ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

アルザス地方料理とワインを求め浅草橋「ジョンティ」へ

2009-12-16 14:15:07 | レストラン&店
いつも一緒に飲み&食べ歩いている友人のお気に入りの店ということで、
浅草橋の「ブラッスリー・ジョンティ」 に連れて行ってもらいました。

フランスのアルザス地方を中心とした料理とワインを出すブラッスリーとして、2009年5月11日にオープンしたばかりのニューフェイスですが、オーナーソムリエ氏はキッチリとしたキャリアの持ち主。料理やワインに迷ったら、ぜひ気軽に相談しましょう




タルト・フランベ(アルザス風ピザ )

まずは、アルザスの代表的料理であるタルト・フランベをチョイス。
(これは1/2サイズだったかも?)
ベーコンと玉ねぎ、生クリームがシンプルな「おつまみ」的存在で、手でそのままいただいてもOK。



アルザス風サラダ

野菜モノを・・・と思って頼んだら、牛肉のコンフィとポテトがドーンと乗っかっていて驚きました。
ボリュームたっぷりで、これで900円。いいんでしょうか?



豚モツ煮

友人が前回食べて美味しかったというので、迷わずチョイス。
モツは臭みなくキレイに処理され、ちょうどいい歯応えを残した柔らかさ加減が気に入りました。
これもキャセロールにたっぷりで、1,000円。嬉しすぎます



シュークルート

友人は以前は「魚のシュークルート」を食べたということなので、今回は肉系のノーマルなシュークルートにしてみました。
プティ・サレ(豚の塩漬け)、ベーコン、豚足、アルザスの白ソーセージと発酵キャベツがてんこ盛り で、キャラウェイシードがアクセントになっています。

キャベツは店で発酵させているそうで、独特の香りがたまりません。
これぞ、アルザスを代表する郷土料理

「ボリュームがある料理なのでハーフサイズ(1,200円)で充分でしょう」と言われていたので、最初はハーフでお願いしていたのですが、まだまだイケる!と通常サイズ(2,000円)に変更。

キャベツがサッパリしているものの、さすがに肉のボリュームがあり、私は最後の一歩手前でギブアップ。でも、友人(女性です)が見事に完食してくれました


【ワイン編】はまた明日。



Brasserie Gentil  ブラッスリージョンティ

東京都台東区浅草橋2-5-3
TEL 03-5829-9971
水曜定休

http://homepage3.nifty.com/gentil/

*最寄り駅は「浅草橋」ですが、「秋葉原」からも私の足で10分以内で歩けました

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「田子の月」のクッキーシュー

2009-12-15 15:33:01 | 甘いもん
静岡の叔母から御菓子庵「田子の月」のお菓子をいただきました。
叔母の定番は「田子の月最中」だったのに、初洋菓子です



クッキーシュー (メープルナッツシュー)  御菓子庵「田子の月」(静岡)

店舗の限定販売品の生菓子らしく、ホームページには載っていません。

皮にクッキー生地をトッピングしているため、本来はサクサクした堅めのシュー皮(注文を受けてからクリームを詰めてくれる)らしいのですが、時間が経っているので、残念ですがふにゃ~となっていました




バニラビーンズを加えたメープルフレーバーのクリームがたっぷりと詰められ、大き目のクルミがゴロンと中に数個入っています。

生クリームとカスタードをブレンドしたと思われるクリームは 舌触りがとってもなめらか~
甘すぎず、それでいて物足りなくもなく、超甘党の私でも納得の甘さ加減でした。

でも、サクッとした皮を楽しむには、買ってその場で食べるべきかも?(笑)


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プリウレ・ロックの「クロ・ド・ヴージョ1999」

2009-12-14 10:43:04 | ワイン&酒
昨日紹介した、 欧風料理「みーしゃ」 (横浜)で飲んだ【ワイン編】です。



店のワインリストは数種と少なく(ボトル価格3,000円前後)、
そのためか、ワイン持ち込みOK となっています(持ち込み料は1本1,500円)。

店のワインの中で私たちが頼んだのが、コチラの 南仏ラングドックのシャルドネ


Chardonnay Vin de Pays d'Oc 2007 Domaine de Gourgazaud

果実味たっぷりで、やや甘めに感じましたが、料理次第でいいマリアージュが期待できるかと思います。


その他のワインは、私以外の方たちが下記の3本を持参してくださいました。
(恐縮です・・・)


Chateau Gloria 2002 (仏、ボルドー)

ボルドーはサン・ジュリアン村のクリュ・ブルジョワ、グロリアです。
2002年は早く飲める年のせいもあり、今飲んでもいい感じの熟成状態でした。
まだもう少し熟成できると思いますが、今しか味わえない美味しさが楽しめます。



Gevrey-Chambertin Clos Prieur 2005 Frederic Esmonin (仏、ブルゴーニュ)

畑名(クロ・プリール)が付いている、村名クラスのジュヴレイ・シャンベルタンです。
とにかく、若々しくチャーミング
最初に飲んだグロリアの方が熟成感があったので、よりコチラが若く軽やかに感じてしまいました。
もう少し熟成させてからまた飲んでみたいですね(機会があれば)。



