柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

感情

2009-09-30 08:02:10 | Weblog
谷垣自民党三役発表されましたが、誰?でしたね。大島さんと石破さんはよく露出していた人ですが、セカンドサードのイメージの人です、もう一人は本当に知りません。人気取り人事で転けたという「総括」なんでしょうからこういう地味指向になったのでしょうし、もともと谷垣さん自身がそういう人なのでしょうが、これじゃぁ全くアピールしませんね。ここは一旦しっかり潜って力を貯めようというならよしですが、単に人材不足なら悲しいことです。民主党ここは一気に行くべし、です。自民党、敵するに値せずです。自民党人事知って、一番高笑いしているのはきっと小沢さんなんでしょうね。組み易しどころか、戦う前から組み敷いてる図柄です。
 巨人土井の葬儀の模様が放映されます。堀内がいて高田がいて(今日も試合でしょうに)黒江がいて金田がいて川上監督が弔辞を述べて。仁志もいました。あれれ?長島は?王もいません。こういう時に出てこなければ人として値打ちがないですね、上司の慶事より部下の弔事というが如し。今日新聞の片隅に王が腸閉塞や胆石の手術して入院していたという記事がありました、ああ、それなら仕方ないけど・・。川上さんが車椅子で参列している中でのこの両者の欠席は解せぬことでした。この二人こそがあの場で故人を称えるべきでした。それが日本中の野球ファンの期待でしたから。巨人ファンもアンチ巨人も皆V9巨人は好きだったんですから。
 神戸に18mもある鉄人28号のモニュメントを作ったそうです。写真が載ります。私が子供の頃のヒーローです。TV漫画の黄金期の一角を担ったヒーローです。どの漫画も(鉄腕アトムもエイトマンもマッハゴーゴーゴーも)実写版になると途端に面白くなくなって、人形やアクセサリーになるのが関の山でしたが、こういう銅像系になるのは別物ですか。でも思いますが、このキャラクターは日本中の少年の心を捉えたのですね。神戸は作者の横山光輝の出身地だからということなんですが、それにしても「これならしかたないか」と呆れながらも世間が認めるだけのネームバリューなのであります。あの黄金期にリアルタイムに少年期を送れた幸運には感謝するべきでしょう、白黒画面の、鉄人の影がビル街に映るあのオープニングの場面が目の前に浮かびます。そう思います。
 長崎市長射殺事件、一審の死刑判決を棄却して高裁は無期懲役を言い渡しました。紙上の識者の反応は意外と是認調です。厳罰傾向に歯止め、なんて書きます。死刑に処するに躊躇するなんて言葉が判決文にあるらしいのですが、理由は型通りです、一人しか殺してないこと(これが大体からおかしい基準と思いますがね、一人だろうが三人だろうが殺された方からは何の差もないんですから)、計画的でないこと(この理由は他の事件でもよく出てきます、本当にそんなことがありましょうか、殺そうと思わずに殺せますか?)組織的なことでなく個人的な怨恨であることなどなど書き連ねられてます。市民感情に一致した処罰である必要もないことなのでしょうが、処罰の目的が抑制効果にあるのであれば、一般国民が納得できる処罰である必要はあります。仇討ちになってはならぬのでしょうが、遺族感情をどうしてくれる?ではあります。厳罰傾向でよかったんじゃないんでしょうかね。私はそう思うのですが、いかかですか。今度の法相は死刑反対論者です。
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曖昧

2009-09-29 08:21:59 | Weblog
