柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

真意

2007-03-04 10:32:05 | Weblog
マンホールの蓋やら駐車場の金属柵やら「なんで?」という品々の盗難、北京五輪での金属需要の増加が原因かなんて平気で報道しています。去年一年で5701件、総額20億円だそうです。しれっと報道するなよ!何やっているの、警察。昨今の治安状態、緩んでますよねぇ、これも個人主義の成熟(なれの果てとも言う)の一形態です。中国の北朝鮮の、一体どういう社会常識なんでしょうね。もっとも実際に盗んでいるのはきっと日本人ですけど。とほほ。
 心臓外科医がコラムで書いています。まっとうな心臓外科医はアメリカで修行します、そこの医療システムを熟知します、ですからそういう人の言葉は重たいです、無闇なアメリカ礼賛に傾く虞も大きいですが。物言う心臓外科医といえば南淵さんとか須磨さんとかが有名ですが、この山室という人もよく聞きます。私があっと思ったのはこのくだり、アメリカの病院は「優れた医療を提供すること」と同時に「いかに医師から患者を守るか」を使命にしていると。いかに医者が患者を守るかではありませんよ、医者から患者を守るんですよ、読み間違えてはいけません。これなんです。知識の差を背景にした医者の傲慢放恣を許すなということなんです。パターナリズムなんて横文字にしてお茶を濁したんじゃいけないんです。手術ミスを隠す事に始まって、隠蔽隠蔽。そして抗癌剤からタミフルまでの無体。医療の闇については多くを語る必要もないでしょう。昨日の話じゃないですが、アメリカ民主主義、個人主義の優れたところはここなんです。権威の放恣を許さない。ここは全く同感です。馬鹿なマニュアル医者が多すぎます。あなたの病状ではなく、病気ばかりを見ている医者だらけです。あなたが感じておられる通りです。
 病気腎移植是非問題、動いてきました。当の病院の調査委員会が万波医師の実施した11件のうち6件は摘出適切、容認できると判断したそうです。学会側は先に全否定してますから、コメントは揺れます、専門医はあくまで純医学的に考えている、調査委は医療環境や患者の生活も含めて考えた、と。日経は「万波医師擁護の意向反映か」と書きます。おいおい、純医学的とはどういうことだい?患者のこと、彼らの人生やら思いやらを無視しているということかい?ここが医者の傲慢でしょう?医療を何と心得るか?!です。人をモノと見ていると言うことです。医学は自然科学に分類されます、科学的思考を要求されます、ちゃんとした因果関係の積み重ねです。エビデンスとかEBMとかお聞きになったことおありでしょう。ちゃんとした因果関係の証明された方法を(療法を)行ないなさいということです。対する概念は経験則です、これによって効きもしない薬やら効果のない療法が排除される利点がありますが、データ偏重を生みます。今の日本の医療はこちらに振れすぎています。医学を自然科学と前提することからして間違いだと思っています。何故なら、人(ヒト)は個人差の極めて大きい集団だからです。薬一つとってもあなたに効いても私に効かないということはいくらでも例があります。血圧もそう、コレステロール値もそう、こんなに個人差の大きい集団を評するに、まるで理想的な人間がいるかのごとき想定が間違っているのです。であるのに専門家様達は殊更に、純医学的になんて宣う。一般論で生きているんじゃないです、人にはそれぞれの体があり、体質があり、人生があり、思想があり、処世観があるのです。心臓が一つ、肺が二つ、目が二つといった造作だけが万人共通であるばかりです。あなたと私は違う。全く違う。生き方やら考え方やらについては「人ぞれぞれなんです、あなたの好きになさい」なんて言いながら、こと体のこと、検査データについては一定の枠を強制する医学。それをまた当然のことのように言い立てるマスコミ。この明らかな矛盾に気づいていない、というかわざと知らん顔している。その方が行政上都合が良いですからね。この専門家の(学会の)言い訳が、語るに落ちているわけです。この手段を評価したくないんです。評価する前に、この憎たらしい医者を手続き違反で抹殺したいんです。門前払いしたいんです。まったくこの実を伴わない権威主義には呆れます。これが日本なんですね。先の戦争に負けたのもこの体質が因だと識者は言います。どうなるんでしょうか、やはりアメリカさんの評価待ちですか。
 それにしても万波さん、この期に及んでも服装に気を遣わない。赤いTシャツにダウンジャケット。人は見た目なんだから、あなたを支持する人があれだけ多くいるのだから、少しは世の中にアピールしようと思ってくれないだろうか。誰かブレインについてくれないのだろうか。惜しく思う、ことです。
 安倍さん、従軍慰安婦を否定しますね。右寄りのオピニオン雑誌には昔から、当時の河野官房長官の談話こそが元凶、大嘘なんだと定説です。ちゃんとした調査もなく(そんなことはなかったのに)謝ってしまったから、敵さんを図に乗らせているという見解です。官製の慰安婦がいたのかどうか、軍用の慰安婦が朝鮮やら中国から強制連行(これも左翼の造語らしいですが)されたのかどうか、多くの本が出ていますが、あの時代のことを今の感覚で判断することは間違いです。あの時代、朝鮮は日本でした、売春は世に認められた商売でした。郭がなくなったのは昭和33年ですよ。慰安婦(この言葉を敢えて使いますが)も収入を得る手段だったのでしょう。昨今、アメリカ議会が慰安婦問題を何やら問題にしています、まったくいらん世話ですがこれが民主党なんです、やつらは反日です、そこをも睨んでの首相の発言でしょう。アメリカにそんなことを言われんでもいいんです、向こうには原爆という大きな負い目がありますから。とかく安倍さん評判悪いです(拉致問題にしても週刊誌は被害者達からも文句が出ているような記事が載ってます)が、鈍感力なんてつまらんことで目先を凌ぐのでなく、こうやって言うべきを言いながら進んで貰いたいと思います。こんなタカは今までいなかったですから、見た目はお坊ちゃん風ですけれど。
 
コメント (1)
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