安倍晋三首相が19日午後6時から記者会見をした。NHKのいつものニュ-スなのに記者会見の中継なので、改めて朝刊のテレビ欄を見ると確かに記者会見となっている。そういえば、国会が閉会したので、その会見なのだろう、と思ってしばらく見ていると、教育基本法を59年ぶりにだか改正したその思いと趣旨を長々と話した後、郵政民営化反対の造反組復党問題とタウンミーティングの釈明をしていたが、どうもよくわからない。わずかに大手銀行からの自民党への献金についてはご遠慮願うことだけが唯一のプラス材料だったが、このところの減点続きにきっちりと挽回するべくだけの対策をしているか、となるとやや疑問である。
肝心の北京での6カ国協議は予想されたこととはいえ、成果が上がっているのか、いないのか、そのうちに会議は踊ると同じ意味で”6カ国協議始まる”と慣用句として使われるようになるのではないか、と思われるほどのていたらくである。
もうひとつ、ここへきて政府・自民党の間で大きな問題となっているのが、政府の税制調査会の会長を務める本間正明大阪大学教授がこともあろうに愛人と官舎に格安の賃貸料で住んでいたことが発覚し、進退問題が浮上している。安倍首相・塩崎官房長官は「すでに官舎を退出したのだし、ここは職責を果たしてもらう」と不問に付す構えのようであるが、多くの関係者は納得していない。国民の生活に大きく関係する税のことを決める最高責任者が後ろ指を指されるようなことを行って平然としているのはいかがなものか、と任命責任者の責を問う声が大きい。以前にも福井日銀総裁が同じような状況に追い込まれ、結局居座ったが、2度目の本間教授の場合はそうはいかないだろう。
この本間教授の居座りもそうだが、造反派の復党といい、タウンミーティングといい、いずれも安倍首相の見識、ガバナビリティが問われている。一国の総理大臣としてのどうかと思われるような裁き方である。17日のサンデープロジェクトで田中秀征氏が安倍首相を見放すような発言をしていた。政権発足してまだ3カ月も経っていないのに政治のプロからこうした発言が飛び出すのは異例なこととはいえ、明白な事実である。安倍首相は成蹊大学出身であるが、あの年で早稲田でなく、慶應でなく、成蹊大学へ行くというのは一体どういうレベルの人なのだろう、と首をかしげたくなる。成蹊大学の悪口でなく、冷静に考えて、東大は無理だとして、行く大学は他にもいくらでもあるだろうに、と思う。このことから、安倍首相の知能のレベルを問題にする向きさえある。
さきに武部勤前幹事長がエロ拓の山崎拓氏率いる山崎派を出て、小泉チルドレンを従え武部派を立ち上げを表明したのに続き、宏池会の後継者として古賀誠議員が名乗りを揚げ、19日には新たに麻生太郎外相が15人で麻生派を立ち上げたのは早くも安倍政権危うし、と見て後継をアピールしよう、というものに他ならない。
そう思って、テレビを通して、記者会見に臨んでいる安倍首相の表情をよく見ていると、どことなく元気もないし、精彩がない。なにやら政権末期の会見の雰囲気すら漂っていた。
20日付けの朝刊をみると、日経だけが記者会見の内容を発言の詳細大きく掲載しているのに対し、一般紙の朝日、読売はほとんど無視、毎日だけが記者の質問を2つだけに絞り、封じた、と批判的に取り上げていた(産経は取ってないので、不明)。日経は逆に異常である、と感じた。
追記 追って20日付けの産経新聞をチェックしたら、安倍首相の会見の発言要旨のみを掲載していた。日経ほどではないにしても産経も基本的には政府・自民党寄りの新聞であることがはっきりした。
肝心の北京での6カ国協議は予想されたこととはいえ、成果が上がっているのか、いないのか、そのうちに会議は踊ると同じ意味で”6カ国協議始まる”と慣用句として使われるようになるのではないか、と思われるほどのていたらくである。
もうひとつ、ここへきて政府・自民党の間で大きな問題となっているのが、政府の税制調査会の会長を務める本間正明大阪大学教授がこともあろうに愛人と官舎に格安の賃貸料で住んでいたことが発覚し、進退問題が浮上している。安倍首相・塩崎官房長官は「すでに官舎を退出したのだし、ここは職責を果たしてもらう」と不問に付す構えのようであるが、多くの関係者は納得していない。国民の生活に大きく関係する税のことを決める最高責任者が後ろ指を指されるようなことを行って平然としているのはいかがなものか、と任命責任者の責を問う声が大きい。以前にも福井日銀総裁が同じような状況に追い込まれ、結局居座ったが、2度目の本間教授の場合はそうはいかないだろう。
この本間教授の居座りもそうだが、造反派の復党といい、タウンミーティングといい、いずれも安倍首相の見識、ガバナビリティが問われている。一国の総理大臣としてのどうかと思われるような裁き方である。17日のサンデープロジェクトで田中秀征氏が安倍首相を見放すような発言をしていた。政権発足してまだ3カ月も経っていないのに政治のプロからこうした発言が飛び出すのは異例なこととはいえ、明白な事実である。安倍首相は成蹊大学出身であるが、あの年で早稲田でなく、慶應でなく、成蹊大学へ行くというのは一体どういうレベルの人なのだろう、と首をかしげたくなる。成蹊大学の悪口でなく、冷静に考えて、東大は無理だとして、行く大学は他にもいくらでもあるだろうに、と思う。このことから、安倍首相の知能のレベルを問題にする向きさえある。
さきに武部勤前幹事長がエロ拓の山崎拓氏率いる山崎派を出て、小泉チルドレンを従え武部派を立ち上げを表明したのに続き、宏池会の後継者として古賀誠議員が名乗りを揚げ、19日には新たに麻生太郎外相が15人で麻生派を立ち上げたのは早くも安倍政権危うし、と見て後継をアピールしよう、というものに他ならない。
そう思って、テレビを通して、記者会見に臨んでいる安倍首相の表情をよく見ていると、どことなく元気もないし、精彩がない。なにやら政権末期の会見の雰囲気すら漂っていた。
20日付けの朝刊をみると、日経だけが記者会見の内容を発言の詳細大きく掲載しているのに対し、一般紙の朝日、読売はほとんど無視、毎日だけが記者の質問を2つだけに絞り、封じた、と批判的に取り上げていた(産経は取ってないので、不明)。日経は逆に異常である、と感じた。
追記 追って20日付けの産経新聞をチェックしたら、安倍首相の会見の発言要旨のみを掲載していた。日経ほどではないにしても産経も基本的には政府・自民党寄りの新聞であることがはっきりした。