柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

現実

2021-07-31 08:26:37 | Weblog

何度目かのお触れを機にしてのガースーさんの会見、昨夜観ました。相変わらず国民の安心安全とお題目唱えて、今度を最後にしたい、ここがこらえ時だと、これも何度も聴いたフレーズを繰り返してました。今回も全く熱意や思いの伝わらぬ話でした、一体誰に向けて話してるんだ?の感。緊急事態宣言の連発も、自治体の要請を受けて判断したと他人事の様に言うてます。そういう手続きなんでしょうが、自治体がうまく処理できなかったからこうしてやったという流れじゃないでしょうにね。他人の所為にしたいんでしょう。聴きどころは在席した記者たちの質問への答えでしたか。人流が減っていると言うが、何を根拠にしてるんだ?高速代を値上げしたり、テレワークを勧めたり、貨物船舶の入港を制限したり、五輪のTV観戦を勧めたり、何より五輪の無観客開催を実施している、と答えてました。ああ、ここまでずれてるか・・。これで人流を抑えてることになってるんですねガースーさんにとっては。TVに映される東京のあの人出は人流じゃないんですね。繁華街や交差点に溢れる人の波は東京人だけじゃないですね、田舎から上京してる者が多く含まれてましょう。これこそが地方への波及の原因なのに、これを人流にカウントしてないんです。それ以外に、あれこれ急所をつくような質問もありましたが、見事にご飯論法ややぎさん答弁でしたよ。よくもこれだけはぐらかすなと感心しました。尾身さんが隣に立って、いつもの外観でした。で、尾身さんの、ロックダウンに係る質問が及んだ時の長広舌でした。余程に会議の席では歯がゆい思いをしているのでしょうね、そう思わせることでした。ああ、この人で大丈夫かいな。改めてそう思わせた会見でした。宣言やマンボウを出したり引っ込めたりしか策のない現実です。自衛ですか?結局それ?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

拡大

2021-07-30 08:29:49 | Weblog

朝刊の見出しです。政治家の楽観バイアス。正常バイアスとも呼びますか。俺は正しいという根拠なき楽観、独善を指します。大丈夫、と思い込む。そう繰り返し口にすることでさらにひとりよがりを強める。ガースーさんの「人流は減少している」「国民の安全安心」発言がこれです。誰がどこのデータを教えたのか知りませんけれど。もう一つ、選手村(五輪関係者)と東京都内を指して「感染拡大 パラレルワールド」。バブル化するってのはつまりこういうことなのでしょうが、選手村内でも毎日感染者が出ています。大きく報道しないだけです、片隅記事で済ませてるだけです。関係者の口ぶりはこうです、五輪開催が感染拡大を引き起こしているのではないと。ふむ。TVでここ何日かの東京の感染者増を見ながら飲み屋の女将がつぶやいてましたよ、これも酒の所為ですか?飲み屋が悪いんですか?って。まさに、出るはため息ばかりなり、です。政府は緊急宣言やマンボウしか施策を持たない、それも出したりやめたりのまさに逐次投入の愚。結果論だとの擁護もありましょうが、もうすぐ丸二年ですわ。尾身さん達が言うように感染拡大はすぐに全国展開されましょう。当地にも他県ナンバーの車を多く見ます。帰省する若い衆。こっちの爺婆はワクチン射ってるから大丈夫と帰って来るんでしょうが、こちらにもワクチン未接種者が多くいます。そこを考えろよ!なのですが、そんなこと気にしてたら帰省できませんから。あなたの町も今に大勢帰って来ますよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酷暑

2021-07-29 08:27:05 | Weblog

福岡が405人です、急増です心配です。広島も岡山も50人超えてます、今後また三桁に増えるんでしょうね、この時期に観光と帰省は止められません。当県でも住民票を移している帰省者の感染者が連日発表されてます。わざわざ持って帰ってくる、家庭内感染するパターンです。都会で流行れば地方都市にまず波及する。仕方ないですけれどねぇ。

