ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

シャンパンの新型コルクの謎が解明

2009-12-20 15:31:07 | ワイン&酒
以前ここで取り上げ、その目的が謎のままになっている
シャンパンの新型コルク? について、そのシャンパンを販売している恵比寿の「ラ・ヴィネ」さんから耳寄りな情報をいただきました(ありがとうございます!)

新型コルクの画像は コチラ

新型コルクが使われてたシャンパンは コチラ



コルクの底面にハメ込まれている半透明のパーツは「シリコン樹脂製」で、やはり
“ブショネ防止対策” で開発されたようです。

コルクに付いた汚染物質(カビなど)は、ほんの微量でもワインに大きなダメージを与え、「ブショネ」という不健全な状態(コルク臭、カビ臭さなど)をもたらすことはご存知の通り。

そこで、新素材のコルクやスクリューキャップなどの研究が進められているわけですが・・・



今回、私が出合ったシリコン樹脂の直径は21mm。
ワインボトルの口径はだいたい18~20mmほどなので、21mmのやわらかい樹脂がコルクの底面をピタッとカバーしてくれそうです。

しかも、このシリコン樹脂は「透過性」があるので、適度な通気性も得られます。

ただし、シリコン樹脂+コルク底面の加工も必要になりますので、コストが非常に高くなります。
それゆえ、5年以上前から存在しているにもかかわらず、導入実績はまだまだ少ないようです。


また、完全にブショネ・フリーの圧縮タイプコルクもスパークリングワインに使われるようになってきたようです。
しかし、これもかなり高価らしいです。


スパークリングワインを開ける時は、今後は今まで以上にコルクをチェックしてみると面白いですね。


コメント
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