自民党総裁に谷垣さんです。河野さんにダブルスコアです。もう一人を擁立した森さんの勝ちでしたか。反対票を割る意図通り。森さんが事前にインタビューに答えてました、派閥は必要なのだ、議員を一人前に育てるのは党ではなく派閥なのだ、と。河野さんこそが派閥の中で(親の威光を着て)ぬくぬくと育ってきた当人じゃないかとバッサリ。思えばやんちゃ言ってる連中、この河野さんも渡辺さんもまんま二世議員ですわね、自民党でやってきた以上は派閥の中にいた人たち。だからこそこの弊害がわかるんだという理屈は理解しますが、河野さんのそれこそ捨て身の、破れかぶれの、肉を切らせて骨を断つ式の過激な言動も、坊っちゃんなりゃこその無茶と評価されましょうか。負けてしまえば、所詮は旦那芸だったねと。名指しで非難された町村さんやら森さんやらの派閥の親分達の逆襲が始まりましょうね。そんなことしている場合じゃない!んですが、やられますね。兵糧攻めでチョンでしょう。頼みのオヤジは引退しちゃったですから。渡辺新党に加わりますか。でもあっさり抜けたんじゃぁ今回の覚悟の糾弾が無になりましょうしねぇ。谷垣さんがこの辺りどう処遇するのでしょうか。谷垣さんも典型的な二世議員、世襲議員です。東京育ちの東京住まいで、選挙区はオヤジの看板引き継いで京都。どこから(どの選挙区から)上がってこようが構わないのでしょうが、ここが釈然としないところですね。麻生さんも安倍さんも福田さんもこのパターンですから。天下国家担う者が選挙区にへばりついていてどうする?という理屈もさもありなんなのですが、それは初代がのし上がればの話ですわね。二代目が同じ様なことやってたんじゃぁ・・です。当地山口二区に格好の前例があります。どこかで(なんて曖昧じゃなくて、身にしみて)甘いんでしょうね。男特有の縦社会です。自民党があぐらをかいていた心根です。さてどう変わりますか。変われますかねぇ。お手並み拝見ではあります。
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多数

2009-09-28 08:16:39 | Weblog
昨日たまたまタイミングが合って朝青龍白鵬戦見ました。本割りは一方的、アナウンサーの絶叫もさもありなんの怒涛の寄り、足が土俵を割って後の、朝青龍のお株を奪うダメ押しの投げで仰向かせる。アンチ朝青龍派が快哉を叫ぶ完勝。そして決定戦。解説の北の冨士が「二度とできない凄い立合い」と評したとおり、二度とは同じ展開にはならず、今度は朝青龍のスピードと馬力に白鵬が翻弄されて同じ様に転がされて。いい相撲を見ました。ガッツポーズはするわ、花道で長淵剛と抱き合うわ(新聞は有名歌手と抱き合ったりして、と眉を顰めてます)の例によって品格に欠ける行為の連発でしたが、こういう奴だから仕方ないね、相撲は凄いよ、という北の富士の言葉が全てでしょうね。時間が押して、NHKは平気で時間通りに放映を切る、後でスポーツ番組見るに鳩山さんが総理大臣杯を直々に手渡しているじゃぁないですか、いかれましたか新総理。優勝24回で北の湖に並びました。この悪たれはやっぱり強いわ、こうやってヒールを続けて欲しいことです。そう思うと千代の富士の30回、大鵬の31回なんてものすごい記録ですなぁ。
 石川県が県条例で(努力義務だそうですが)小中学生の携帯電話所持を禁じたそうです。これまた凄いことをする、です。出会い系とかなんとか青少年育成に悪影響を及ぼすことが多いからという表向きの理由でしょうが、どうですかね。物事を禁止すれば、少なくともそれと同じエネルギーで規則破りが発生します、これは人の社会の公理です。天下の悪法と名高い禁酒法がアルカポネを産んだのは周知の通り、飲酒運転がなくならないのは何故かという話です。短い期間に一人一台(複数台も持っている人も珍しくないです)まで国中に普及したのはひとえに簡単便利面白いが揃ったからです。少々値が張ろうが、こういうものは売れ続けます。そしてやがて儲け話に多くの企業が参入して値が落ちてくる、さらに拡がっていく、という循環です。一旦これだけ拡がったもの、面白いから子供達が使い倒すんです、それを禁止するなんてのはできぬ相談です。悪法(悪条例)の典型じゃないですかね。子供のことを考えて、なんでしょうが、長髪やらエレキギターやら世の中の「大人達」は子供のことを考えていろいろなこと禁止してきたんです、大概は間違いでした。文化文明は多数に飲み込まれるが宿命だからです。携帯持つなって間違いですよねぇ。
