ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

家族経営が伝統のイタリアワイン&大使公邸ビュッフェ

2009-12-24 10:10:59 | ワイン&酒
さて、11月末のイタリア試飲会(Vinitaly Japan)に話を戻しますが・・・

試飲会の前日に、イタリア大使公邸にて、グランディ・マルキ協会のセミナーが行われました。



グランディ・マルキ協会 とは、イタリア各地の17のワイナリーによって結成された団体で、各ワイナリーは伝統的な家族経営であり、また、著名で海外市場にも強いという特徴があります。

今回は、その中のひとつであるマストロベラルディーノ社のピエロ・マストロベラルディーノ氏が、「ワインビジネスにおけるイタリアの特殊性=ファミリービジネス」をテーマに講演を行いました。


Piero Mastroberardino
フォッジャ大学経済学部 経済・経営学科主任教授でもあります

イタリアでは、どの業界でも代々ファミリー経営を好む傾向にある ということですが、確かにイタリアの著名ブランドはファミリービジネスを基盤にして発展したものが多いですよね。

特にワインの場合は、 「ファミリー」「地域」という要素が加わり、この2つを柱として成功を収めてきている、という話でした。

講演後は、グランディ・マルキ協会に所属する各ワイナリーの代表がそれぞれのワインを紹介してくれました。







その後に行われたビュッフェパーティーでは、イタリアの地方料理の要素を取り入れた料理がサービスされました。これは興味深かったのですが、できれば料理名などの説明書きがあると良かったと思いました。




色々なタイプのパンにハム類やチーズを自分で好きなように挟んで ―これは美味でした♪




野菜と魚介系が多いと感じました  ―ライト&ヘルシー化の傾向?






スウィーツは素朴なものが多かったですが、地方菓子とは元々そんなものでしょう。
でも、素材が良いから美味しいし、非常に好み



キアッキエレ

小麦粉の生地を型抜きした後の切れ端を揚げたようなお菓子がありました。
これは何者?

帰ってから調べたところ、復活祭の前のカーニバルの時期にイタリア全土で作られるお菓子 「キアッキエレ」 (イタリア語で“おしゃべり”の意味)だとわかりました。
地方によって色々な呼び名があり、トスカーナでは“布切れ”(チェンチ)と呼ぶそうですが、見た感じは本当にボロ布みたい(笑)

粉砂糖を振りかけていただく素朴な揚げ菓子ですが、こんなふうにホイップクリームをかけてカラーチョコスプレーでデコレーションすると、パーティーにも向く華やかなデザートになりますね。

最後はやはり甘いものが気になりました(笑)



コメント
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