 五輪、サッカーどうしたの。予選リーグでトップ通過ってマジ?フランスに勝った?耳を疑うことです、これが素人の悲しさでしょうが、普通にW杯を観ている者はフランスに勝つ?と仰天するのです。サッカー大国ですよフランスは。プラティニにジダン。でも五輪では負ける。もちろん五輪には年齢制限があっていわゆるA代表と五輪代表とは全く違うことは知ってますが、それにしてもです。ブラジルのように子供から大人まで凹凸なく才能が揃う国とそうでない国の差ということなんでしょうなぁ。と、勝手に納得してますが、違ったら教えてください。

 内村も白井もいない体操陣が団体で銀、個人総合も19歳橋本が金をかっさらう。こんな明瞭明確な世代交代も珍しいですね。桃田が負けました。この人つくづく五輪に縁がないんでしょう。5年前も金メダル候補でしたが博打場に出入りしてアウトでした、で今回です。五輪にペース合わせられずに涙した選手は多いのでしょうが、彼もその典型ですか。酷暑東京でテニスで失神した選手が出たそうです。まずいですねぇ、でも想像できたですねぇ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残念

2021-07-28 08:25:00 | Weblog

五輪でごまかせ。ガースーさんの思惑でしたが、一方で尾身さん達専門家たちの予想も確実に現実のものとなって行きます。確か舘田さんでしたかが言うてました、このまま人出が抑えられなければ五輪が始まる頃に3000人になるだろう新規感染者数がと。その通りになりました。昨日の数字にはさすがに二度見しました。ええ?感染拡大も五度目となるとこちらも覚えてきます、今の感染者数は二週間前の反映でしたね。ならば、先週の4連休の結果は8月の第一週に出ます、まだ五輪の際中です。で、ガースーさん、昨日のぶら下がりで強気です、人流は減っている、五輪は継続すると。人流が減っている?どこの数字を見てるの?このオヤジはこうやって他人(国民)の思いをはぐらかしてきたのですが、そりゃないだろう?です。

 その五輪。ホームゲームの有利さそのままに日本はメダルラッシュですが、一方で影も濃いです。水泳男。瀬戸が大得意の400個人メドレーで決勝残れず、背泳ぎ入江も、自由形の松元カツオも。瀬戸は200バタフライでも決勝に残れませんでした。ビッグマウスは叩かれます、スキャンダラスな話題は好餌です。その二つが揃ってしまってガタガタです。何やってるの?日本一なんでしょうけれどね実力は。それは皆認めておいて、こうです。残念。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

思惑

2021-07-27 08:26:02 | Weblog

NHKと民放とが分け合って、そうしないと複数競技が同時進行しますから報道できないですが、五輪番組ばかりです。ダイジェストで見るのですが、昨日書きましたが柔道はフルで見るべきですね、あれは見ていて面白いです(どれもそうですが)。長くて10分です、昨日の大野の決勝がそうでした。途中ばててくるのがわかるのです、動きがガクッと落ちる。それでも組む、振り回す。あの経過に感情移入します、ああ、しんどうなった・・。ダイジェスト版ではわからぬことです。サッカーは一点ゲームが結構ありますね、それを指して、唯一の得点シーンをたまたま席外して見逃がしたら・・と、バスケットなど他のゲームのようにどんどん点の入るゲームとの違いでくさしていたことですが若い頃は。同じような場面がダラダラ続くのもその理由にしていたことですが、その点は野球や相撲はどうなんだ?と返されることでした。つまりサッカーが段々に人気がでてきて、それを面白く思わぬ者達(私達)の与太話なのでしたが、柔道も同じような場面の連続なのですが、瞬間の技の掛け合いですからこちらの観方も違うんでしょうねぇ。今時リプレイを何度も流しますから見逃してもどうってことないのですが、やはりリアルに流れの中で、には敵いません。と、始まるとこっちにばかり気をとられます。ガースーさんの思惑通りではあります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