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船出

2009-09-27 07:52:26 | Weblog
鳩山さん、まずまずのデビューですね。新政権に対して多くの論評が新聞や他のメディアに載りますが、よく枕に使われる「半世紀以上も同一党による政権が続く、異常な民主主義国家の看板をやっと下ろした」(正確には細川さんの時代が挟まったのですが)新たな日本のリーダーの言にはやはり世界の耳目が集まります。ここでの異常じゃない、正常な民主主義とは、英米が手本です、いわゆる二大政党による政権監視体制です。やっとそこに到達したなんて言い方ですが、いいえ、二大政党(もっと数が多くてもいいんでしょうが)体制が最良と決まった話ではありません、たまたまこういう「交替制」が民主主義に適うとされているだけ、もっと言えば自国(英米)の制度を自慢して押し付けているだけでしょう。そして馬鹿にする、まぁだ変えられないの?もっとも半世紀の間に蓄積した澱(沖縄核兵器密約や何十年に亘るダム建設宙吊り問題に象徴される隠し事)は莫大なものになっていましょうし、野党与党の交替が常態化すれば確かにこういう嘘の積み重ねはなくなるのでしょうね。こういう臭い立っているところに岡田前原という見た目もガチガチの堅物を当てて抉り出そうという新政権の意欲は十分に感じるところです。そういう意味では新政権への期待は、橋下さんではないけれどワクワクするものなのですが、今のところ鳩山さんは good job ですね。オバマさんも国連の安保委の議長して核兵器を削減するなんて言い出す。グリーンニューディールやらエコやらを口にすることでアメリカ立て直そうという意図、新たなフィールドを設定してそこを起爆剤にして経済を立て直そうという明らかな策略、そこに鳩山さんまんまと乗ったというか先手を打ったというか、あの25%宣言は世界にアピールしましたが、日本の今までの産業構造の再構築をまで強いることになるかも知れぬ危惧は真隣に見えています。産業の空洞化を進めるばかりだとか、京都議定書の不備(米中が参加しない、排出権なんていうあからさまな抜け道を平気で作る)を言い立てる反対論はきっと大きいのですが、まぁこれが政権交代ということですか。スポンサー達の顔色見るばかりだった自民党にはできぬことをする。スポンサー達、それはアメリカであり、経団連であり、土建業者であり、第一次産業従事者でした(昔は医師会もそうでしたが)。ワクワクして見てましょう。どう変わるのか。マニフェストをどう使うかがポイントなんでしょうね。金科玉条にし過ぎたのでは反発を呼びましょうし、その逆では自民党と一緒です。良好です。今のところいい船出でしょう。それは小沢さんが意図して姿消して息を潜めているからでもあるのでしょうが・・
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記憶

2009-09-26 08:07:24 | Weblog
採り上げると連日のことになってしまいました、土井正三さんの死亡記事です。先だってのげっそり痩せての車椅子での露出はこういう事態を予想させるのに十分でしたが、67歳だったそうです。巨人黄金時代のV9戦士(と呼ばれます)、2番セカンド土井、です。どの新聞も大きく紙面を割いて、あの対阪急の日本シリーズの名場面の写真を載せて追悼します。巨人の強い頃、パリーグは阪急(今のオリックスです)が全盛期でした、山田、今井、山口高志、足立、米田、福本、長池、森本、高井、蓑田、ブーマー(彼は時代が違いますか)・・すらすら名前が出てきます、それだけ強かったということです。土井の話です。昨日、アンチ巨人も巨人ファンと書きました、私がそうだったからです。