柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

蓮華

2010-10-31 10:15:30 | Weblog
やはり野に置け民主党。日経新聞がそう論評してます。おそらくは朝日新聞の次に応援団だったはずのマスコミですが、さすがに見限りましたか。まぁ、よくもこれだけ失着を重ねることです。対中国の姿勢にはがっかりです。もっともこちらに多くを期待できぬは十分に予想はついたことです、小沢親分の親中朝貢外交、跪拝叩頭ぶり、そしてへらへら迎合して同行した陣笠達には心底軽蔑の念を抱きましたが、それを誰も批判しない党ですから、中国さま様なのでしょう、鳩山さんはホットラインか何かを自慢するだけ、菅さんは北の将軍様の長男をご丁寧に送り返した田中真紀子よりもひどい応対、ずるずる押されるだけ。APECでの首脳会談ドタキャンされても、戦略的互恵関係なんてわけわからない造語でごまかすばかり。自分でもきっと何にもわかってないんですね、これ以上の説明も発展もないということは。子供が新聞の見出しを棒読みしているのと全く同じレベル。オバマに袖にされ、温家宝に無視され、それでも取り縋って10分の懇談(そんなのは立ち話と言うんですが)で事足れりとごまかす。新聞やマスコミもこの中国の高姿勢は、国内の政治不安、政権に対する国民の不満を逸らす為のものなのだなんてわかったように解説していますし、政治家達も大人気ないのは中国だ、こちらは粛々と対応すればいいなんて言いながらその実は対抗策を講じられずただ黙っているだけです。中国の内情を慮ってばかりでなくて当の日本国民の感情も一度くらいは忖度したらどうだい?自民党の最後の三人の首相時代(私は安倍さんに大いに期待したのでしたが思想は正しかったにせよ如何せん心が弱かったという首相としての評価以前の問題坊やでした)、あの時もしきりに不全感不燃焼感なんて言葉が使われて、つまりあの時こそが民主党のこの三人の輝いた(でもないんでしょうが)時期でした、後先考えずに、出てきた問題に大声張り上げてケチ付けてればよかったんです、とくに鳩山、菅の二人の大得意とする場面でしたが、今は立場をすっかり入れ替えての同じような不全感です。抑圧感とでも言いますか。どうしてそんなに向こうの言いなりになってる?古くは日比谷の焼き打ち騒動や安保反対運動や学生紛争などの政治に対する国民の熱い反応はすっかり無くなって、それが政治家の為体を生んでいる土壌であることは確かですが(議員達も今を生きる日本人ですから)、何を怖れているんでしょうか中国や韓国に対して。向こうは二言目には戦争の補償を切りだしてくる、何故かこちらもそのいちいちに頭を下げて謝っている。そういう流れが定型化しているから次がないんでしょうね。中国に対しても韓国に対しても先の戦争に対する補償問題は国家間の条約としてとうの昔に解決しているのです。そこが一つ。二つ目は資源のない国、資本主義の爛熟した国としての負い目ですか。COP10で槍玉に挙げられている輸入輸出に頼って発展してきた国の宿命論です。レアアース問題ではっきり顕在化しました、原料くれなければ製品できないという単純則。製品買ってくれなければ金が入らないという単純則。原料供給元であり且つ巨大マーケット様にそっぽを向かれるとまずいのです。お得意様の少々の無理は聞き入れねばならぬはどの商売でも同じことですか。下請けの悲哀とでも言いますか。でも、それとこれとは違うだろうに、ということではあります。領土問題と商売の問題です。でもそうやって分けて考えたいのは持たざる国の方の理屈であって、どっちも持ってる国は一緒くたにして無茶を言えるわけです。アメリカや中国が京都議定書も名古屋議定書にも批准しないのは持てる国だからです。持たざる国は悔しい思いをしながらも、振り回されるしかない。アメリカはこの位置を維持したいわけです。核兵器の廃絶なんて口にしてオバマは平和賞貰いましたが、丸腰の世界平和なんてのは夢物語だと態度で示しています。日本以外の国は皆わかっているのです。だからこその外交(交渉)であって、持たざる国がその数の力で持って勢力を広げている現在、日本は持たざる国でありながら経済発展遂げた、いわば先進国と途上国の両面持ち合わせているのですから、もっと上手な立ち振舞い方があるだろうにと思うわけです。オリンピックやワールドカップの招致合戦にあれだけの多数派工作と大金が乱れ飛ぶんです。国益のすり合わせにもっと真剣に取り組んだらどうかと、菅さん見ていると思いますが、しかし見ていてわかることは菅さんにその意欲もその才能もないことです。この人にとって大事なことは首相としてそれぞれの会議に出席することです。そこであれこれ交渉しようとか日本のためにどうこうしようとか、ないんでしょうね。考えられないんでしょう。人のやったことに文句言うしか能がないんでしょう。文句言いには文句だけ言わせておけ、です。こっちに任せたあなた方(私は保守自民党支持です)のお門違いでしたね。早く潰しましょう。日本が先に潰れます。谷垣さん!!!
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正体

