柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

永遠

2022-08-08 08:18:00 | Weblog

夜間や休日の受診を指してコンビ二受診と呼んで、便利だから行く、それには不要不急(これもコロナ禍で使い倒されたフレーズですが)のニュアンスをつけて安易な医療資源使用を咎める流れでした(今もそうですが)。端的には軽症なのにわざわざ夜中に休日に来るなよという意味です。翌日は多くの開業医があいてるのに、です。でも、受診する側の素人にとれば軽症かどうかの区別などつきません、特に夜が更けて行くと不安は弥増します。休日もそうです、他にどこも開いてないとなれば心細くなるのは当然です。これは救急医療を語る時の永遠のテーマ、永遠のすれ違い事項なのです。ずっとずっと平行線、決して交わりません。完全にねじれの位置というべきか。こちら(医療側)は開いてるから行くというコンビニのような使い方はやめてくれと言います、軽症患者に手をとられていては重症者対応が欠けるなんて大仰な理由をよく言います。確かに救急車を受付けてる大病院や地域の基幹病院などに軽症例が多く行くのはまずいとは思いますが、それはあくまで程度問題です。他に休日診療所があればそこに行けばいいんだし、休日に当番医が輪番で開いてる地域も多いでしょう。病院側が重症者を診られなくなるなんて事態はめったにありません。でも、行く人がいる。大病院指向の人が必ず一定数おられる。でも、開いてるから行くというんぼはコンビニや他の店に出かけるのと同じ動機であることには間違いないです。開いてるんだから来たんだ。こっちはこっちで間違ってないですからね。いやなら開けとくなよ。これには実は反論できません。地域医療とか何とかの名目で休日も開ける、すれば多くがやって来る。平日に休めない人が「ただの風邪」でやってくる(もっとも、今時は発熱してたら扱いが大変ですよ)。それをやめてくれ、なのですがそうは言うけれど・・というジレンマ、これが永遠の平行線のココロです。いやなら開けるなよ。これでしょうけれどね本質は。開けてるなら四の五の言わずに診ろよ。でもこっちはそうじゃないんですよ。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 旗色 | トップ | 組閣 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マ様)
2022-08-14 10:18:11
当院内科医がいないのでコロナ受け入れはできないということでしたが、今そんなことは言わせない状態になっていますね。受け入れできないならアフターコロナ、コロナ後遺症の方を受け入れなさいとお達しがあったらしく、急性期病棟の一角に病室準備されました。夜間の救急隊からはやはり発熱が殆どらしく当直看護師が断ると救急隊が怒鳴るんだそうです。もうそこまで逼迫しているのでしょう。しかし、日中の事故や高齢者が道で転んでいるなどの救急要請であっても現在ほとんどがコロナ陽性なのですよ!びっくりするくらい。こうなると話は別です。院内には入れないので対応放射線技師や看護師がフル装備で猛スピードで検査、外傷処置は屋外に設置した建屋でフル装備の医師看護師があたる。CT装置は30分は使用禁止。また、最近は職員も感染してきてスタッフが足りない。もう院内イライラがMAX。私も風邪で抗原検査 PCR受けましたが、もう結果聞くまで生きた心地しなかったです。幸い感染していませんが明日は我が身状態。3万人のマツダスタジアム、行きたいけれど怖さが先立ってしまいます。
たかがコロナかもしれませんがされどコロナです。
返信する
マ様に (書簡子)
2022-08-16 19:07:07
いつもご意見有難うございます。返事遅れましたすみません。人口の差、感染具合の差ですね。やはり鄙の当地とはレベルが違います、人が多いと拡がりも大きくて。「陽性者を見つけますが陽性者は診ません、保健所にお願い」原則が当県ではまだ通用してます。当地休日診療所でも14日15日両日発熱外来やりました、都会でやってるドライブスルーというスマートなものではないですが、車内に乗ったままで次々に誘導しては綿棒突っ込んで「はいまた後で」と送り出す。暑い炎天下の戸外誘導ですからこれは大変でした。陽性率は7割程度でした、分母の小さい田舎でもそれなりです。マ様におかれましてはどうぞご注意ご自愛くださいませ。今後ともよろしくお付き合いください。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事