非日常

西武の裏金事件、どう受け取られましたか。巨人を追われた横浜の仁志が新聞に「親が悪い」とコメント寄せています。この人早大のＯＢです。ああいう会見みると、ああ可哀想に、野球生活が大学生活が断たれちゃって、というのが第一の感想でしょうか。でも、詳細が分かればこっちの気持ちも段々変わってきます。一千万円ですわ、この額の高さ。この選手が余程の玉だったと言うことでしょうけれどね、その評価は評価です。スポーツ学科というのがあるらしいですね、早稲田。いや、こういうスポーツ枠は、甲子園有名校では常態でしょう、よく聞くのは天理高校などかたやで全国有数の進学率、有名大学進学数を誇りながら、一方でスポーツも全国レベル。明確に区別して混在させるしかないことです。明確な選定基準の違い、カリキュラムの違い、規範の違い。みんなそれを許容にて、承知している。でも、外から見ると異様に映る。かの三年生も、可哀想にＴＶのテロップに早稲田大学野球部３年生と紹介されてましたよ、普通は経済学部とか理工学部とかね学部で名乗りますわね、スポーツ推薦枠で受験無しに入学して（名門早稲田ですよ）、しかもそのルートを全部西武がお膳立てして、おまけに学資も生活費も出してくれると言う。しかもそのお金は卒業後西武に入団した暁にその契約金で返してくれればいいなんて甘い言葉吹きかけられたら、若い当人はおろか、両親も目が眩みますわ。ああ、いい息子を持ったと。野球ばかりやらしていてよかった、なんてね。だから仁志の非難は正しいのです。本人は舞い上がるばかりです、１７，８の小僧に大金と将来の約束を前にして他にどんな判断ができましょうか。親が悪いんでしょうね。そして高校の部長なり関係者。当人や両親が相談しないはずがありませんから。そりゃぁお前の才能を買ってくれるんだ、お前の力だ！なんてね、励まし背を押しても不思議ではないですね、この業界で慣例になっていたことなんでしょうから。昨日も書きましたが、頭を下げて誰に謝っているんでしょうかね。アマチュア野球憲章なるものに違反した廉で、早大野球部は退部だそうです。と言うことは自動的に早大も退学処分でしょうか。やはり可哀想なんでしょうが、でも尋常ならざる世界に生きているということのリスクでもありますわね。金ですわ。子供の面さえも札束でひっぱたいて来ているんです、スポーツ業界は。そういうことなんでしょう。