Clos de Vougeot 1999 Domaine Prieure Roch (仏、ブルゴーニュ)

あのDRCの共同経営者アンリ・フレデリック・ロック氏のドメーヌとして、また、ビオディナミを実践する生産者として著名ですので、大変人気があります。



そのプリウレ・ロック、しかも素晴らしい1999年のグラン・クリュですから、美味しくないわけがありません。

ちょうど10年が過ぎ、まだ熟成の途中ではありますが、深い果実味とビオ特有の風味と旨味が見事に溶け合い、独特のおいしさがありました。
久々のプリウレ・ロックを堪能させていただきました。



さて、実はこの日の前々日は、プリウレ・ロックを持参くださった方の誕生日だったため、誕生日ケーキが2台も持ち込まれていました



ラスベリーを上に敷き詰めたミルフィーユ   フルーツてんこ盛りケーキ

誕生日のことは私も知らなかったので、このケーキはスウィーツ好きの私にとっても嬉しいサプライズ
便乗でたっぷりとごちそうになりました(笑)





【持ち込みワイン補足】

実は、10年以上も前からお世話になっている酒屋「横浜君嶋屋」の本店が「みーしゃ」のすぐ近くにあります(ダッシュで1分?)

横浜君嶋屋さんには仕事でもプライベートでも何度かお邪魔しているのですが、「みーしゃ」の存在は全く知りませんでした。

今回、「みーしゃ」に行く前に、近くまで来たので君嶋屋さんにもご挨拶に立ち寄った際、
「みーしゃはワイン持ち込めるから、ウチのワイン持っていけば?」 と言われました。
たしかにそれはナイスです

横浜君嶋屋さんの存在、覚えておくと便利だと思います

横浜君嶋屋  http://www.kimijimaya.co.jp/home/ja/index.html


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横浜の欧風料理「みーしゃ」へ

2009-12-13 10:01:09 | レストラン&店
友人がよく行っているという横浜の「みーしゃ」が気になっていたので連れて行ってもらいました。

最寄り駅は横浜駅から10分近く離れた地下鉄「吉野町」、または京急「南太田」駅。
実は、ある縁があって何度かこの近くに来たことがあったのも、「みーしゃ」が気になっていた理由のひとつです。



店構えは和風な感じで、店内に入ると、まんま寿司屋か和食店の「和」のカウンターがあり(8席)、奥に小上がりの座敷席があります(6席)。

カウンターの中にオーナーシェフがいらして、カウンター越しに料理を出してくれますので、何屋にいるのかわからないミスマッチな感じが楽しめます(笑)

フレンチベースの料理はアラカルトでも頼めるようですが、今回は友人がおまかせのコースを頼んでおいてくれていました(約5,000円)



生ハム&柿、ペコロスのフリット、レバーのソテー

生ハムとフルーツの組み合わせは色々な可能性がありますが、「柿」もいけますね。



生牡蠣

これで1人分、たっぷりです。
牡蠣のダメな友人は、コチラ↓の料理を出してもらっていました。


アサリのエスカルゴバター焼き



赤ネギのポタージュ

これでもか!とアツアツのスープ。
熱さもごちそうで、寒い日だったので、身も心もほっとします。



お刺身サラダ

その日によって魚は変わるようですが、これは定番メニューらしいです。
お刺身が新鮮だし、野菜もたっぷりなので、これは女性好みでしょう。
一皿丸ごと1人分で出されるので、かなりボリュームがあります。



魚のソテー

キノコ&銀杏&蕎麦の実の、どちらかというと和風な感じのあん(ソース)がかかっていました。



マダムの手作りパンもときどき混ざるようです




トルコ風ハンバーグ


皮付き豚ばら肉とメークインの白ワイン煮込

今まで1人一皿で来ていましたが、肉料理2品は2人で一皿でのサーブ。
ここまででかなりお腹がいっぱいなので、2人で分けてもキツかったくらいでした。


【ワイン編】はまた明日




欧風料理店 みーしゃ

神奈川県横浜市南区南吉田町4-40-23 ポートハイム第五吉野町1F

http://misiayokohama.blog7.fc2.com/

店名の「みーしゃ」の由来は、1980年開催のモスクワオリンピックのマスコット「小熊のミーシャ」で、店頭のウインドウの中にその姿を見つけました。
その当時、シェフがソ連(現ロシア)のレニングラード(現サンクトペテルブルグ)の日本領事館に勤務していたご縁があるようです。


この子が「小熊のミーシャ」

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行列なしで「堂島ロール」入手

2009-12-12 10:14:45 | 甘いもん
8月のお盆の時期の午後、銀座三越の地下でいまだかつて見たことのない長~い行列を見ました。
時期が時期だけに、いつもは見ない年配の男性の姿も多く、何事?!

その行列の先にあったのは、「モンシュシュ」の「堂島ロール」

たしかに、いつも行列はできているようですが、私はそれほど並んでまでは欲しくないのでパスしていました。


ところが、先日、たまたま出向いた渋谷の東急本店の地下で、見覚えのあるパッケージを発見。
あれ?「堂島ロール」のようだけれど、行列がまったくない!

