柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

心根

2007-03-11 11:49:05 | Weblog
西武の裏金事件、当然の帰結ながら当事者が暴かれます。渡したと言うなら、受け取った者もいるわけです。えらく早くクリアに出たものと驚くくらいですが、相手が21歳の青二才とあれば組織側もマスコミも容赦のないことです、連中得意の集団暴力、弱い者いじめの典型です。企業はこんな厄介者はすぐに追い出したい。早稲田も同様。当の本人の弁明を見るに、家計が苦しかったから足しになればいいと思ったとやら、記事に拠れば母親のことしか書かれてませんから母子家庭で貧しくて、おまけに既にその母親は亡くなっている由で同情の余地は大ありという場面設定、弱みにつけ込んでの札束拘束だったという世論誘導。金を貰う方ももらう方という言い方になるのでしょうが、月30万円ですよ、息子の就職先が保障されておまけに入団した暁には契約金から返してくれればいいからなんて美味しい話、孝行息子を持って幸せだと都合のいいように考えるは責められることではないでしょう。そんな狡い、道を外れたような金は受け取れぬ!とつっぱねるには結構堅固な心根が必要ですよ、何といっても先立つものの不安は今日ただいまの問題ですから。一千万円以上を手にしている現早稲田学生の父親の言です、悪いことであるという意識はない、息子が可哀想だ、西武に腹が立つ、だそうです。うむ、こんなことでしょうね、「あげます」「すみませんねぇ」の取引ですから。息子には罪はない!なんてこの親爺言うんでしょうか。しかし親爺よ、あなたは貰うだけもらっておいて口を拭う卑怯さと息子にたかる情けなさと被害者ぶる狡猾さへの責めを負わねばならぬでありましょう。規制の網をくぐる利も不利益も全て贈収両側同罪ですわ。
 関連して。プロ野球潰したのは渡辺巨人の傲慢ゴリ押しの所為だという説は概ね定説でしょうが、もう一人大罪人がいます、長嶋です。先日町の野球評論家(たくさんたくさんおられますが)の一人と話していて、巨人ファンの彼から溜息混じりにこぼれた言葉でした。敢えて多くは言いませんが、その通りと深く感じ入りました。それでも未だにこの病人に頼っている状況ですわ。金、金、金。世の中はあんた達に夢なんか見ていませんわ、金で縛るんなら縛ればいい、金持っている者勝ちの業界なら勝手にやればいいんです。子どもの夢を潰すなとやら、野球少年に戻りたいとやら、馬鹿言うんじゃない!です。子供たちはちゃんと見てきたんです。ですから今があるんでしょう。全くの偽善。マスコミのあの厚顔無恥の正義の味方ぶりにはうんざりします。
 アメリカ下院の慰安婦問題決議案云々もなんだかわからないことで、例によってこういう事を徒らに言挙げする連中が騒いでいます。後ろに中国、韓国、さらには北朝鮮がついていますからね、強気ですわ。非難内容も、証言者の言ばかりが強調されて、事実の検証が十分ではないのです。強制連行の、レイプのという、確かに今の感覚ではとんでもない悪事ではあるのですが、そういう感情論ばかりが先行して、じゃぁアメリカ軍はやらなかったのかい?といえば沖縄やら岩国で現在も起こり続けているいわば戦時戦場の非日常です、バイアスが懸かりすぎです。北朝鮮問題も、今朝のTBSの関口宏の番組に出ている左翼連中は北朝鮮の交渉上手さつまりは日本の交渉下手を槍玉に挙げ、アメリカが拉致より核に体をかわしたんだから、日本もあれこれ意地を張るなと言わんばかりです。確かに、こんな奴らが相手なんだからといい加減にこっち(日本)も気づいて路線変更するべきではあるのでしょうが(もっと強行に、核装備するとか)、話し合い優先が現在の国是とあらばやむを得ません。ちなみに、月刊誌に論文がありましたが、核装備する技術が今の日本にはないんだそうですね、これは別の次元で由々しきこと。北朝鮮でできることが日本でできない?そう言えば、ロケットなかなか飛びませんわね。中国は人を宇宙に送って無事に帰ってきているのに(アメリカの何十年前のアポロの月旅行が実は大嘘だったという説もあるくらいですから、この中国の成功説も眉唾ではありますが)。技術大国?昔をとこありけり、の世界ですか。北朝鮮には安倍さんの突っ張りを続けるばかりでしょう。そんな最中にこんな記事が載ってました、東京大空襲(昭和20年3月10日)の被災者や遺族が国に12億円の損害賠償と謝罪を求める訴訟を起こしたそうです。戦争したこと、戦争終結を遅らせたことがこの大空襲を招いた、その後も被害者を救済せずに放置したという訴えです。記事によると「とりわけ、旧日本軍が三十八年から四十三年まで実施した中国・重慶への無差別爆撃が、米軍に東京大空襲の口実を与えたと指摘している」そうです。ま、ここ読むだけで、左翼の思想集団の仕業であるとわかりますし、アホな話ではあるのですが、これが原爆の記念碑「過ちは繰り返しませんから」に通ずる、日本を覆っている反日(日本の古来の文化精神を否定する思想)左翼思想なのです。どうして訴える相手がアメリカじゃないんですか。市民を大量殺戮する無差別爆撃したのはアメリカです。子どもが考えてもわかることでしょうに。そこを、アメリカにそんなことさせた日本こそが悪いというわけです。あなたは日本に住んで日本からの利益を受けていたし、その後も受けてきたのでしょうに。あの当時あなたは日本人であって東京に住んでいて相当の暮らしをしていたのです。日本国中、戦争体制下にあったのです。首都を攻撃対象にするのは当然の戦略です。アメリカを擁護するのではありません、首都の空をすら守れない状況であったという事実を言うのです。敢えて理由を捜せばあなたが東京に住んでいたことですか。あなたが身の危険を感じて疎開しておけば難を逃れていたわけです。何でもかんでも人の所為にする思想、心根ここに極まれりですか。あなたがこの時代に東京に生きていた住んでいたということしかないでしょうに。うちの両親は東京にいなかったから被災しなかった、でも敗戦の悲惨は日本人の共通事で受け容れるしかなかった。その違いだけです。
 ううむ、60年の月日は長かったのですね。心(精神)を売って経済復興を買った、なんていう評価もありますが、その正誤正邪ではなく(これだけの経済大国になった事実はこの選択が間違いではなかったという何よりの証拠ですから)、だから今こそその心根を取り戻そうという方向も間違いではないです。全体主義だの軍国主義だのへの回帰というのは極論です、確かにそれが日本の歴史です、でも極論です、繰り返さねばいいのです。我々は学んでいるはずです。そしてこの60年で、左翼思想も、民主主義の成熟と歩を一にすると宜しくないことが分かりました。左に振れすぎた針を戻す時期です。そうは思われませんか?じゃぁ、どこまで?そこはあなたと私とではおそらく微妙に違うところでしょうが。
 
コメント (1)
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