2010-10-30 08:23:40 | Weblog
COP10の正体が見えました。正式名称は国連生物多様性条約第10回会議だそうで、地球全体の生態系を守る約束を交わしている国々による会議だと、新聞は子供用に解説しています。そうでしょうね、この字面からはそう想像されます。国際救助隊です、日本人が夢見ている国際連合のイメージです。きっと立派なこと話合うんだろう、自分勝手なこと言わずに地球の将来を考えるんだろうと。学級会での反省会のイメージです。絶滅の危機にある動植物を守るとか、資源の無駄遣いをしないとか、そういう話だろうと思いますわね、もっともそれは一般生活とはかけ離れた次元の決まりごとになってしまうのですが。そういう会議だろうと思いますね。でも名古屋議定書なるもの見ますと、先進国がいままで毟り取っていった資源や知恵や労働力に対して補償賠償せよの金銭闘争です。途上国主導の会議、なんて見出しが躍ります。こんな会議するつもりだったんですかね。第10回なんてのも何だかこの会議の形骸化というか役所的「やりました」会議さを示していることで、でもこうやって回数を重ねていくうちに途上国の発言力が増してきたという経過なのかなとも想像するのですが、いずれにせよ現在の文明があるのは電気石油産業の発展進歩に全てを負うわけです。資本主義が科学の飛躍的進歩の背を強く押してきたのですが、それは弱いところを搾取する(私はマルキストではありませんが、ここではこの表現が正しいと思いますので)、それは今現在も続いている宿命ですが、ことによって成り立ってきたのです。弱いところ、それが現在途上国と呼ばれる地域であるわけです。昔は列強の植民地であった地域です。帝国主義は資本主義から生まれた鬼っ子でした。その歴史を今遡ることが、生物多様性云々にどういう繋がりがあるのでしょうか。風が吹けば桶屋が儲かる式の言いがかりではあります。京都議定書と同じく、アメリカや中国が知らん顔している議定書に、日本の地名が冠されて、これも何やら現在の日本の立ち位置を象徴しているような皮肉ではあります。オバマが広島には行かないと言ってるそうです。こういう理屈で世界は回っているのです。いい加減に気付けよ、ニッポン!
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逆転

2010-10-29 08:21:54 | Weblog
プロ野球ドラフトでした。盛んに「ハンカチ世代」と喧伝され、田中マー君、マエケン、坂本と同年代の大学出の連中が一斉売り出しです。前の三人が大活躍してますから、煽りの意味とか、大学行ってぬくぬく人気先行している者をバッサリ斬りたい残酷性(あきらかに対象はハンカチ王子その人ですが)もあからさまに、それでも王子は4球団競合しました。そしてもう一つ、早稲田にもう二人相当の投手がいたこと、誰が知ってましたか?もちろんお好きな方々はご存知のことであったでありましょうが、つまりいかに報道は斎藤中心に回っていたか、作られていたか。30勝300奪三振は立派な記録なんだそうですが、新聞読むと玄人の評価は二番手三番手の投手の方が高いようです。実力と人気とは乖離するものです、そうは知りつつ、いかにマスコミが偏って報道していたかに思いを致すことです。それはきっと東京六大学野球連盟(そんなものがあるかどうか知りませんが)にとっても好都合であって、人を呼べて収益が上がればそれに乗っかればいいわけです、王子がドル箱であったことは確かなことですから。でも今年のドラフト一位は大学生ばかりです、実力のある選手が揃った年代なのでしょう。山本浩二、田淵、星野仙一の年代になぞらえるコラムもあります。世の目はやはり斎藤に集中しましょう。日本ハムなんてのも適当ですね。ダルビッシュとのツーショットなんてのは絵になりそうです。が、西武の雄星の例もあります、鳴かず飛ばずで消えて行った一位選手はそれこそ星の数です。世の中は田中マー君に撥ね返される姿を期待してます。何度も何度もいまだに画面に流れる、あの甲子園の最後の場面、マー君を三振に取った場面、あの裏返しを期待するわけですね。どうですかね。
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由々