本日分があるかどうかを聞いてみると、まだまだ全然OKとのこと。
都内の他の店舗でも、今はほとんど行列はできていないようですね。



堂島ロール  1,200円  モンシュシュ(大阪)

ここの「バウムクーヘン」は食べていますが、 「堂島ロール」は初体験

ロールケーキはグルグル巻いているのが普通ですが、「堂島ロール」は生クリームを一重の皮で包み込んでいることで有名ですね。(賞味期限は購入した当日限り)

いわば、クリームがメインなので、生クリーム好きの人にはたまらなく嬉しいでしょうが、皮の部分が好きな人(私もそう)にとっては、ちょっと淋しく・・・



食べてみると、 クリームは口どけがなめらかで美味しいことは美味しいのですが、しっとりキメ細かい外側のスポンジ部分の方がやっぱり私好み

皮の部分をもっと多くしてくれると嬉しいですが、そうなると「堂島ロール」ではなくなるのでしょう




製造元の「モンシュシュ」は、元々は大阪の「堂島ホテル」の中に店があった、ということは知られていると思います。
また、その堂島ホテルでも、 「堂島ホテルロール」という非常によく似たロールケーキを販売していることは、スウィーツファンなら知っていると思いますが、

でも、この両者の違いって何?

過日、たまたま堂島ホテルの方とご一緒する機会があり、ロールケーキのことを尋ねてみたところ、
「堂島ホテルロールの方がよりソフトな仕上がりで、焼印が押され、予約しておけば並ばずに買える」とのこと。

この「堂島ロール」でさえ、かなりやわらかくて切るのが大変だったのに、もっとふんわりしているという「堂島ホテルロール」は、一体どんな具合なんでしょ?

ふむふむ・・・、大阪に行く機会があれば、食べ比べをしてみたいですね。

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美味しい料理をワインとともに♪

2009-12-11 10:00:19 | ワイン&酒
昨日紹介した、イタリア料理教室 per vita にはワイン持ち寄りで遊びに行きました。



私が持参したのは、コチラのシャンパーニュ。


Pierre Moncuit Grand Cru Blanc de Blancs Brut 1996

Brut ですが、non dose(ノンドゼ=甘みのリキュール添加なし)。

ピエール・モンキュイのシャンパーニュは比較的よく飲む機会がありますが、今回のこの1996年ミレジメは熟成感と若々しさの両方が1本の中に感じられました。
香りには熟成感が漂いますが、口にすると酸に厚みがあり、爽やかさもあります。



一緒に伺った方が持参くださったのは・・・・


Kongsgaard Chardonnay "The Judge" 2004 (米、カリフォルニア)

先月、稀少なコングスガードの2006年のシャルドネを飲んだばかりなのに(麻布十番のガスパール東京にて)、今度はその時に触れた幻のワイン「The Judge」が登場です

外観は琥珀色で、とろみがあり、リキュールのよう(アルコール14.1%)。
口当たりがなめらかで、エクストラクト分が強く、これはもうワインじゃありません!

ピーチや洋梨を思わせる風味があったので、
あ、これは「生ハム&洋梨」のお皿に合いそう!と思い、試してみたところ、抜群のマリアージュ



Gevrey-Chambertin Vieilles Vignes 2006 Domaine Bachelet (仏、ブルゴーニュ)

樹齢平均60年超、ノンフィルターで瓶詰め というワインで、やさしく丸い果実味がジューシー
ピュアでナチュラルな味わいが魅力の、とてもチャーミングなジュヴレイ・シャンベルタンです。
若々しくきれいなスタイルに好感が持て、ジューシーな鴨のローストにもピッタリでした。



per vitaの大矢さんが作ってくださった美味しい料理に美味しいワインを合わせ、大満足のひとときとなりました。

大矢さん、ご一緒してくださった皆さん、ごちそうさまでした&ありがとうございました。
またいつか、次の機会があることを楽しみにしています(←ちょっとずうずうしい?)(笑)




per vita の看板娘 Patty ちゃんにも またぜひ会いたいですね


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イタリア料理教室「per vita」へ

2009-12-10 11:02:14 | おいしい食べもん
イタリア料理教室 per vita (ペルヴィータ)を主催している大矢則子さんからお誘いを受け、教室に遊びに行ってきました。

本来、教室ではその日のテーマの調理のレッスンを受けますが、今回は大矢さんが腕をふるったお料理を、ただ座って食べるだけ、という贅沢なシチュエーションでした。




クリスマスをイメージしたテーブルセッティングが素敵



バーニャカウダ

アンチョビとニンニクの効いたソースを野菜に付けていただきます。


野菜は有機のものを選んでいるとのこと。
ラディッシュの葉っぱに穴が開いていたりしますが、甘味があっておいしい



ブロッコリーロマネスコ ―初めて見ました!
カメレオンの顔みたいなユニークな形が笑いを誘います



生ハム&洋梨

生ハムの塩気&旨味と、甘酸っぱいフルーツは最強の組み合わせ
大矢さんのベストマリアージュは、 「生ハムといちじく」とのこと。
いちじくの時期が終わってしまっているので、今回は洋梨になりました。