締括

2021-07-26 08:26:14 | Weblog

東京のコロナ新規感染者が1700人です、日曜日ですしかも。でも、TVは「一応報道しますけれど」のスルー気配です。せっかく金メダルラッシュのスタートダッシュに成功した時です、水を差すようなことは言えないという気持ちはわかります。が、祭りの後のメディアの手の平返しは今から思い遣られることです。あれだけ人が出歩いて、夏休みの緩みも加わって田舎からはきっとわんさか上京してますよ。東京から地方にどんどんばら撒かれていくのです。五輪期間中に感染者がどんどん増えていく、これもあまり重大ニュースと扱われてませんが新聞の片隅に昨日も選手村内で選手の感染が10人見つかったと載ってます。彼らに対する治療は十分になされるのでしょうか。と、祭りの際中にそんなこと言うなよ、なのですが、こっちの事態は着々と尾身さん達が予想した通りに進んでいるということは知っておくべきです。

 で、五輪。柔道、ずっと試合を見せてくれるから面白いですね。高藤も昨日の阿部兄妹も一回戦から見せてくれるから面白いです。皆タフです。感心します。水泳が予想外れになってます、男が。瀬戸に続いてカツオさんも。メダル確実と前評判の高かっただけにこの落差です、予選落ちとは。サッカー、いいかもしれませんね。でも、また同じことになりました、最後の10分です。締めくくり方に問題ありと表現してますが、あれが日本ですから仕方ないんでしょうかね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原則

2021-07-25 09:39:16 | Weblog

ああ、落ちてしまったぁ・・。思うにアナウンサーの五輪実況で有名なのが多くあります、大概はNHKのそれですが、久しぶりの男子体操の金メダルに向けての富田の最後の鉄棒フィニッシュの際の「栄光への架け橋だ!」、長野五輪のジャンプ団体、最後の船木の大ジャンプの際の「立て!船木。立ってくれ~」。古い所では前畑頑張れの連呼、世界中の青空をここに集めてきたような快晴という前回五輪の北出アナの開会式の名調子。思うに実況とは感情交えずに淡々と事実を伝えることが求められるしそう教育されてるのでしょうが、最近は違ってます。だから冒頭のセリフだったのでしょうが、聞いてる方はそれはそれで是とします。内村が落ち、三宅が挙げられずに終わりました。運動選手の常、否、ヒトの常です、やがて衰え越えていかれる、自分がそうやって越えてきたように。水泳瀬戸の無様はどうです?敢えて無様と言いましょう。ビッグマウスはいいのですが、それもこれも結果が伴ってのことです。決勝に向けて体力温存しようとして予選で負ける。何やってるの?かたやで柔道高東。golden score と呼ぶ延長戦ばかりを勝ち抜く。よくぞあれだけ体力が続くことと感心します。スタミナがなければ負けるだけです、単純なことですが、寝技かけられて逃げるときの消耗が大きいんじゃろうなぁと解説聴きながら思うことでした。同じ体重でもあれだけ身長差があるんじゃとの感心もします。柔よく剛を制す、小さなものが大男をぶん投げるが柔道の醍醐味でしょうが、体重制にしてもこの面白味は保たれてます。スポーツは体の大きい方が力の強い方が有利なんですねぇ。この大原則の再認識です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一連