2010-10-28 08:20:10 | Weblog
先に、北海道の町村さんの選挙のこと書きました、民主党の浸透ぶりはやはりただ事ではないと書きました。昔から革新系の強いのは大都会でした、人口の多い分雑多性も高まるわけです。田舎や地方都市における支持者分布区分けの掛け算するでは済まないものでした。私のようなガチガチ保守側から言えば、変わりモノの比率が多くなるのが都会でした(失礼ながら)。ノンポリの大衆は「言うこと聞きなさい、すれば悪いようにはしないから}という利益誘導型の自民党にすっかり囲われていたわけです。もちろん昔からそういう体質やらやり方に異を唱えていた人達は多かったわけで、多分古臭い慣習や有無を言わせぬ年功序列や形骸化した物事の決め方ややり方から弾かれ外されてきた人達だったのでしょうが、火をつけたのは自民党の為体でした。そこを突きに突いたのが民主党のあの三人だったのは確かで、三人とは菅、鳩山、小沢の三方、とうとうひっくり返っちゃったわけでしたが、さて保守王国と呼ばれていた地は未だ盤石なのか。全国的にはそういう傾向なのかもしれないが、田舎ではまだまだそんなことないだろう、なんてのが大方の見方で、事実先の参院選では保守が盛り返したかに外見上は判断されるのでしょうが、いやいや全国の傾向なんてのは都会だけではできないことです、やはり田舎にも民主党は浸み込んできてます。北海道は昔から知事が革新系だった土地柄です、民主党の極左集団の頭の横路さんはここの元知事です。だからここで民主党が強くなるのは理由があることかもしれませんが、保守王国、田舎の筆頭、当地山口県、そのなかでも岸、佐藤と二人の宰相を輩出した我が山口二区、その中でもその二人の出身地の田布施町の町長選が先日あって、自民党系の現職が辛くも勝ったのですが、31歳の民主党さんに700票差まで迫られてました。あらら。地盤沈下、なんて括るのは簡単なのですが、保守系の、自民党の誰もここを支え切れていないのです。敵さんが次々に失着を重ねているというのに拱手傍観の態です。保守王国なんてのはもう幻です。今からもう一度巻き返さねばならぬという事態です。田舎に行けばいくほどにタイムラグよろしく民主党(左)の浸透が進んでいるのでしょう。由々しきこと!!
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見所

2010-10-27 08:15:40 | Weblog
民主党の唯一の売りと言ってもいいでしょう、事業仕分けまたはじまります。蓮舫さん、今度は担当大臣ですから力入るところでしょうし、このおかげで浮きあがった身ですから意気込みも違うのでしょうが、いきなり冷や水かけてます、この仕分けで財源確保できるなんては思わないでほしい、期待しないでほしいなんて言ってます。おいおい。本意ではなかったにせよこのフレーズがこの人を大臣にまで押し上げた「二番じゃいけないんですか?」発言はどういうことだったの?天下り先をバッサバッサ斬っていく、その快刀乱麻ぶりを私達は見たいんですね。法的に強制力がないとやらここで決まったことは最終決定ではないなんて、あとから腰砕けの逃げを打って、どこまでもパフォーマンス、見世物だったというのが前回のものでしたが、しかしインパクトは大きかったんでしょう、当地の民主党系の若い市長も早速市の事業について東京から「プロ」を呼んで市民に公開して仕分けやって見せてました。全国あちこちで開催されているんでしょう。その本家なのですが、今回は大臣クビになった長妻さんもこちらに加わるそうです。結局官僚にいびりだされたという評価が週刊誌上には定説のようですから、天下り先が相手とあらば、野党時代にあれだけ年金問題ひっくり返したあの舌鋒が蘇るのでしょう。攻撃側と答弁側では、そりゃ使う言葉も気構えも違いますからね。久しぶりの質問側、攻撃側に腕撫す思いでしょうか。見所は今回も相当にありそうですが、でも、もっと先にやらねばならぬことが本当に沢山あるんじゃないかという思いも同時に湧きます。尖閣問題も日米同盟問題もどれもこれも先送りですから。ううむ。
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足遅