ゴルゴンゾーラのペンネ

パスタの歯応えバッチリ&チーズのコクたっぷりで、これはいくらでも食べられます(笑)



鴨のロースト



とっておきの、何十年モノというトロ~リと濃厚なバルサミコを掛けていただきました。
鴨の火の入り方が絶妙で、お肉の弾力も素晴らしく、噛み応えがありジューシー。



ティラミス

超美味
ここまでコーヒーの風味がしっかりと出ているティラミスは出会ったことがありません。

メリハリのある味なので、ここまででかなり満腹になっていたにもかかわらず、ぺろりと平らげてしまいました



シメはビスケットとコーヒーで

このコーヒーは香りも味も感動モノ (株式会社ジィエィインク)



持ち寄ったワインとともに、素晴らしいお料理をたっぷりと堪能させていただきました。

本当にごちそうさまでした。

【ワイン編】はまた明日。



本来はココは料理教室なので、申込みをすれば美人講師大矢さんのレッスンを受けられます。
スケジュール&詳細はHPにありますので、よく確認してくださいね。

そうそう、この教室には看板娘がもう1人います。
それが、フレンチブルドッグのパティちゃん



私たちが食事をしている間は、骨(チキン味らしい)をかじったり、寝たりして、おとなしくしていました。
体重は8kg超とズッシリですが、抱っこもできます。
犬好きには嬉しい看板娘です(笑)


イタリア料理教室 per vita  (ペル ヴィータ)

http://per-vita.com/

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シャンパンの新型コルク?―これに使われていました

2009-12-09 10:05:39 | ワイン&酒
先日の、 「シャンパンの新型コルク?」 に かなりの反応&問合せがありましたので、
これが使われていたシャンパンをオープンします。



Champagne Launois Pere et Fils  Oeil de Perdrix
(シャンパーニュ・ローノワ ウイユ・ド・ペルドリ)

ウイユ・ド・ペルドリとは、山ウズラの目の意味で、ロゼの名前によくに使われますが、
このシャンパーニュは白

ただし、黒ブドウであるピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールなので、ややピンクの色調が入っているように見えました。

面白いのは、この ローノワ はシャルドネで有名なコート・デ・ブランのメニル・シュール・オジェ村の生産者なのに、これはピノ・ノワールの白シャンパーニュという点です。

現在発売中の「ワイナート」54号で、
恵比寿ガーデンプレイスのフランスワイン専門店「ラ・ヴィネ」さんご紹介のワインということで、
私がテイスティングコメントを書かせていただいています。

興味のある方は、ぜひ手に入れて飲んでみてください(5,500円)



さて、肝心のコルクのラバー部分ですが、「ブショネ防止?」という声も聞きましたが、
これの実際の目的は何でしょうね?

謎はまだ解明されていません。


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六本木「ビストロ喜長」でガールズランチ

2009-12-08 09:51:55 | レストラン&店
タイトルに語弊があると叩かれそうですが(笑)、学生時代のサークルの友人4人(かつてのガールズ達)を、私のいきつけのビストロのランチに案内しました。

六本木の「ビストロ喜長」は、このブログでも何度も紹介していますが、ランチは久しぶり。

以前はワンプレートランチをやっていたと思うのですが、その後スタイルが変わり、今はさらにパワーアップした魅力的なランチになっています。

いくつかあるランチコースの中で、「日替わりランチ」をチョイス。




ミネストローネ

寒い日はスープが嬉しい。
ほっとするやさしい味わいです。



本日の魚料理  むつ沖 黒ソイのポワレ

肉料理はチキンでしたが、この日は魚の気分だったのでこちらをチョイス。
付け合せの野菜がほっこりやさしい~



チーズケーキ

これにコーヒー(or紅茶)が付きます。


これでジャスト1,000円。

友人たちから「え~?ホントにいいの?」という声が挙がりましたが、
満足のいく内容でこのお値段は、実に嬉しいです。
喜んでもらえると、連れてきた甲斐がありますね~

水曜日のランチはさらにお得なメニューがあるので、HPでチェックしましょう



ビストロ&ワインバー 喜長  ←いつの間にかワインバーが追加されてる!

http://www.kicho.info/

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ロゼシャンパーニュからモンラッシェまで堪能

2009-12-07 10:08:25 | ワイン&酒
昨日紹介した六本木の「ミスタースタンプス ワインガーデン」は、オーナーソムリエの碩本(セキモト)さんが1970年代に開いた、ワインレストランの草分け的存在の店です。

今回はワインを持ち込ませていただきました。



Jacquesson Signature Rose Extra Brut 1995 (仏、シャンパーニュ)

美しい色のロゼシャンパン
エクストラ・ブリュット(超辛口)とはいえ、赤いフルーツの果実味のピュアな甘さを感じました。これはもう素直に美味しい。



グリド甲州 2007  中央葡萄酒 (日本、山梨県)

