柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

個人差

2007-03-25 10:55:29 | Weblog
当地昨日は大雨でした。風は強く吹きましたがでも、冷たい雨ではありませんでした。春が来ています。季節はちゃんと巡っています。暑さ寒さも彼岸まででした、今年も。
 卒業入学で象徴されるように春は change の季節です、そういう具体的な出来事にはとんと無縁になった年代にとっても、暖かい風が吹いたりするとこの時節なんとなく気が沸き立つ思いです。季節の巡りというのはまことに有り難いことで、日本にこれだけ明確に四季の区別があることこそが文化熟成の一因だとよく言われますが実感することです、つまりは人間も自然の一部に過ぎないという事実であり、人の体もひいては気分も季節の移ろいに同行する、春はエネルギーが湧き出ずる相なのであります。そうなのですよ、人の体も自然の一部です。流れ流れるのです。諸行無常の原則から外れるものではないのです。昨日とは違う、極端言えば二時間前とは違う、刻一刻あなたの体は移り変わっているのです。一人の人間の体でさえこれだけ変化するに加えて、個人差(個体差)が半端じゃぁありません。さようあなたと私は違うんです。目が二つ、心臓は一つ、そういうパーツ構成が一緒なだけです、機能が一緒なだけです、反応は千人千通りです。風邪のひき方治り方に始まって、薬の効き方副作用の出方もそう、だから血圧の高低やらコレステロール値の高低も背の高低と全く同じ個人差で済ませられることの筈なのです。顔が指紋が皆違うようにね。まったく学者というのは勝手な奴らで、思想やら考え方やらは各人各様でいいんだ、制限強制することは人の権利に抵触することで許されない!なんて言う口で、人の体については個人差を認めません。大勢から引っ張ってきただけの平均値にしか過ぎないのに基準値なんて言い直して、血圧やらコレステロール値やらを強制する。全く馬鹿馬鹿しいこと。どうしてあなたと私が一緒でないといけないの?馬鹿馬鹿しいどころか気持ちの悪いことですわね。その基準値なるものも、どこの誰の数字を合わせたものかもわからないのですよ。もっと言いましょうか、きっと年齢やら性別の区別もないごった煮状態の算数的平均値ですわ、小さな婆さんからむくつけき青年、煙草の酒のにまみれた腹の突き出たおっさんやらあれもこれも。最近はやっと学会も、コレステロール値なんかは年齢別性別でデータを出して来ましたが、以前は一律。ぴちぴちの生殖可能世代の女性も、枯れちゃった婆さんも一律。そんな馬鹿な。でしょう?どうしてそんな数字に我がことを合わせなければならないのですか?これを強制強要と言わずに何と言う?でしょう。あなたの体はあなたの体が持つリズムやルールに従って動いているのです。それをどうして誰かの決めた基準に合わせる必要があるのでしょうか。まさに根本的な考え方と思いますが、それを一定のものでなければならないのだと無茶な前提するのが医学という科学なのです。あたかも理想的なヒトという動物がいるかのような前提です。違うでしょう?そうは思われませんか?となれば、血圧やらコレステロールやら体重やらと人と比べて気にして生きるのも馬鹿馬鹿しいことです。あなたはあなたなんですから。医学とは、数字を悪者に仕立てて命や病気をダシにして素人を脅し強制するもの。私はこう見切っています。
コメント
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