2010-10-26 08:22:58 | Weblog
衆院の北海道補選で町村さん勝ち、昨日の衆院委員会(TV中継されてました)で敗因は何だ?なんて味方の民主党の議員が菅さんに質してました。ふにゃふにゃ答えてましたが、それよりも勝ち方ですね。民主党の若い衆はそれこそ一票差ででも勝てばいいんですが、こちらはそうはいきません。この選挙、民主党政権への評価である一方で自民党の回復度合いの評価でもあります。町村さん個人の評価なんですが、派閥の領袖です、自民党の沽券に賭けてでも今回は圧勝しないと、という意気込みだったはずですが、12万対9万でしたかね、9万も獲られたんではこりゃ負けなんでしょうよ。なんて思いながら新聞読んでました。町村さんの地盤なんですから、きっと保守の強いところでしょう、そこでこの現象です。勝てばいい、ではなかったはずで、選挙区取り返しに行った選挙でしたから、これでは不十分じゃなかったんじゃないでしょうか。民主党は、というか反自民、反保守勢力はやはり深く浸透していると読むべきなんでしょう。ノンポリさん達は昔はみんな自民党に囲われていたのですが、今は nonn policy はそのままでも、自民党が嫌いで左に偏っていく人が多くなりましたから。自分では左と意識しないままに、改革変化という言葉に引っ張られているのです。改革の正体は現政権が明らかにしてくれてます。だから早く気付いてもらいたいと思うのですが、そこがまた自民党の足が遅い、本当に遅い。だから差がつまらない。北海道は全くの敵失という好条件下にもかかわらずこれだけ「馬の骨」に肉薄される為体。町村さんの問題ではなく、自民党の問題、保守勢力の問題です。そう思うのですが、これは間違ってないですよね。
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言葉

2010-10-25 08:14:31 | Weblog
週刊誌に、まさか日本シリーズが中日・ロッテ戦になってしまうと、地上波TVの全国中継がなくなるかもしれないとあって、なるほどこの二つのチーム以外なら全国にひいきは多いのでスポンサーもつこうかと納得したことでしたが、そのまさかになってしまい、そのまさかが現実になってしまいました。スポンサーがつかないんだそうです。これはすごい話です。日本シリーズですよ。地味に手堅く勝たれても面白くない。派手に打ち勝ってきたロッテですがこちらには華がない。西岡が200安打打ちましたが、まだまだ全国区の選手ではない悲しさです。ロッテファンは十分にコアで、黒で衣装統一したりして熱いのは知ってますがいかんせんローカル。中日もそうです。強いんですが(巨人戦は強さを証明しました。いやらしい、憎たらしい強さです)ここにも華がない。監督が派手なら十分に客を呼べる業種ですが(野村克也や星野が好例)、ここは監督がいけすかん奴ですし。名古屋のローカル局はさすがに中継するそうですが、何とまぁの事態ではありますね。もっとも、これは地上波に限った話です、NHKやら日テレ、フジなどで中継しないだけで、BSやらスカパー、CSでは中継されるそうですが。ま、見てる分には不自由のないことではあれ、視聴者の野球離れはここまで、の態ではあります。クライマックスシリーズの是非論が再燃しましょうか。 
 鳩山さん、引退宣言を撤回したそうです。なんともこの男、言葉の軽いことですね。政治家は言葉で生きているなんてよく言われますが、そうでもない、んですねぇ。二枚舌と往生際の悪さ。日本人が嫌うことをよくもこれだけ重ねられること。まだ自分の役目が残っているなんてこと言ってたそうです。役降りた古手がいつまでも大きな顔すること自体を(自民党を)あれだけ叩きに叩いてきた張本人ですよ。力にバッジに恋恋とするなんて皮肉が通じないんでしょうね。だって僕にはお金も名声もあるし・・なんでしょう。それにぶら下がる、金降ってくるのを口開けて待ってる子分たちがまだ沢山尾っぽ振ってるんでしょうね。だからこの男に性根が入らない。先の母親からの献金についても、ないないと言い張ってた帳簿か書類かが実は残ってたと報道されてます。カネにたかる体質は結局政治家(屋)共通のものだったということです。子分達は金づるを離したくない。親分気取りのアホさんはまだ自分に力があると本気で思い違えてる。この需給関係が成立しているというわけです。お天道様は許しゃしねぇ!ったく。
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順番