今でこそプロ野球の6試合ともデジタル放送で見られます(替りに地上波で見られなくなりましたが)が、私が少年時代は(長島が引退したのが高校3年の秋です)巨人戦しかTVで見られませんでした。巨人の選手しか知りませんでした。もちろん当時から野球好きは雑誌ベースボールを買い込んだりして知識は豊富でしたが、日曜朝のTV番組ミユキ野球教室に出てくるのは巨人の選手ばかりだし、情報はきわめて少量且つ強く偏っていたのです、野球好きは巨人ファンという社会構造であったわけです。そして強い。強いからそうだったというわけですが、巨人大鵬卵焼きなんてフレーズは一億総中流という今となれば資本主義社会の理想境へ向かう時代の象徴だったのです。土井の話です。プロ野球でありながら、今の分業体制からは想像もつかないような9人野球をやってたのが当時の巨人でした。一時、8時半の男が登場して華を咲かせました、あれが投手分業のハシリだったのでしょうが、それでもやはり投手は先発完投が基本の時代です、堀内、城之内、高橋一三、そういえばあの四百勝投手金田も最後は巨人の選手でした。今でも巨人のレギュラーを(打順を)諳んじておられる方が多いのではないですか、1番センター柴田、2番セカンド土井、3番ファースト王、4番サード長島、5番ライト末次、6番キャッチャー森、7番レフト高田、8番ショート黒江、9番ピッチャー。このメンツ、誰も彼もが怪我しない人でした。だから不動。今の選手達と違うところ。技術とか道具とか戦術とかそういう差よりも、一番根本的な差がこれでしょう。怪我しない。だから9人。控えが出られません。だから強い(だから一旦どこかが崩れると脆いという側面も併せ持つのですが)。当時の巨人も時代の象徴だったんですね。新聞にこういう表現がありました、ONの記録や記憶を支えてきた男、と。うまいでしょう?ONあっての巨人だったのですが、他の7人がいての巨人でもあったわけです当然。記憶は美しく残るのです。その主人公もきっと美しいままなのです。幸せな人だったんだろうと思います。合掌。
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評価

2009-09-25 08:04:59 | Weblog
今年はとんと野球の話題を上げませんでした、ひとえに阪神が失速していたからですが、巨人が三連覇したこと、これはあのON時代の九連覇以来のことらしいです、これは評価せねばならぬと思います。私はアンチ巨人、アンチ原です(東海大相模時代からイケスカン奴です・・すみません、単に私が嫌いなだけです)、そういう背景を理解していただいて、お願いします。巨人ファンは巨人ファン、アンチ巨人も巨人ファンという心理探索はここでは措いてください。一時あれだけ他チームの四番とエースを金にあかせて引っこ抜いてきて、それでも結果が出ずに大ブーイングを浴びて来たにもかかわらず、今や生え抜きの若い衆で堂々と勝つチームに変身しています。亀井?坂本?山口?誰?そういう連中で勝っていく。余所から来た四番たちもうかうかしてられない状態なんでしょうね、小笠原とラミレスだけ(この二人で十分ではありますがね)です、谷もすっかり控え選手です。ピッチャーも色々居たのに、結局生え抜きの若い連中に押しやられてます、グライなんとかとクルーンが目立つだけですか。結果論では何とでも言えるのですが、原がこういう状態を見越しての若手起用だったのかどうか。だったんでしょうね。皮肉にも四番狩りエース狩りはあの不可侵長島が始めた事、原も堀内も言うこと聞くしかなくて、広沢の江藤のと役に立たぬ看板を使い続けて。でもこれは誰もが認めることでしょうが、原が清原と元木、後藤斬ってからがらりと流れが変わりましたね。その後仁志、清水、二岡と斬って蓋をすっかり取り除く。生きのいいのがどんどん出てくる。上手く回り始めると・・という事なんですが、これだけ主力(と目されている連中)を切るのは中々のことですよ。それでも余所のチームをクビになった有名どころをちょいちょいつまみ食いしてはいますが、要らぬとならば非情なこと。あるいは新聞にも書いてありましたが、原という男、川上哲治に並ぶタマなのかもしれません。ここは認めてやらねばなりますまい。昔の強い時代の広島のような勢いですか。山本浩二、衣笠のまわりに強い雑草たちが生い茂るイメージ。暫く巨人の時代なんでしょうね、世代交代の見本なのでしょう。
 鳩山さん国連デビュー、外国記者の感想もなかなかの様子です。英語で必死に原稿読んでる姿も好感持てましたか、麻生さんのネイティブ気取りじゃなくて。核廃絶を大真面目に訴える。これこそ自民党ができなかったことですが、もちろん東西拮抗の世界でなくなったこと、アメリカの核の傘の重要性が低くなったことなどなど評論家に言わせれば山と理由が並ぶのでしょうが、これぞ政権交代をアピールするいい題材でしたね。アメリカに遠慮して被爆国、加害国の関係をどうしても逆転できなかったところ、だから被爆国の日本は核を廃絶したい!との「青年の志」的演説が響くのでしょうか。いいんじゃないですか。くどいですがつくりの派手な、側にいる夫人がどうにも目に障りますが。
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憂鬱

2009-09-24 08:05:06 | Weblog
新聞の四こま漫画で夏休みのおまけみたいな連休と言われてました、ダラダラと要らぬ休みでしたね。そう思われませんか。いえ、私がこういう空き時間の使い方が生来下手くそで単に持て余しているだけなのでしょうが、しかし無駄に過ぎます。こんなに休日増やしていいんですかね。この方向はやはりグローバル化の一環ですか、欧米に倣えですか。日本人は働きすぎだ、中毒だアニマルだと揶揄されてきて、まるでそれが悪いことのように自国のマスコミ達も付和雷同して、の流れです。きっとアメリカなりの外国からの操作、プロパガンダなんでしょう、それにやすやすと政府が乗ったという図。日本人の特性、固有の才能をわざと蔑ろにするわけです。緩めればいくらでも緩みます。これは誰もが一度や二度の経験のあることでしょう、そして元に戻すにはそれだけの、あるいはそれに倍する時間が必要なことも。遊びなさい、なんて言われれば何もしない人間が大半です。そしてその人たちは働けといわれれば働く人達。どちらに針を振らせるか。どこが基準になるのかわかりません(結構微妙なところです、明治以前となると大昔の他人事のように感じますし、明治以降の富国強兵時代なんて括ると軍国皇国の匂いが立ち上ります)が、しかし今の日本が緩んでいることは確かです。良く言えば民主主義の成熟過程の一段階、個人主義とはこういうことだとなりますか。批判的に言えば公意識の欠如。これは個人主義の裏返しです。公意識を優先すればやがて全体主義に行き着きます。エントロピーは増大するわけです、この公理は曲がりません。ひとつ秩序を維持する為には大きなエネルギーが要ります。嫌なことはしなくていい、あなたの思うように生きなさい、では秩序が保たれぬわけです。少なくとも従来の日本文化はそういう根本を基に組み立てられているのです。だから小泉さんのやったような緩め方すると一気に崩れるわけです。もっともこれは日本に限った話ではないのでしょうが。休日使いの下手さからえらく大きな話になってしまいましたが、休日産業に携わる人も多いのは重々承知の介です。されど枝雀がよく言っていた緊張あればこその弛緩であって・・という繰言です。ううむ。休みが続けば続くほどに「月曜日の憂鬱」の度合いが深まりますか。そういう単純な話でもあるわけですが・・
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破壊

2009-09-23 09:16:19 | Weblog
大阪橋下知事じゃありませんが、民主党政権にはやはり国民は大きく期待しています。ワクワクしています。だからこそはじめのうちにババっと大鉈打ち下ろしてもらいたいと思うところですが、一方の自民党です。総裁選挙戦の最中です。結構TVが追いかけてくれます(討論の場を作り放映します)ので三人の頭の中が見えてきます。先に結論というか私の評価を書きますが、私はどの番組聴いても圧倒的に河野さんの勝ちと思います。こんなこと言う自民党議員なんていなかったでしょう。小泉さんは俺に反対する奴は潰す、結果的に派閥を潰す、自民党をぶっ潰すと叫んでいただけで、そこに理念も理屈もなかったんです。こんな人もいなかったですから全マスコミが担ぎました、こんな派手な御輿はなかったですから。果たしてこの公約だけは完遂しました、自民党は見事にぶっ壊れました。河野さんはもっと具体的に言います、派閥の親分で比例でやっと上がってきた様な者は後進に道を譲れと。この人は小選挙区に勝った人ですが森さんをまず目の敵にして、返す刀で町村、伊吹、そして武部、中川秀と斬りつけます。名指しで刺すんですから。でも、小泉さんと違うところはこの人の頭の良さですか。頭の中がきちんと整理されていることはそれぞれの討論会でのさまざまなレベルの質問に対して即座に詰まらずに流暢に(これがまずアピールには大事な点です)そして内容濃く(第二の要点)応えていることで示されます。滔々と答えているのはこの人だけです。もう一人の若い衆、西村某、この人全く知らぬ人で(つまり今まで露出のなかった人で)何でも森さんの後ろ盾があって立った人らしいです。つまり派閥代表。本人は決してそうは言いませんが、この根本的な違いを河野さんが鋭くつきます。若手中堅による解党的再建が必要だという主張が一緒なのに二人が寄れないのはそちらが派閥の年寄り達の言いなりになっているからだと。この応酬は何度も聞きましたが、何故かその度に西村さんは口こごもって、とたんにあーのえーのうーのが増えます。急所突かれてるんですね。そう思うからかどうか、両者の顔見比べるに河野さんのほうが圧倒的にハラが据わってます。西村さんはふわふわソワソワしてます。これは喋り方の差も大きな要素なのでしょうね。ここはまことに勉強になることです、人は見た目であり且つ喋り口(言葉)であると。そして内容も河野さんのほうがしっかりしてます。自民党をどう組み立てなおすか。今、政権与党となった目の前の民主党との差をとやかく言っても仕方がない、自民党とはこういう政策でこういう国づくりをするんだとはっきり示して堂々と国民の選択を仰げる政党として立たねばならぬと言います。いいんじゃないですか。ロートル代表の谷垣さん、もうこの人じゃないでしょうにねと普通に思いますがいかがですか。小泉政権の財務大臣やってた人です、今までも総裁選挙に何度も落ちてきた人です。河野さんの言う後進に道を譲るべき人の一人です。この人はこう言います、自民党は改めて地方に入り込まなければならないって。あなたは今まで何してたのよ?って話です。語るに落ちるわけです。この人選ぶようじゃ自民党それこそ社会党(社民党)の道を辿るんじゃないですか。今回は地方票の方がウエイト大きいそうですからどうなるんでしょうね、普通に考えれば議員の派閥力学が効き難くなって、地方党員の意向が反映されやすくなる。でもそうだから若い衆に、とはならぬのが自民党気質じゃないかとも思うのです。地方のそれこそ爺さん幹部たちがどう判断するかですからね。地方はまだまだ若返ってませんから。自民党の各都道府県連の会長なり幹事長なりは爺さんばかりです。先の都議選で落選した都連会長が象徴的ですか。当地山口県も然りです。さていかがなりましょうか。河野さんを選べば期待できますね。民主党と同じレベルの変革を受け入れながら保守を標榜するところ。保守の標榜が大事なんです。変えればいのではないです、小泉さんが大きな損害を引き換えに大実験してくれましたから。野中広務さんが新潮45に書いていますが、小泉さんは日本の伝統を壊したんです。だからここはどちらが政権獲ろうとも元に戻さねばならぬことと心得てもらいたいと思います。その意味でも、実は河野さんは小泉批判には舌尖鈍るのですが、河野さんがこの危機においては適任に思います。ハラの据わった、理の通った破壊屋。いかがですか。
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新人

2009-09-22 09:56:06 | Weblog
民主党の新大臣さんたち、さぁこれからです。マニフェストにありますからという理由方針がまず掲げられて、次はその具体策です。選挙中から自民党が言い立ててきた財源の問題が頭をもたげます。前原さんはダム建設中止をぶち上げ、住民は話し合いすら拒否します。もちろんここにも建設反対派(大臣擁護派)は少なくとも同じ数だけいるのですがそこは報道しません。合意が得られるまで法律的対処はしない、んだそうです。よろし。懐柔策は誰がやっても同じ手順です。長妻さんは後期高齢者保険制度を廃止するそうです。年寄りにも相当の負担を、という制度でしたが(命名の好き嫌いに問題が転化してしまいましたが)さてどう変えますか。国民皆保険制度は守らねばならぬ医療行政上の大柱だと思います、オバマさんが今現在大反対の遭っているのを見るに、相互扶助なんて考え方、言って見れば前時代的な社会主義的な考え方は個人主義、新自由主義の蔓延したグローバル至上世界には到底受け入れられないわけです。少なくとも現在ないところに新たに持ち込もうとすると、既得権益に大きくぶつかるという図式です。日本で根付いたのはそれが昭和30年代初頭だったから、日本中が貧しく医療も貧困で、結核やらの感染症(公衆衛生上の未熟さ)で多くの人が死んでいったそういう環境であったから、安く医者にかかれるという利益(社会益)が金持ち達の訝りや反対を押し切ったのでした。その英断が絶大なる効果を表したのは現在のこの長寿社会を見れば明らかです。もちろん日本人の共通する心根にも沿ったから続いてきたのでもあります、相互扶助なんて言葉に一番反応する民族じゃないんですか日本人は。当時の医師会長武見太郎の功績とされてますが、当時の貧しさと日本人らしさあればこその制度化だったんだと思います。アメリカにもヨーロッパにもどこにも根付かぬはそういう理由だと思います。オバマさんのこの政策への反対は彼が黒人だからだってカーターさんが憤ってたという報道もありますが、これ仮にクリントン女史であっても同じことだったろうと思います。誰かのために毎月毎月給料から一割近くを天引きされる制度です、日本人にしかできないことじゃないですかね。もっとも、そろそろ日本人にもできなくなってきてます、天引きできる社会保険はともかく、自分で納めねばならぬ国民保険が破綻の危機です。金が回ってこない(不景気)のに払えるか?!って。給食代払わないバカ親達と一緒にしてはいけないのかもしれませんが、回りが払わないのに自分だけ出費を重ねるにはやはり相当の意識(公共心、公と私との分別)がなければなりません。そういうところから日本人も壊れてきてはいるのでしょう。どう立て直しますかね新大臣。年金問題も高齢者のたちまちの生活費にかかわること、急ぎの仕事ですが、こちらはまじめに支払ってきた人にちゃんと約束通り返すという単純な作業に見えます、とにかく気合を入れての人海戦術、時間と労力をたっぷりかけて急がせるの他に妙手はないでしょう。Mr年金はいいんですが、厚労相になった以上は医療と雇用です。岡田さん。クリントン女史との会見風景が放映されてましたが、まぁなんとも堅いこと。お姉さんと弟の態。お母さんの友達と僕ちゃんの態。笑顔が引きつっちゃって。ヨーロッパへも挨拶回りするんだそうです。麻生さんのように妙に諂う感じがないし、そういえば今までの外相達は特にアメリカには媚を売る態が多かったですから(ニカニカ笑ってね、相手の国務大臣が三代続いて女だった所為もあるのでしょうが)、この堅さはいい印象ですか。歳暮中元の類も送り返すという御仁ですから堅さは知れているのですが、さてこの誠実実直さが外人さんたちに伝わればいいがなと思うことです。当の親分鳩山さんはやはりファーストレディーの方が目立っちゃってます。安倍さんのように手を繋いだりしてもらいたくないですが、この派手で濃いおばさんは今のところちょいと目障りですか。やはり外野は鵜の目鷹の目、眺めすがめつでありまする。