なぜかこのところ縁のある甲州種(笑)
山梨県勝沼産甲州種を使用したやや辛口タイプで、思ったよりもスッキリ系でした。
裏ラベルに書かれたオススメ料理は「クリームコロッケ(塩、レモン汁)」「タコの野菜サラダ(マヨネーズ、レモン汁)」。



Saint-Romain Blanc Cuvee JF 2003 (仏、ブルゴーニュ)

中野坂上の酒屋「藤小西」と、ブルゴーニュはシャソルネイのフレデリック・コサール氏、ロワールでワインづくりをしている新井順子さんの共同プロジェクトでつくられたワインで、私の持参品。

わずか1haの畑から3樽、900本、しかも2000~2004年の5ヴィンテージのみ。

藤小西さんからこのワインの話を聞いた時、せっかくだからとひと口乗らせていただき、白赤の1本ずつを毎年送っていただいていました。
家のセラーに計10本がずうっと入ってたわけですが、2003年の白なら飲み頃でしょうと、初めて取り出してみました。

コサール氏はビオディナミで有名ですが、このサン・ロマン白の味わいにもビオのニュアンスがあります。
やわらかい口当たりで、少し濃度があり、旨味たっぷり。
他のヴィンテージも楽しみです。



Le Montrachet 1970 Remoissenet Pere et Fils (仏、ブルゴーニュ)

ブルゴーニュの白の最高峰といったら、やはり「ル・モンラッシェ」
今回は、そのモンラッシェの古酒が登場しました


コルクはこんな状態

1970年のコート・ドールの白ワインの飲み頃はもう過ぎている?というのが世間の評判ですが、果たしてこれは?

ギリギリで生きていました。
マロングラセッセのようなアロマ、こっくりとした味わい、それでいてデリケート。
こういうワインに出会えた縁に感謝です。





謎のギリシャワイン 1990

今回の会の主催者が、ギリシャミコノス島の「Hotel Belvedere」に日本から寿司職人を紹介したお礼にギリシャに招待され(2000年)、その際にホテルオーナーからプレゼントされたという、いわく付きのワインとです。

ラベルがよく読めず、撮影しておけば後でわかるでしょう、と思ったのですが、ダメでした(苦笑)
きれいに熟成された赤ワインで、まったりとした旨味がありました。
かなり高品質のワインに違いないと思いますが、正体不明なのが残念。



SASSICAIA 1991 Tenuta San Guido (伊、トスカーナ)

ご存知、スーパータスカンのサッシカイア
1994年にDOに昇格する前の1991年ヴィンテージです。

最近のものはしばしば出会います、さすがにこの時代のものはなかなか口にする機会はありません。
これもきれいに熟成が進み、うまい~、好き~としか言葉が出てきません(笑)

ここのセバスチャーノ・ローザ氏は 「キャッチ The 生産者」 でも紹介しました。



Chateau KEFRAYA 2002 (レバノン)

モンラッシェ古酒といい、謎のギリシャワインといい、貴重なサッシカイアといい、一体どれだけステキなワインが出てくるんでしょう?
今度はレバノン最大のワイナリー、シャトー・ケフラヤの赤です。

カベルネ・ソーヴィニヨン、カリニャン、グルナッシュ、ムールヴェードル、シラーのブレンドで、54%をタンクで、46%をフレンチオーク樽で各12カ月熟成、アルコールは14.25%!
パワフルで、飲みごたえがあります。


意外や意外、ハートのイラストがカワイイ~



6人でここまでで6本、しかしまだ飲み足りないということで・・・・


SOLARIS 信州 カベルネ・ソーヴィニヨン 2002 マンズワイン(日本、長野)

上田市塩田平産のカベルネ・ソーヴィニヨンで、2002年10月21日収穫、2004年7月9日瓶詰め(マンズ 小諸ワイナリー)。
もう、ここまで来ると、ほとんど記憶が・・・


が、この日は世界各地の素晴らしいワインの数々を堪能させていただきました。
取りまとめてくださった主催者のSさん、ワインをご用意くださったみなさん、ありがとうございました&ごちそうさまでした。

また、どうぞよろしくお願いいたします




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六本木「ミスタースタンプス ワインガーデン」

2009-12-06 11:09:54 | レストラン&店
以前、何度もお邪魔したことがあるのですが、ここしばらく伺う機会がなかった
六本木の 「ミスタースタンプス ワインガーデン」 に久しぶりに行ってきました。



この日はワインの持ち寄り会。
ワイン以外は会の主催者にお任せだったので、どんな料理が出てくるのか楽しみ!



リエット

アミューズとしてはしっかり目の量で、これからのワインに備え、空いていたお腹を軽く満たせました。



フルーツと生ハム

前菜は柿やキウイ、メロンなどのフルーツと生ハムの組み合わせ。
定番ですが、フレッシュなフルーツの甘さにほっとします。
かかっているソースはマンゴーだったような?



ポタージュ

スープは、たしか海老を使ったクラシカルなポタージュで、濃厚な風味とクリーミーでまろやかな味わいが楽しめました。



魚のポワレ

魚の名前は忘れましたが、皮目がカリッと香ばしく、味付けはあっさりと軽いお皿。




メインの肉料理はボリュームたっぷり!
付け合せのキノコのソテーも美味でした



チーズ盛り合わせ

右のブルーチーズ(ロックフォール)から時計回りに、スイスのグリュイエール、アルザスの白カビ、ウオッシュ(マンステールだったかも?)の4種。
ここまで来るとほぼ満腹状態で、すべて食べきれないほど。



洋梨のコンポート&赤ワイン煮、ソルベ 盛り合わせ

と、いいながらも、デザートが出てくると、なぜか食べられてしまいます。
不思議です(笑)


【ワイン編】は また明日。



ミスター・スタンプス・ワインガーデン
Mr.STAMP'S WINE GARDEN

 東京都港区六本木4-4-2 ヒルサイドパレス六本木 1F


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甕仕込みの甲州ワイン

2009-12-05 10:42:14 | ワイン&酒
昨日紹介したスパークリングワイン「マンズ 甲州 酵母の泡」を友人が持参したブラインド会に、
実は私も甲州ワインを持参していました。
それがこちらです。


シャトーマルス 甲州 2004 甕仕込み エンシェント・ファーメンテーション

鹿児島に本社のある本坊酒造(株)の洋酒部門として、
1960年に山梨県石和町に設立されたのが 「マルスワイナリー」 です。
以来、代表銘柄 「シャトーマルス」 をはじめ、山梨の土地で育ったブドウから、風土の味を生かしたワインづくりを行っています。



これは、マルスから出た「甕(かめ)仕込み」ワインを飲んでみたくて、ちょうど4年前にワイナリーを訪問して入手したもの。

本坊酒造は鹿児島の本格焼酎の生産者ですから、焼酎の熟成のための「甕」をたくさん所有しています。

そして、ワイン発祥の地とされるコーカサス地方グルジア東部のカヘティでは、
3000年前の「甕」を使ったワインづくりが現在も行われています。

これをヒントに、マルスワイナリーでは2003年から甕仕込みで、かつ現代の醸造技術と融合させたワインづくりが始まりました。

太古の時代の方法なので、「エンシェント(=古代の、古くからある)・ファーメンテーション(=発酵)」と名付けたわけですね。



甕は鹿児島から山梨に運んだと聞きました(300リットルと600リットル)。

甕に入れると、甕に入れると、遠赤外線効果でお酒の味がまろやかになる、素材が土なので微細な孔が微量の空気を通すことで熟成が促進される等等の効果あるとされているようですが・・・


実際に飲んでみると、日本酒的なフルーティーな吟醸香があり、口に含むとなめらかで、アルコールの風味もしっかりめに感じます。

一緒に飲んだ友人たちからは、熟成のニュアンスを感じたという感想が出ましたが、私は、5年経っているにもかかわらず、まだ若々しいと思いました。

甕は通気性がよいため熟成が進みやすいということですが、
むしろ、ゆっくり穏やかに熟成が進んでいるような・・・?



2004年の甲州は限定2,863本。稀少でした。
今は「シャトーマルス・プレステージ 甕仕込み甲州」と名前が変わっています。

甲州以外に、マスカット・ベリーA の甕仕込みもあります。
気になる人は試してみてはいかが?


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講演会報告Part2「甲州ワイン」

2009-12-04 10:14:24 | ワイン&酒
母校のOB会で講演した内容の続きです。

現在のワイントレンドとして

自然派
ライト化
スパークリング
和風
トレサビリティ


などを紹介しました。
昨日の「アルゼンチンワイン」「自然派+ライト化+トレサビリティ」でしょう。



「ライト化+スパークリング+和風+トレサビリティ」だと思うのが、
日本のワイン、特に「甲州」種のワインです。

ここ数年の間で、日本のワインがかなりの注目を浴びるようになってきました。

若手生産者の成長や新規参入などもあり、うす甘い観光土産用ワインをつくっていた頃と比べると、ワイン自体に大きな変化が起きています。

日本のワインを盛り上げようという動きも後押しし、日本のワインを置くショップやレストランも多くなってきました。
空前の日本ワインブームかもしれません。

せっかくのいい機会ですので、色々なワインを試し、これは!と思うものをぜひ見つけてください。



今回の講演会では、
甲州ワインに45年の歴史のあるマンズワイン から下記2アイテムをチョイスしました。

キッコーマンのS先輩からご提供いただけるということでしたので、
迷わず甲州を選ばせていただきました。(S先輩、ありがとうございました)



マンズ 甲州 酵母の泡 NV (左)  
マンズ 甲州 シュル・リー2006 (右)