2021-07-24 08:24:17 | Weblog

降ってわいたような、とってつけた無理矢理の連休でしたがいかがお過ごしでしたか。休み下手の私はどうにも・・。五輪盛り上げる一連とはもちろん知ってますが、東京でこそ人出を煽る効果はあったのでしょうが一応緊急事態宣言下です(出てるんですよ実は)、田舎には何の効果もありません。ただの無駄な休み、です。で、開会式でした。観ました。長い。11時過ぎても終わらない、もっと早く始めなさいな。これもアメリカの大スポンサーへの阿りなんでしょうが、天皇陛下も福島の子供たちも遅くまで待たされてる。以下気付きを列挙します。1.天皇陛下の開会宣言の時にカメラが向いた途端に隣に座ってたガースーさんが慌てて立ち上がってました。天皇陛下が立ち上がればその時にあんたも立たにゃならんでしょうに。外人たちはどうあれ。2.ONと松井。これはどうかなと思いましたわ。まだ長嶋を、傷んだ長嶋を晒すか?の思いです。彼が出ると言うたのでしょうが、呼べば来るでしょうあの人のことです。もう呼ぶな、もう晒すなと言いたい。多様性(障害者)の象徴とでも言いたいのでしょう、アメリカ大会の時のモハメドアリのような。でも悲しい。王は老い、長嶋は傷み。実況アナは久しぶりのON揃い踏みなんて言うてました、そういう表現はよしとしますが、余計に悲しい。松井が並ぶのは国民栄誉賞受賞者だからでしょうが、長嶋の介添えだけで呼ぶか?です。これもねぇ。3.君が代、歌い手は上手でしたが伴奏が気に入らぬことでした。妙な編曲が耳障りでした。日本中のあらゆる儀式で流れてる、大相撲の閉会式で流れるあの定型の伴奏じゃないと、こういう場面では。4.大坂なおみが最終ランナーとはありがちなことでした(多様性と調和に合致して。そしてあの髪飾りも想定内なんでしょうねぇ)、ただあの聖火台の炎です。あの炎の形を保つにはどういう工夫があるんでしょうね。炎の量と風でしょうねぇ。5.会場外には案の定大勢が集まってて、密ですわ。なら、中に入れてやれやとも思いますが、何万人入れてのリスクと何百人が勝手に集まるリスクとこりゃ比べるまでもないこと。でも、勝手に集まって勝手に飲み騒いでのリスクは大きかりましょうにね。会場からは閉め出せても、こっちは止められないのでしょう。6.毎日新聞の非難がましいこと今日の朝刊。異形の祭典。高揚なき強行五輪 多様性と調和遠く。そうかぁ、よほどに腹立たしいのでしょうなぁ。誰に?こう問われると難しいですか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気毒

2021-07-23 09:12:00 | Weblog

そもそも57年前の五輪は過剰に理想化されている。今朝の産経抄です。同意を毎日のコラム子も書いてます。そうでしょうね。前回は希望に満ちていたとか日本が変わることを実感したとかの評価です。斯く言う私も幼少時の記憶としてとっても美化してます。聖火の走るのをが学校行事として観に行ったこととか、カラーTVがどうとか。前回も反対意見は多くあったのだ、松本清張もそうだったと毎日コラムは教えてくれてます。そして今回です、開幕前のこのドタバタは目を伏せるばかりです。20年30年前の言動を咎められてます。多様性の調和。united by emotion(初めて見ましたが、これもスローガンだそうです)。こんな果てしない拡大解釈できる大抽象概念で、あちらこちらをバッサバッサと斬り捨てていくわけです。特に昨日の事例はナチスホロコーストに関わることで、一番のアウト。世界中から大非難です。いじめや女性蔑視の辞任じゃ済まぬのでした、外交問題ですから、即馘首です、解任。暇人たちがせっせと検索するんでしょうねぇ、何十年も前のこと本人も忘れてるんじゃないですか。ここにもSNSの怖さです。身体検査したのか?したでしょうよ。でも意図(悪意)あっての探索欲に勝りはしません。しかもこちらは暇人たちが寄って集って調べます、こんな人海戦術に勝てやしません。気の毒。この一言です。