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皮肉

2009-09-21 07:41:31 | Weblog
「20世紀少年」結局3部とも見ました。原作を知らずに女房に引っ張られての鑑賞でした。3つも見ればそれなりに「理解」できるかとも思ったのですが、もともとSFとか荒唐無稽系が苦手な者には(不思議系神秘系は大好きなんですが)この壁は高いものでした。ロボットとか円盤とかがダメです。マンガの中ででは人並みについていけるのですが(昔はTV少年の先頭に居ましたから)実写版になると途端にダメです。んなバカな、と切れてしまうのですね。勢い、ストーリーより役者達を見る、背景を見るという趣になって、それはそれなりに面白い映画でした。主人公がエンドウケンジで、そういうフォーク歌手が居たよなんて隣の娘に薀蓄垂れていたら実はご本尊がチョイ役で出ていたり、どっかで見たよなぁと思っていたらチェッカーズのリーダーだったり、なんと高橋幸弘がベース弾いてたり、諸星ダンが居たり、そういう意味ではくすぐりがてんこ盛りなのです。エンドロールが出てから後に見せるといった趣向も意表をついて、でしたが、どうぞご自分の目でお楽しみを。原作読んでいる者にも十分に楽しめたようです、女房や娘見ていると。
 NHKのニュースで男には75歳の壁があって、調べてみると(ここがポイントなのでしょうが)死んで行く者は煙草を吸う者と社会的交流のない者に多いことがわかったんだそうです。どこかの女教授が(えらく婆様でしたが)早口でパソコンのディスプレイを背景にして得々と喋ってました、今までは配偶者を失うこととか趣味のないこととかが原因と漠然と思われていたけれど、こういう風にデータとしてつかめたことは大きい、んだそうです。75歳にまでなったら早く死ぬのも世のため、後に続く者たちの為とも思うのですが、このデータの採り方です、どんなアンケートしたんでしょうね。煙草を吸うことは通常は健康被害につないで考えますが、社会的交流のあるなしと同列に並べる事柄ですかね。あなたは煙草を吸いますか?あなたは市民活動やサークルに入っていますか?同列ですかね。人は雑多ですし、体と心が別々に動くわけでは決してありませんから、区別する理由も弱いのですが(というか理屈言えばどれもこれも繋がっていることではありますが)ああいう風に専門家然としてどうだ?!としたり顔で「下知」されることが気に入らぬのではあります。ま、このアンケート結果はさておいて、配偶者をなくして弱いのは明らかに男です。配偶者がいるうちは社会的交流も必要でないわけです。おかぁちゃんがいてくれれば男は居るだけですみますから。だから熟年離婚なんてのに恐怖するのです、誰も彼も他人事に思ってますがね。社会的交流という項立てに従えば、こちらは圧倒的に女の領域です。このあるなしこそが男女差ですから。ここを色々解釈するわけですね、いわく他人と話し行動するという緊張がないといけない、会話がないといけない、体を動かそうにも動機付けがない云々。ううむ。言われなくても誰もがわかっていることです、年取って元気になるのは、特に連れ合いなくしてますます元気になるのは婆さん達だって。そこを何とかしよう、爺さん達よしっかりしろ!という話ではあるのでしょうが、でもそうやって爺さん達が減っていくならそれはそれで大なる意思の示す調整じゃないのですかと嫌味な皮肉屋は思ってしまいます。婆さんばかりになっても気持ちの悪いことではありますが。さて。
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