発酵後にオリと接触させながら熟成を行う「シュル・リー」製法でつくるワインは旨味が乗り、甲州ワインの中では私の一番のお気に入りです。

辛口ですがシャープ過ぎないので、幅広い料理に対応できます。
ちらし寿司などのご飯モノとの組み合わせも違和感がありません。


しかし、気になる新たなアイテムが出現しました。
それが「酵母の泡」です。



「酵母の泡」は、山梨産甲州100%の辛口スパークリングワインです。
世間のスパークリングワイン人気を受け、甲州のスパークリングの生産を始めるメーカーがここ2、3年で増えてきました。

甲州種のことを全く知らない人でも、おいしいスパークリングワインなら飲むキッカケの入り口になってくれるはずですし、元々の甲州ファンなら、甲州のバラエティが増えるのは大歓迎ですよね。


実は、このワインをチョイスして先輩にお願いをした後日、友人たちとのいつものブラインドワイン会で、この「酵母の泡」を持ってきた友人がいました。

ブラインドで出され、これは何者?と少し悩みましたが、シャンパーニュではなく日本のワインだと睨んだ通りの結果でした。
それよりも、私が講演会用に選んでいたワインだったので、心の中で密かに驚いていました(笑)。
目の利く人は注目している、ということですね。


ブラインド会の時の写真  ―フレンチの店でも見劣りしないルックスです

ここのワインバーのソムリエ氏は、
「魚介系をはじめ、幅広い料理に合わせられるし、価格もリーズナブルなので(1,500円)お客様に勧めやすい」と言っていました。
私もまったく同感です。

講演会でも、女性はもちろん、男性参加者も幅広い年齢層で(若手から年配の方まで)このスパークリングを気に入ったようで、早速キッコーマンに注文を入れたとか?(笑)


S先輩が追加で出してくださった長期熟成甘口  ―これも好きです♪

甲州種は、スパークリングから辛口~甘口まで幅広い味わいのタイプが出ているので、好みや料理、状況に合わせて使い分けができるのがいいですね。


甲州種をはじめ、日本の各地のワインとその土地の食材を組み合わせたマリアージュの提案などは、今後はお店でもどんどん積極的にしていただけると嬉しいですね。


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講演会報告Part1「アルゼンチンワイン」

2009-12-03 10:46:22 | ワイン&酒
母校のOB会の部会で講演してほしいと依頼されました。
構成メンバーはホテルやレストラン、外食産業など、料飲関係のため、
「消費者目線のワイン選び」をテーマに、約1時間ほど話をさせていただきました。



このご時勢ですから外食産業はどこも厳しく、食事はしても、ワインまで飲んでくれるお客様は少なくなってきています。
しかし、日本人は消費感性が高い人が多いため、 「自分が良いと納得したもの」ならお金を出すという消費傾向が見られます。

そこでまず、現在のワインのトレンドを紹介しつつ、バイザグラス、グラスのセット売り、料理とのマリアージュセットなどの話もさせていただきました。

トレンドを踏まえてお勧めした中には、昨日も紹介した アルゼンチンワイン があります。

アルゼンチンワインは食事に合わせて楽しめるようにつくられたものが多いので、飲み飽きしません。

その上、ヨーロッパ的なエレガントさを備えたものが多いので、フランスやイタリア、スペインなどの伝統国のワインが好きな人なら、アルゼンチンワインは必ずや好みに合うと思います。

また、トレンドのひとつとして紹介した「自然派、オーガニック、ビオ」のワインについても、アルゼンチンは世界第2位の栽培面積を誇っています(1位は豪州)。

アンデス山脈の手前のチリ側で雨を落とすため、山脈の東側のアルゼンチンはカラリと乾いた風が吹き、カビが発生しにくくなります。
農薬を使わずともブドウ栽培ができる環境条件が整っているため、有機栽培やビオロジックの生産者が多いようです。(昨日紹介した「コロメ」もビオディナミ生産者)



今回の講演会では、OB会の会長のアサヒビールからワインを提供していただけるということでしたので、私は迷いなくこのワインを選びました。(会長、ご協力ありがとうございました)


SANTA ANA  Eco
Torrontes 2008(左)   Cabernet Sauvingon 2007 (右)

ちょうど6月にメンドーサのサンタ・アナ社の輸出担当マネージャーのヴィルヒニア・サラテグィさんが来日した際、開催されたセミナーの取材をさせていただき、ずっと気になっていました。
(→日本ソムリエ協会機関誌「Sommelier」110号)



チャーミングなヴィルヒニア・サラテグィさん

有機ぶどう100%のEcoシリーズを飲んだ時、ナチュラルでやさしい味わいに好感が持て、希望小売価格1,190円も嬉しいと思いました。

日本で新発売されるのは、白のトロンテスと赤のカベルネ・ソーヴィニヨンの2アイテムですが、私のイチオシは、アルゼンチンならではの品種トロンテス

上品な花の香りがあり、さわやかでみずみずしいワインで、和食にも使えそうです。

講演会終了後の懇親会で参加者の皆さんに飲んでもらいましたが、どちらも評判がよく、特に女性はトロンテスを気に入った人が多かったようです。


アルゼンチンワインは、あらゆる面で要注目ですよ



アルゼンチンワインについては、過去に「キャッチ The 生産者」でもいくつか取り上げました。

第14回  Bodega NQN (ネウケン)

