柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

本質

2007-03-18 19:16:32 | Weblog
所用で夜に書いています。びっくりしました朝雪が降ってました。昼には何とか気温も持ち直しましたが、まぁ寒いこと。2月が春、3月が冬。後世に語り継がれる異常気象なんでしょうね今年の冬は。
 都知事選、マスコミは話題を無理矢理に作るというか、石原現職の足をわざと引っ張って面白がっているというか、強い現職を叩く方向ですね。対抗馬に浅野さんを指名して。共産党ではだめです、黒川なんとかでもとてもだめ(このオッさん、何であんなにえらそうなんですかね。傲岸を絵に描いたような馬鹿ですわ)、消去法で一応キャリアのあるこの人という図式ですか。あの思い違い弁護士は何の役にも立ちませんでした。古館の報道ステーションでこの4人が「公開討論会」しているのを見ました。古館の捌きですから、好き嫌いの多いところでしょうが、この手の連中(政治屋連中)のよくやる論点ぼやかし(今話していたことからすぐにわざと離れていく)と人の言うことを聞かない(言葉尻を捉えるどころか同時に二人三人が喋っている、同時通訳じゃないっつうの)癖をうまく避け凌ぎながらいい進行していました。ここで見ていて、やはり現職強いかな、でした。黒川世界的建築家はまるで昔の社会党党首並にあれもダメ、これもダメ、ダメと言ったらダメ。昔現職と組んでいたことがあるんでしょう、昔話をさかんに持ち出します、男と女の別れ話じゃないんですからね、現職苦笑いでちょんです。共産党は、共産党員らしく(というか不破、志位口調そのものの)立て板に水の反ブルジョア思想、貧しい人達を何とかしろばかり。次に向かおうとしない。五輪が議論の対象になっていました、まだ招致できると決まった話じゃないのに。でも、招致のためには大金がつぎ込まれるわけです、そんな金があるならもっと他に使うところがあるだろう?!という陳腐な論に発展します。国内の候補地選びで負けた福岡市の市長は選挙で負けましたね、国内の選定工作に大金を使い大借金を作ったからです。長野五輪も田中康夫がばらしたように大借金大負債の末の産物でした。現実はそうです。でも現職は人には社会には夢が必要だと言います、東京五輪から40年以上が過ぎ、設備は老朽化しているのだと。後の三人は声を揃えて反対反対。浅野さんは福祉が得意分野らしく、もったい付けて話してましたが、今や福祉費は財政上の鬼っ子です。膨れるばかりです。どう抑えるかなんです。軍事費の膨張は軍の解体放棄でしかなし得なかったのが歴史です。病人や年寄りをどう突き放すか。こっち方向に考えねばならぬでしょうにね、どんどん増え続ける元気な年寄りを前にどうやって財源を増やすかしか連中の頭にはないようでした。サッチャーは高齢者の血液透析の補助を止めました。やるんなら自前でやってくれ、できぬなら死んでくれと。こんな事やる勇気と意気のある男はいませんでしょう。じゃぁどうするか。今医療費(福祉費の多くはこれです)を膨らませている元凶はおそらく学者やら厚労省が言い募る予防医学です。血圧を下げろ、コレステロールを下げろです。ここに使う薬を自費扱いにしたらいいんです。大幅に医療費削減できましょう。加えて特殊な治療には補助しない。移植、透析、治療不能の癌、延命治療。望むなら医者は次から次ぎに新しい手段を持ってきましょう、でもそれは自前でやってくれと。そして介護保険。公平平等思想はここにはそぐいません。福祉の恩恵を受けるための資格をもっと厳格にするべきです。どいつもこいつも悉皆に、とやるから膨れすぎるんです。生活保護もそうなんでしょう、母子家庭補助もおそらくそうなんでしょう。こういう具体的な、ラディカルな議論が欲しいところです。TVという最大の宣伝の場ですから、そんな議論は望むべくもないことなんでしょうが、現職に勝とうとするならそれくらいの覚悟がいるんじゃないんでしょうかね、そう思ったことでした。
コメント
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