柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

恣意

2007-03-23 08:42:01 | Weblog
BSでは昼一時から相撲中継しています。序二段、三段目といった若い(若くないのもいますが)力士達の相撲が見られます。素人目にもスピードがないです、迫力がないです。立ち会いでもふわっと立つ、ガツンとはぶつからない、何しろ遅い緩いのろい感じです、むろん幕内の取り組みと比べての話です。ワールドカップ見慣れた目でJリーグ見たときのような感じ。NBA見た後に実業団リーグ見たときの感じ。まぁ、これが番付の差というわけなんですけれど。たまたま昨日昼休みに見ていたら、三段目の取り組みで小さな奴が大きな奴を見事一本背負いで投げ捨てるを目撃しました。決まり手に一本背負いがあるのは昔から知っていましたが、柔道じゃあるまいし、まさかねと思うくらい見事にひっくり返して。相手が大きかったから見事に決まったんでしょうね、長い腕を上手く巻き込んで、体を上手く寄せて。小気味よかったですよ。小が大を投げ捨てる快です。へぇ~あるんじゃほんまに、と笑ってました。
 国の失着は誰の所為でもないのです。TVで度々流れる厚労省官僚のあの物言い見ていて、そう思われたでしょう?あれだけしらを切って、知らぬ存ぜぬを決め込んでいたのに、一旦手のひらを返すと決めると全く厚顔無恥もいいところ、あの態度です。しれっと言います。今までの見解を撤回するんだそうです。あの見解を出した調査委員会の座長に(どこかの大学の教授です)中外製薬からがっぽり金が回っていたのは先日既に報道されて、当の教授は居直ってましたよね。当の教授は所詮飾りですからね、調査にもデータ処理にも、さらには結果の考察にも一切関わっていませんでしょう。全部中外製薬が誰かにやらせて、こういう結果でしたので、で終わりです。食わせて飲ませて持ち上げて金握らせて終了です。その結果が厚労省に上がります。補助金のついた調査であれば、またここにも金、金、金。で、何人か死んで、世論がうるさくなってくると、こういう顛末。もっと早くからやれよ!というのもいつもと同じ、どんな事例も同じ。役人はひと事然と喋るだけです。私達は悪くありません、手続きに沿っただけですと。じゃぁあんないい加減な調査結果を出した委員会が悪いかと聞けば、あの教授も逃げますよ、あそこに出てきたデータからはああいう結果なのだってね。では元データの真贋か?役人の言葉聞いていると、データが十分に上がっていなかったようですね。つまり故意。恣意に無視した。調査委員会も、その気になればおかしいことに必ず気づく筈なんです。データはどうにでも読めるんです、極端言えば白にでも黒にでも(これはこの欄で何度か言ってきました)。この教授達は製薬会社の都合のいい読み方しかしなかっただけです。他を考えようともしなかった。金もらってますからね、敵さんは文句言えないように金握らせるんですからね。こういう構造的な問題なのです。誰の所為でもなくなるようにできているわけです。何人も死んでも、製薬会社の利益は上がり続けるのです。誰も悪くないのです。直接に処方する医者の所為ですか?私はこの構造的な無体を食い止めるはここしかない(医者が出さない)と思っていますが、でも医者も逃げられます、あれだけインフルエンザにはタミフルと宣伝されているんですよ、しかも国(厚労省)も乗っかっている。最後に残るはあなた。飲んだあんたが悪い。そんな馬鹿な。でも、笑い事じゃないですよ。誰もそんなことは言いはしませんが、結局そういうことで処理されていくんですから。これが人の社会なのです。ピラミッド型の民主主義社会の常態です。
コメント
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