鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

掛時計はご飯を炊かない

2006-12-30 | Weblog
我が家のリビングの改装を手掛け、掛時計を買うことになった。事の起こりはかねて念願の書が手に入り、額装したら、縦横1×2メートルの予想外の大きさとなり、リビングに飾るしかなくなってしまったからだ。それで、折角二段にした本棚をパソコンの部屋に持っていき、仏壇も客間に持っていき、すっきりしたところで改めてリビングを見渡すと、どうもテレビの上あたりが寂しい。ということで、掛時計を飾ろう、ということになった。家の中に貰いものの置き時計はいっぱいあるが、掛時計はない。買ったこともなきれば、置いたこともない。
ということで、早速かみさんと近くの時計屋や、百貨店などを覗いたが、なかなか気に入ったのが見付からなかった。結局、二回目に行った玉川高島屋で電波式の掛時計なるものを金2万1千円也で購入した。デザインが良かったのとリビングの雰囲気に合っていたからだが、何よりも電波式というのが気に入った。腕時計では電波時計なるものをよく目にするが、掛時計で電波式というのは初めて聞いたので、試してみたくなったのだ。
家のことはかみさんに任しているので、買い物に行ったかみさんが戻るのを待って、掛時計を飾る作業に取り掛かった。まず、掛ける位置を決め、備え付けのフックを壁に打ち込み、次いで説明書に「予め電池がセットしてあるので、スィッチを上に上げるだけで時刻合わせは自動的に行います」となっているので、本当かいな、と思いながら、スィッチを上にあげ、フックに掛け、かみさんと2人で見守った。
すると、しばらくして、時計の長針は短針を従え、クルクルと回り出し、丁度その時の1分位先の正時刻のところで止まった。そして時刻が正時刻になると同時に動き出した。思わずかみさんと顔を見合わせ、「何と頭のいい時計だ」と言い合った。
で、かみさんに「奥さんより頭のいい時計だ」と言ってしまった。それを聞いたかみさんは口を尖らせて「だけど、時計はご飯を炊かないし、料理も作らないから」と宣った。けだし、名言である。電波式掛時計は時刻こそ正確に刻むが、それ以外のことはしない。もちろん、ご飯も炊かないし、料理も作らない。
掛時計の説明書を見ると、電波式掛時計は5年間は保証されるが、その後は手動式になる、と書いてある。電池の寿命の問題なのか、よくわからないが、電波時計の利用期限というものでもあるのか、まあ時計が5年も保てば御の字なのかもしれない。


コメント
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