 昨夜の男サッカーご覧になりましたか。久保のあのシュートは彼の能力を示すに十分でした。後カメラに向けたKの指文字、あれはどういう意味なんです?誰か教えてください。が、最後の10分、あれが昨日女サッカー戦について書いた、日本サッカーの特徴です。何故かああやって守備が緩む時間帯があるのです、どんどん攻められる。緩んだところを見逃さずに相手が攻めてくる、というのではなくて、こちらが緩んだから攻めを許してる観です。相手は試合当初から(コロナ騒ぎで交代選手が少ない事情もあったでしょう)点を取りに行くのではなくて点をやらない、守備固めの布陣でした。ボール支配は素人目には日本が圧倒してましたが(possession これをポゼッションとアナウンサーは読みますが、ジョンレノンは歌詞の中でパゼスと発音してます。日本語表記もパゼッションじゃないんでしょうかと、いつも聞きながら思ってます)、ゴールできない、決め切れない。これも日本の特徴。で、ふっと守備が緩む時間帯が必ずある。どのスポーツにも共通な出来事かもしれませんが、特にサッカーに特徴的だと思っています。もう一つ、ソフトボールのサヨナラ劇。タイブレークは未だに観ている方が慣れぬことですが、無死二塁からなら一死三塁にして犠牲フライかスクイズかと素人でも考えつくことです。昨日は普通の三塁ゴロで生還できてました、あれは硬式軟式野球ではできぬことでしょう。もちろんランナーはスタート切ってたんでしょう、ランアンドヒットだったんでしょうが、それにしてもです。ホームスチールするくらいの早さでしたか。普段見ているダイアモンドのおよそ 2/3 の広さだそうです、余計にそう思いました、ソフトボール特有のことかいなと。それともスクイズのつもりで走ってればできることですかね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

押着

2021-07-22 09:09:47 | Weblog

とうとう五輪始まりました。宮城のサッカー会場だけ観客入れて(直行直帰と指示されてます)、当の(当初の冠でした)福島でのソフトボールは無観客。何やってるの、の感です。復興五輪が聞いて呆れます。ガースーさんは復興できなかったんじゃない、コロナの所為だと気色ばむことでしょうが。上野が投げて夢よもう一度演出でした、勝ってよかったことです。サッカー女子、点取られる場面、デジャブーでしたね。男女問わない日本サッカーの特徴的場面。いや、点取られる時はどのチームもあんなことなのでしょうけれどそれにしても、です。ディフェンスの戻りの悪い(薄い)所を責められてああっ!でズドン。ドーハの悲劇の時はショートコーナーからの一瞬でしたが、あのイメージです。そう思われませんでしたか?澤たちの頃の若手ホープだった岩渕が中心選手になっての世代交代下の試合、彼女のあの真剣な表情が決意を感じさせましたね。こちらも負けなくて幸いでした。

 照ノ富士、横綱昇進です。当然の結果でなんの驚きもないですが、しかし口上聞いても彼の気遣いが痛々しいほどです。白鵬みたいになるなよと無言(実は大音響ですけど)の圧力掛けられてますから。メディアはどれも白鵬の勝負への執念を、休場明けの全勝優勝を褒めておきながら、返す刀で品位品格の欠如をなじります。あの千秋楽の一番、照ノ富士への評価は皆無に近いですね。気の毒にさえ思います。彼は彼でやんちゃな人でしょうに。横綱として他の力士の見本手本になるとまで言うてます。大関に上がった頃の強さは破格でしたし、北の富士がすぐに横綱になるよと言うていたのを思い出しますが、すぐに稀勢の里に話題をさらわれ、格好のヒール役を押し付けられておまけに大怪我しての転落劇。序二段まで番付落としての復活劇はまさに日本人好みのスポ根ドラマ仕立て、ここで殊勝に発言しておけばの計算もありましょうし。どうだ?この野郎!俺様が強いんだ!ガタガタ言うんじゃねぇ。本音のところはどうでしょうねぇ。

 日経のコラム「春秋」に、幼少時に観た五輪で印象的なのはコマネチだ、とありました。各紙のコラムや社説、あるいはTVのCMで使われるBGM(最近は君は天然色とかドゥビ―ブラザーズが鳴ってます)から私の世代が社会の中心で活躍していることに気付いてましたが、こういう記事を見ると、ああ、とうとう追いやられたかぁと感じることでした。私の世代が覚えているのはチャスラフスカです、ヘーシンクです、アベベです。コマネチは76年のモントリオール五輪、この時は少女然としたコマネチよりソ連のキム選手を美しく思ったこと覚えてますが、20歳の男が思うことではありましょうか。私の世代の幼少時は前回の東京五輪です、64年でした。そして今は現場から押し出されていく世代でした。嗚呼。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする