もらいましたね、この人も上がっていく人かも知れません。おやじを越えていくかも知れませんね。内閣人事、楽しみです。で、一方の民主党、小沢さん入院騒ぎで好対照。大丈夫かなぁ、あの体型は病気の三つや四つはありそうです。入院して病気見つけて、そのまま消えていくんでしょうか。悲哀。で、山口二区の平岡さん、朝日新聞に稿を寄せています。安倍さんを評して「戦前体制に戻していくような節がうかがわれるので危惧している」そうです。びっくりして、がっかりです。こんなこと言いながら対抗しようというわけでしょうが、何とも薄い、浅い。山口県の参院選という目先のことと天下国家とを区別できず、鶏を割くに牛刀を使うのか、通常の包丁を使うのか区別できない。それはつまりは自らの指針方針に芯がないということ、マニフェストなるもの何ページ書き連ねても実は根幹でなんの整理もされていないということです。さて、おらが国さの安倍さん相手に苦戦は間違いないでしょうね。
 まこと、人は喋らせるに如かずです。喋らせると頭の中が丸見えです。何度も言いますが、諸兄、口は災いの元であります。慎みましょうぞよ。
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衰え

2006-09-25 08:38:55 | Weblog
朝青龍強かったですね、というか白鵬すっかり腰が退けちゃって。まわしをとっても、解説の北の富士が言っていましたが、攻めないのです、受け身一方。これは素人目にも明らかでした。土俵際、乾坤一擲のうっちゃり、小さい方の横綱体が浮いたですが、「体(たい)が割れず」寄り倒し。北の富士一言「割れなかったね」。こう言うときに業界用語を覚えるのです。うっちゃりを食った時に、体が裏向いて返ったら「一本」、今回の横綱のように腹這いうつ伏せの体位で飛んでいく分には体(たい)は残っているということのようです。裏返ることを体(たい)が割れると呼ぶようです。勉強になります。ふと、思い出しました、その昔当の北の富士が先代の貴の花のうっちゃりを土俵の中で喰らって先に手をついたんです。軍配は貴の花だったと思うんですが、「かばい手」が認められて北の富士に白星ということがありました。へぇ、こんな決まり手があるんじゃ、と感心したこと思い出しました、えらく昔の話です。
 昨日本当に久しぶりにプロ野球ゆっくり見ました、巨人阪神戦東京ドーム、地上波。ちょいちょいとつまみ食いのように見ることはあっても、地上波で中継やらなくなったこともあって、そういう機会が無くなっていました。もちろん阪神勝っていたので最後まで見ることができたのです、その逆なら消していましょう。桑田の言い分、いかがですか。週刊誌で見る限りでは、桑田は借金で読売から大金融通してもらっているから辞めるに辞められぬとやら飼い殺しだとやらは昔から公然の秘密然の知り事ですが、巨人の桑田で消えていくのではなく、巨人はもう俺を必要としていないんだろうから、余所へ出してくれということでしたね。へぇ、でした。言うのう。でどこへ行きますか、なんて選択肢は広くありません、オリックスか楽天しかありません。楽天ができた時によく言ってました、桑田パリーグへ行って楽天戦だけに出れば200勝まで届くかもしれんとね。やる気ですかね。でも、二軍であれだけ打たれていたんではだめでしょうね。残酷ですな、体の衰えは。清原のようなアホならこっちも馬鹿にしておけばいいんですが、桑田のように腐らずに二軍でプレーしている元大物は哀愁漂い憐憫の情が湧きいづる思いです。解説の星野が言ってました、一軍で一度投げさせてやればいいのに、と。今後もちろんそういう機会が作られましょうが、公式の記者会見じゃないところに原と桑田の確執を見るわけです。仁志も清水も小坂もみんな出されるんでしょうね、原の好き嫌いは素人目にも明らかですから。宮仕えの悲哀、宿命です。静かに消えゆくのは困難な業なのでしょうね。 
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幸せの一つ

2006-09-24 09:05:14 | Weblog
昨日嬬恋での吉田拓郎とかぐや姫のコンサート、BSハイビジョンでやっていました、ご覧になりましたか?31年前のあの画期的なイベントの再現という触れ込みでした。私はこのページで何度か吉田拓郎と井上陽水は別格と言ってきました、リアルタイムで知っているからこその謂なのですが、吉田拓郎派です、アルバム「元気です」でガツンといかれて、ライブアルバム「ともだち」で引き込まれた経歴です、彼の一番の歌は「イメージの唄」だろうと今でも思っている者です。とは言え、ずっと追いかけたわけではなく、31年前のコンサートも最近出たDVDで見直したことです、そしてさしたる感慨も湧き出ませんでした。ですから実のところ、60歳の拓郎が唄うだけのことで、昔の唄をたくさん歌うだけだろうと高を括っていたのです、横目で見るという風情で。かぐや姫に全然興味が無いので(昔も今も)余計に拍車がかかってはいたのでしょう。事実、びっくりしましたねぇ、伊勢正三の歌の下手さには。もともとライブではあんな下手な人なんでしょうか、ユーミンの如く、私が知らないだけで。でも、下手くそ、声は出ないわ、伸びないわ、続かないわ。曲はいいんでしょうにねぇ。何年か前に大林宣彦の映画「なごり雪」のキャンペーンに監督と伊勢正三が当地にやってきて、生で「なごり雪」やら「22歳の別れ」やら聞きました、あの時もびっくりするほど下手で、でもその時はどさ回り営業だから手抜きかい!くらいに思っていたのです。でも、昨日見て違うことがわかりました、本当に下手なんですね。ああ、びっくり。南こうせつのうまさ(これが普通なんでしょうが)が際だったという次第。で、拓郎。都合で昼の部(13時~16時)しか見られなかったのですが、淡々と歌うんですね。客をうまくくすぐりながら、実にゆったりと。客がみんなおじさんおばさんだからやりやすかったのでしょうか。見事に私と同世代ばかり。今日の新聞見ると3万5千人集まったとのこと、チケット代は1万5千円で販売当日即日完売だったそうです。ああ、ものすごい中年パワー、主催者大儲け。拓郎に毒された連中が山といる証拠です。「ともだち」を歌ってくれた時には、恥ずかしながらTVのこっちで鳥肌が立ちました、この曲を聴くとは思いませんでしたから。中3だったか高1だったか、この曲このアルバムに吸い込まれた頃を思い出しました。あの場に駆けつけた連中も皆こういう思いをしたくて行ったんでしょう。そして「イメージの唄」すっかりアレンジし直して別の曲然として始まったのですが、もちろんあの曲あの歌詞です。ここでも体が止まりました。古い船を今動かすのは古い水夫じゃないだろう。子供の頃にもこのフレーズは印象的で、背伸びしてわかったつもりになっていたこと思い出しました。恥ずかしながら涙が出ました。私の如き、片田舎の一介の50絡みのおっさんがこういう感慨をもってこの曲を聴くわけです。日本中にこういうアホが大勢いるわけです。悪くない気分です。すごいことじゃなぁ。あとでアルフィーの坂崎が(この人は自他認めるフォークフリーク、拓郎フリークとして有名です)感想言っていました、現役感満載だと。そうなんですよね、拓郎は現役なんです、過去の人が昔の唄を歌うんじゃなく、まだ先頭にいる拓郎であるわけです。ううむ、このコメントは説得力を持って響きました。そうじゃなぁ、と思いました。
 横目で見るなんて話しじゃなく、食い入るように見ていました。拓郎の顔には確かに老いが見えて、ああ歳をとったのうと思いましたが、淡々と歌うのもいい味でした、そう思いました。きっと夜の部には夏休みやら落陽やら春だったねやら決めの曲が並んだのでしょう、DVDが出ましょうからそれを楽しみにしましょう。この人達が歳をとったのと同じだけ、私もあなたも歳をとってきたのです。当然のことなのですが、何だか不思議なことにも思えます。こういう思いこそが人生における幸せの一つなんでしょうか、歳をとった頭で考えることでした。
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国旗国歌

2006-09-23 09:51:39 | Weblog
アイフル、単なる高利貸しだったこと次々と露見してみっともないというか、所詮そんなものというか、なんとも後味の悪いことです。画像の力CMの力というのは如何に絶大か、大衆なんぞはすぐに騙せる、馬鹿なマスコミに書かせれば写させればいい、大コマーシャルを打てばいいという見透かし、大金を掛けてそれに数倍する利を回収するわけです。そこには慎みとかお行儀とか品の良さとかは全く関与しません、そんなこと考える者がいませんから。高利貸しなんですから当然ではあります「野郎!慈善事業やってんじゃねぇんだ!借金のカタに娘もらってくぜぃ」時代劇そのまま。チワワに騙され、ちょいと可愛いキャラクターガールに騙され(こいつも勘違いしてしまっていますが)、ああやさしい金融業者さんねなんて。とんでもない話でした。どうせ私を騙すなら、騙し続けて欲しかった、なんて歌の文句、ここには通用しませんか(暢気なことですみませぬ)。
 先の判決を受けて、日教組の連中早速都の教育委員会にあれこれ要求を突きつけたそうです。ま、これはこれで当然ですわね。石原都知事は当然の如く「控訴だ」と言いました。これも当然。昨日あれこれ書きましたが、TVに映し出された勝訴を喜ぶ原告達やその支援者達の姿を見て、ぞっとしました。大喜びです。どういう心向きなんでしょうね。どちらが気に入らぬのでしょうか、国旗国歌そのものですか?それとも掲揚注目や斉唱を強要されることでしょうか?きっと、連中の頭の中ではごちゃごちゃになっているんでしょうね、とにかく反対だ!前の社会党の婆さん党首と一緒です。国歌国旗が気に入らぬと言っても、どうにもならんことです、ここは日本であって日本は元々(とはいえこういう概念は明治以降ですが)この国旗でこの国歌だったのです。裁判官の判決文を借りれば「皇国思想や軍国主義思想の精神的支柱」として用いられてきたと非難しますが、国歌国旗なんですよ、他に何をもって替えるというのですかね。全てを結果から遡及して評価する。その時代がどうだったのかを考慮しない。戦争に負けたのは負けた原因があったのだ、負けてしまう無駄な戦争に踏み出し、多くの国民を無用の死に追いやった戦争指導者こそ糾弾されるべきで、究極の責任は戦争を允可した天皇にこそある、その象徴が、国民を虐げ苦しい生活を強い軍への応召を強要した象徴が君が代であり日の丸なのだ、という順序できっと段々に腹が立ってくるんでしょうが、この論理は一歩目に間違いがありますね。負けるとわかっていた戦争とよく言われますが、開戦当時のあの国際情勢を考えて米国の、他の列強の言いなりに受諾していたらどうなったか。歴史にはif はないとよく言われます、それは巻き戻せないからです、そうでない選択肢を試せないからです、ですから思慮の足りないただただ結果論を振り回すだけの幼稚な説も否定しきれないという憾みがあるのですが、あの時代のあの選択は当時の俊英達、決定すべき人達が鳩首協議して決定した結論です、であるから天皇も允可したわけです。日本はああせざるを得なかったのです。私はそう思っています。戦争を継続するためには色々手立てが要りましょう。確かに軍部権力の肥大化はあったのでしょう、専横壟断もあったでしょう、それに反対する人々も多かったに違いありません(ですから治安維持法なる悪法が成立したわけです、政府、軍ともに共産思想、左翼思想が本当に脅威恐怖だったのでしょう)。後世の批判は反省の材料にせねばなりませんが、国中の壮丁は一銭五厘の葉書一枚で兵隊に取られ続けていく、軍の幹部は前線などには出ず豪奢な暮らしをしている、という一面は確かにありましょうし、軍の腐敗無能化という後世の批判は反省の材料にすべきですが、でも戦争というのはそういうものでしょう。国民を戦争に向けねばならないのです、戦争を選択した政府の務めです。あの手この手を講ずるわけです。戦時中の戦意高揚目的の国策映画が今DVDで見られます。これまた日本は負けない、兵隊さんは国のために毎日戦っている、銃後の我々がしっかり守り支えなければならない、の一色です。そしてそういう気持ちの象徴がはためく日の丸であり君が代です。短調で哀切漂う軍歌もそうです。あの映像を見ていると何だか居ずまいを正さねばならぬような気分になります。でも、左翼の人々はこういう映像に吐き気を催すんでしょうね、連中の謂を使えば弱者に対する権力の強制強要ここに極まれりの感ではありますから。でも、そういう時代だったのです。これは事実です。遡って糾弾できることではありません。過ちは過ちとして繰り返さないとする反省は必要です、戦後の施政者はこの点過敏にびくびくしながら「反省」してきました。そして現在があるのです。原告連中やこの裁判官の言うことが、みそもくそもごったまぜで、日の丸に起立注目することが、国歌斉唱することが軍国主義の復活に繋がるという勝手な思い込み(そんなこと私のような右寄りのおやじでも考えていません)を基にして、まるで国の方向を正すが如きすり替えをして、そういう強制は思想良心の自由を保障した憲法に違反するというわけです。卒業式や入学式といった儀式儀礼の場面ですよ。例えば、教会の礼拝の如く日曜日毎に広場に集まらされて国旗掲揚して国歌斉唱するなんて無茶なら反対されればよい、と言うよりそんな場には出てこなければいいんです。そうじゃないでしょう、儀式の場です。昔から日本で続けられ受け継がれてきた儀式の場です。子供たちにそういう慣習、こういう場での立ち居振る舞いを教え、荘厳おごそかな雰囲気を体験させるのが仕事である教員がなーにを言うとるか!?です。石原都知事も言いました、教員が教員の仕事をしないのだから咎められて当然だ。全くその通りでしょう。いやなら辞めたまえ。職場変更する自由、他国人になる自由は日本では完全完璧に保障されていますよ。わざわざに法律を持ち出すまでもなく、君が代は日本の国歌であり、日の丸は日本の国旗なのです。日本人であり、日本で生きている以上、国歌国旗に敬意を表するのはなんの不自然もなく当然の行為なのです。あれこれ因縁つける事々ではありません。そう思います。
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思想中立?

2006-09-22 15:04:38 | Weblog
今日もまた昼に書いています。今日の理由はフリーズでした。今朝いつものように書いて書いてあとは締めの一文というところで、長い文章の変換をかけたところうまく行かずあれこれ押しているうちに、あれれ命令聞かなくなっちゃって。フリーズ!頭の中もフリーズ。目の前にまだ文章残っているのに、保存できない悲しさ。泣く泣くの再起動、ご破算に願いましては・・。でした。
 東京都立学校の教員達が起こした国旗・国歌強要訴訟、なんと地裁は違憲の判断して、原告の勝訴を出しました。なんたること。教員も教員なら裁判官も裁判官。教員(日教組)は左翼の集団ですからやりそうなことですが、裁判官がねぇ。人権弁護士が大勢いるんですから、人権裁判官、左翼裁判官もいて不思議じゃないのですが、こういうこと平気でやられるとねぇ。例のどこそこの神社への玉串奉納を公費で賄っては政教分離の憲法精神に悖るなんていう違憲判決やら、首相の靖国参拝訴訟も、そこらかしこの地裁では平気で違憲判決出しています。いるんですけどね、そういう輩が。わかっちゃいるんですが何故にこういう場面でわざわざに出てくるんでしょうね、というか担当させねばいいことでしょうに、上司が。こんな連中がいるから、わざわざに君が代は日本国歌であり、日の丸は日本国旗であると法律に明記したのに、この始末です。「思想の自由を侵害した」そうですが、なにも闇雲に君が代を歌えとか国旗に敬礼せよ注目せよと言っているのではなく、入学式や卒業式その他多くの儀式儀礼において、日本人はこうしてきたのだよ、国旗や国歌に対しては敬意を表するものなんだ、日本人はこういう慣習を守って国を為してきたのだよと教えているわけでしょう。そういう、当然に期待される職業上の行為に対して思想の自由云々などと言う概念を無理矢理にくっつけて、やるべきを為さずさらに逆方向に煽る。左翼連中の常套です。朝日新聞はここを先途と社説で大声出していますが、朝日と日教組は左翼の本丸です、こういう教員がいて、こういう報道があるのは昔からのこと(とはいえ、戦後60年のことですが)なのですが、問題はこの判決この裁判官です。ソ連の崩壊でマルキシズムが死んだように思われているかも知れませんが、いやいや今回の原告連中や判決のように、昔からの慣習道徳規範を破壊し、被害者たる我々は権力に対して闘争せねばならないと言う(原典は労働者が資本家の搾取に闘争する、ですが)マルキシズムそのままに血相変えて大声出している者が多くいるのです。裁判官が左翼の証拠に判決文の中で、日の丸や君が代が明治以降第二次大戦終了まで、皇国思想や軍国主義思想の精神的支柱として用いられてきたことは否定しがたい歴史的事実で、現在も国民の間で価値中立的なものと認められるに至っていない、と言うのです。何たること。あの国歌国旗に関する法律はいったい何なのか?国会が手続きを踏んで立法した法律ですよ。価値中立かどうかはあなた方の勝手な評価であって、日の丸は国旗、君が代は国歌なのです。何を寝言いうとるか!いやなら教員辞めたらいい。公立高校やめてどこかの自由な私立で仕事をすればいい。そんなに日本が嫌ならどこかへ出ていけばいい。そういう自由も日本では完全に保障されているのだ。しつけの悪い子が駄々をこねるような幼稚な「じらくり」はいい加減にしてもらいたい。
 まったく怖ろしい話です、裁判官がこんなに偏向していては正常真っ当な判断など得られません。これが例えばあなたに直接関わる事件の裁判だったとしてご覧なさいな、天を仰ぐばかりのことでしょう?馬鹿には勝てませんが、こういう馬鹿を排除できないのですかねぇ。たかが地裁が憲法判断したのですから、控訴、上告きっと最高裁まで持ち上げられます。どこかで常識的な判断が為されるとは思いますが、裁判官はみな思想中立、性格穏健、人格高潔で且つ優秀な人材と思ったら大間違いです。信用ならないのは新聞だけじゃぁありませんよ。専門家と呼ばれている連中の言葉を鵜呑みにしてはなりません。奴らは素人を騙しにかかっています。嗚呼、怖ろしいこと。そう思われませんか?
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引きの力学

2006-09-21 08:39:29 | Weblog
安倍さん新総裁になりました。すばらしいこと。山口県人とすれば漠然としてではありますが何かいいことがあるんじゃないかとあらぬ(よからぬ?)期待をしてしまいます。特にこれをこうしてくれというのはないのですが、その昔(岸さん佐藤さんの時代に)広島やら島根やらから山口県に入った途端に道路がよくなる、ガードレールがきちんと装備されているという公然たる差があったような、そういう期待でしょうか。でも新聞に書いてあったように、この人は東京生まれの東京育ちで地元のために何かしてくれたことはない、なんて見方もあって(まるで佐藤栄作の息子の話のような、この人は最後の最後にしっぺ返しをくらいました)やはり漠然とした地元への利益誘導を望むに止まるのでしょう。でも、一国の宰相であります、地元が一番などと言ってもらったのではやはり地元民としても困るわけで、天下国家を大きく語ってもらい、片手間でこっちを向いてくれればいい、なんて勝手なことではあるのです。まずはめでたいことです。52歳の宰相です。私と高3高1の関係です、へぇそんなに近いの?めでたいの次に来るのは我が身との比較、強烈な落差。いいのか、これで俺は?・・しかしつくづく思うのは、こういう階層社会においてはいかに「引き」が大切かということです。自分を売り込む「押し」に数倍優るのが上司からの「引き」だと、階層社会での社会学的傾向を表したピーターの法則の一項目にあるのですが、まさにそのまま。小泉さんのあの強引な引きがあって、今の安倍さんですから。自分の力だけではどうにもならないことが必ずあるのです。肝に銘ぜねばなりませぬ。
 各党が評価していました、TVで見ました。神崎さんもうすぐ辞めますからもっと思い切って言えばいいのにさすがに与党であれば賛辞に終始、福島さん「今までで一番戦争に近い総理だ」そうです、綿貫さん「虎かと思えば子犬が出てきた」、田中前長野県知事は第三次岸内閣だなんて訳の分からないことを言う。見逃したのでしょうか小沢さんは出ていませんでした。鳩山さんが何か言ってましたか、忘れました。綿貫さんくらいのことをグサッと言える人が出ないと面白くありませんね、それでなくとも安倍さん童顔で押しの利く顔じゃありませんし、言葉も柔らかくお坊ちゃん然ですから。そういう優しい顔でタカ派先頭を切る言動を期待するのですが、それも相手があればこそ生きるんでしょうし。その意味では小沢さんしかいないと思いますが、いかがでしょうかね。
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