2010-10-24 21:07:39 | Weblog
長女に続き長男の婚約が相調い、一泊二日の旅から帰り、夜遅くに書いています。親としてやってやらねばならぬこと(duty)は自分がしてもらったことで有難かったことをしてやることだと思い定めて子に接してきました。そして子はそのように自分の子にしてやればいい、そうやって世代が繋がっていくのだと思い定めてきました。子に何かを期待するのは(要求するのは)間違いであろうと思ってきました。もちろんお察しの通り、それは私と私の親との関係から導かれた考え方以外にはないことで、これは業とも呼ぶべきことであり、そう決めつけることで我が親から離れて行った行程を示すものに他ならぬのではあります。give and take の逆、求めないから構わない、干渉しない分要求もしない。親になって初めて知る親心、なのではありますが、自分が嫌だったことは強いない、自分にできなかったことは強いない、所詮は自分と女房の子である、トンビに鷹は生めないわけでそこはどうにも曲げられないのです(もっとも御先祖様の優秀なる遺伝子がいつ目覚めるかはこれはわからぬこと、少なくとも私と女房がその順番ではなかったことは確かでしたが)。できることをやってやるしかない、自分が生きてきた、通ってきた道を示してやるしかない、そしてそれを押しつけてきました。でも偉そうに構えたところで、結局自分の経験してきたことしか言ってやれないし、経験してきたことしかきちんと伝えられないのですね。これは子を叱りながらいつも感じてきたことでした。自分の来し方をすっかり棚に上げて説教することの空々しさ。でもそう思いながらも押しつけてきました。事の良い悪いに対しては私の考えを押しつけてきました。そしてそれはきっと我が親から聞いてきたことなのです。そういう繋がりに違いないのです。子が、私が通ってきたように伴侶を得、家を為し、子を儲ける。やがて私が親を疎んじたように、同じ立場に置かれる日が来ましょう。それを世代の必然と斬り捨てた以上は粛々と順番に従うのみです。役割を果たすのみです。子がまた私がこの歳でこう気づいたように私達夫婦の生き方を感じてくれればいいと思うわけです。遺伝学者や生物学者の考え方に、人の体は(頭脳も含めて)生殖細胞の乗り物だというのがあります。突き詰めれば、ヒトという種を維持するために、生殖細胞を維持するためにありとあらゆる行動営為があるという考え方です。こういう考え方は決して嫌いじゃない方なのです。なれば子を為した時点で自分の存在の大役は果たせたということで、その子が次の世代を儲けることができれば(そこまで育てれば)それ以上の役はないのです。石原慎太郎が誰かの意見だと引用して大ブーイングを浴びた、閉経後の女は無用の長物論もこの辺りから導かれるものなのですが、それは極論にしても、次に渡した世代の矜持というものはしかと持たねばならぬと思うのです。子が離れていく場で強く思ったことでした。今一度女房との暮らしが始まる。第二の人生とか、そういう陳腐な「通説」ではなく、人生の順番、自分が生きている時代、社会の中での立ち位置の変化、そこをきちんと弁えることなのだと思ったことでした。
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時代