第24回  Dominio del Plata (メンドーサ)

第41回  Michel Trino Wines (カファジャテ)

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品質の高さに注目!今こそ飲みたいアルゼンチンワイン

2009-12-02 11:14:45 | ワイン&酒
世界のワイン生産地の中で、私が以前から注目しているのが アルゼンチン です 

チリワインが大注目を浴びたのは、今から10年ちょっと前のこと。
「安くて濃くておいしい」と、「チリカベ」(チリのカベルネ・ソーヴィニヨン)は大人気でした。

その隣にありながら、アルゼンチンワインは当時それほど注目を浴びなかったのが不思議ですが、チリワインのインパクトがあまりにも強かったので、他は出る幕がなくなってしまった、というのが実情でしょうか。

確かにチリワインのコストパフォーマンスの良さは素晴らしいのですが、惜しむらくは、チリは海洋性気候で雨や湿気の影響を受けやすい環境にある、ということです。

湿気を含む空気は、チリとアルゼンチンの国境にあるアンデス山脈を越える際に雨を落とし、カラリと乾いた空気がアルゼンチンに流れ込みます。

そうした素晴らしい環境の下、アルゼンチンでは健康で質の高いブドウが育ち、良質のワインができるのは当然です。



アルゼンチンのワイン生産量は世界5位、輸出量7位。
世界有数のワイン大国といえます。

にもかかわらず、なんとなーく地味な存在ですよね?
アルゼンチンでは自国でワインを消費する割合が多く、輸出に関心がない、といった話を以前に聞いたことがあります。

アルゼンチンでは年間の牛肉消費量が一人当たり120kgもあるらしく、
それを胃袋に収めるにはワインが欠かせないようです。

現在の輸出先の40%はアメリカやカナダなどの北米で、
日本への輸出は少なかったのですが、ここに来てようやく顕著な伸びを見せ始めています。

実際、ここ5、6年くらいで、日本でのアルゼンチンワインのプレゼンテーションの機会が増えていますし、ワインの品質自体も10年前と比べてより洗練されエレガントなスタイルに変わってきているのを感じます。

機会があれば、ぜひ今のアルゼンチンワインを飲んでみてください。



ということで、10月に開催されたアルゼンチンワインの試飲会で出合ったいくつかのワインを紹介したいと思います。


Finca Mirador 2007 
Finca Altamira 2003


メンドーサの 「Achaval Ferrer」 がつくるマルベック100%の赤ワインで、
いまだかつて出会ったことがないほど最も価格の高いワインで、しかも、飛び抜けた味わいのワインだと思いました。

どちらもフレンチオーク樽で15カ月熟成していますが、

ミラドール (左)は凝縮感があり、酸味がしっかりしてナチュラルな味わいが魅力。

アルタミラ (右)は超なめらかで、こなれてしなやか。
非常にエレガントできれいなスタイル、かつ旨味系で、余韻が驚くほど長いのです。
1920年に植えた樹齢89年になる木で、収量は15hl/ha、つまり、1リットルのワインに3本の木が必要だと聞きました。

ミラドールもアルタミラも12,500円と、アルゼンチンワインとしてこの価格で売れるの?と心配してしまいますが、とにかく品質が素晴しいので、一度は飲んでみる価値があるワインだと思います。
(輸入元:ジェロボーム)



Amalaya de Colome Red 2006

アルゼンチン北部、ボリビアに近いSalta(サルタ)地域にもワイナリーがいくつかありますが、緯度が南回帰線付近(約23度)なため、標高の高い涼しい高地でブドウ栽培が行われています。

「Bodegas Colome」 が所有する最も高所の畑は標高3000mを超えています
写真のワイン「アマラヤ・デ・コロメ・レッド」は標高1700~2500mの畑のブドウを使っています。

標高の高い畑は、夏の日中は35度まで気温が上がりますが、夜になると10度くらいまでグンと冷え込むため、ブドウが成熟する期間が長くなります。

また、高所で紫外線をたくさん浴びるため、果皮がより厚いブドウになり、ポリフェノール含有量が多くなるのはもちろん、より深い色、複雑味を持つワインができます。

マルベック50%以上に、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、タナ、ボナルダなどをブレンドした赤ワインで、こちらは輸入元希望小売価格1,720円

この上のクラスになる「Colome Estate Malbec 2007」は樹齢90~150年になるブドウを使い、標高1600m、2300m、2500mと高さの違う畑のブドウをブレンドしています(3,500円)。

標高の違う畑のブドウをブレンドすることは、アルゼンチンではよくあることです。

コロメの白ワイン「トロンテス」も透明感のある果実味が心地良く、私好みでした。

なお、コロメではビオディナミ栽培を行っていますが、高所がビオディナミを可能にしています。
(→ビオディナミについては明日紹介します)

(輸入元:ヴィレッジ・セラーズ)




メンドーサのPascual Toso S.A. はスパークリングワインからハイエンドのスティルワインまで幅広く生産し、品質が良くオススメのワイナリーです。

(輸入元:ピーロート・ジャパン)

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