2010-10-23 08:19:44 | Weblog
ソニーのあの一世風靡した(であろう)ウオークマンが製造終了だそうです。私も持ってましたからきっと大ヒット商品だったに違いありません。製造終了と製造中止では違いますね、惜しまれながら、あるいは売れなくなったので、は前者ですか。不具合不都合があって、は後者。この製品は前者。カセットテープが時代遅れになってしまいましたから。ウオークマンの名は生き延びていたのでしょう?MD用とかCD用とかに姿を替えて。歳をとってからはさすがにイヤホン、ヘッドホンつけて聞き続けるということがなくなりましたから、この機種の使用機会がなく最近の詳細を知りません。が、この名前は携帯再生機の象徴でしたね。たとえばナショナルのウオークマンとか別メーカーのウオークマンという表現です。フランス語の英会話、の類です。簡易絆創膏どれでもをカット絆(私の世代はサビオじゃないですかね)と呼ぶが如し。1979年が第一号機発売だったそうです。あれ?79年?高校生時分から聞きまくってたという印象が強いのですが違いました。じゃぁ中高生時分にカセットに録音して朝な夕なビートルズ聞き続けていたのは小さなカセット再生機(これも携帯型ですが)にシンプルなイヤホーン片耳(片耳です、今のヘッドホンタイプの、音のびっくりするほど良いイヤホンとはわけが違います、競馬場でオヤジ達がラジオ聴いてるアレです)にはめてたんでしたね。79年ですか。驚きです。ジョンレノンが死んだのが80年ですから。ええ?ホンマかいな?新聞に載ってる写真がまた懐かしいこと。形が「機械機械して」ます、四角張って。時代を感じます。私の持ってたのは耳当てがオレンジ色のヘッドホンでした。あれをつけて平気で街中歩いてましたから。もっとも、もっとデカイ、本格的かと思うようなヘッドホンつけて歩いてる奴をたまに見かけますがね。当時の大人たちが私達を見て思ったように、眉をひそめているわけです。世の中は繰り返すばかりです。カセットテープが脇に追いやられていきます。アイフォンのようなのが出てきた日には勝ち目はありません。役目を終わったということでしょう。便利しましたがねぇあのツールには。ですよね、御同輩。
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横着

2010-10-22 08:16:40 | Weblog
dual hub デュアルハブと言いながら昨夜NHKのニュース番組で羽田空港の再国際化を報じてました。前原さんが国交相時代に言ってたことでしたが、韓国の仁川にすっかり客をとられてしまっている為体を何とかしようという対策です。ハブという言葉がどうなんでしょう、もう市民権を得ましたかね。ハブ空港という使い方で広まったものでしたが、ハブにする、なんて表現がどこでも通用するとは思えまえん。初めて聞いた時には冗談ではなく、波浮の港に空港?と思ったことでした。アンコ椿の島に空港?いえ、何が言いたいかというといつもの如く横文字礼賛の安易さに噛みつきたいのです。どうして日本語で表現しようとする努力をしないですかね。マスコミの怠慢でしょう。横文字(カタカナ)、その略語の氾濫は目覆うばかりです。成田を作る時の口実に国際線国内線の二元化と羽田の業務軽減があったはずです。が、いかにそれが場当たりの机上論であったかは現況見れば一目瞭然です、全体の計画なしの補助金目当ての誘致合戦、利益誘導型の国会議員の草刈り場となったのが空港建設事業でした。ハブ?何?今更のように横文字使って、さも新しい考え方のようにごまかす、日本もいよいよ!!というごまかしです、20年遅れてるというのに。dual なんて横文字誰が知ってるんです?楽天やユニクロの社員でもきっと知らない奴の方が多いでしょう。日本の出来事を日本人にわからせようとしない報道っておかしいですよね。じゃぁどう言う?日本語で。国際線受け入れる空港、世界中あちこちへの乗り換え拠点となる空港に羽田も成田もしようという計画です。複中心計画。複中心空港化。いかがです?
 ハンカチ王子、いよいよドラフトにかかります。新聞では各球団の関係者を呼んで、それぞれの経営方針やら育成システムやらを聞くんだそうです。呼びつけるんだそうでです。なかなかやるねぇ。そう言えば去年(一昨年でしたか)西武に結局入った雄星投手は大リーグスカウトまで来てましたからね。でもこの人どうなったんでしょうね、絵に描いたごとき鳴かず飛ばず。選手殴った咎でクビになった大久保コーチがいたぶった相手が雄星だったと、そんなことで久しぶりに写真撮られているていたらく。素人目にも同い年のマー君とは力が違いますよ。人気先行型の典型です。何人潰れて(芽が出ずに)行ったでしょうね、この手の選手。大金はたいて獲ったはいいが、結局大損だった(とは言わないんでしょうかね、シーズン始まるまでの宣伝効果は凄いものでしょうから)という話だらけです。きっと斎藤もその口なんでしょう。大学出の野手で大成するのは多いですが、青木とか鳥谷とかです古くは長嶋も、投手はどうですか?優れモノは高校出てすぐにパッと咲きます。あまり横着しないほうがいいと思いますがねぇ。人気に驕っちゃいけませんよ。本人にではなくて両親に、です。いかがですか。
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