鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

楽しめた津田山コーラスのミュージカル「ペテン師と詐欺師」

2009-11-01 | Weblog
 31日は川崎・溝の口の高津市民館で開かれた津田山コーラス20周年記念公演「ペテン師と詐欺師」を見た。2年に1回、日ごろの練習の成果を問う公演で、今回はニューヨーク・ブロードウェイのミュージカルに素材を求めた。前日にローカルのFM局の電話インタビューで、スポークスマンの女性が最近話題の34歳の女性の結婚詐欺師を引き合いに出してPRしていたが、そのせいでもないが開演の30分前から列を成して入場を待つ人が出るほどの盛況ぶりだった。
 「ペテン師と詐欺師」は南仏の高級リゾート地、リビエラにやってくる裕福な女性をねらうローレンスとアンドレのところへ米国からやってきた小銭稼ぎのペテン師、フレディが弟子入りする。お金持ちを騙して大金をせしめるが、ローレンスらは弟子のフレディには分け前を与えない。怒ったフレディは今度やってくるカモのコルゲート家の令嬢、ジャクリーヌから5万ドルを騙し取った方が勝ち、という提案をする。ところが、ジャクリーヌがフレディに有り金すべてを盗られたと訴えたので、同情したローレンスは逆に5万ドルを与えてしまい、ペテン師、詐欺師ともに裏をかかれてしまう、という。最後に米国からの上流階級の団体のツアーガイドとして現れたジャクリーヌがローレンスとフレディに「一緒にカモろうぜ」と持ちかけて幕となる。
 この間、津田山コーラスの合唱団をバックに「ご婦人方のお望みの通りに」から始まって「フィナーレ」まで10曲のナンバーを合唱する。丁度、この日はハロウイーンの日でもあるので、ハリウイーンの衣装をまとった子供たちのパレードも織り込まれたりして、楽しい一時間だった。
 15分の休憩のあとは「田舎のバス」、「ボクは特急の機関士で」など昭和の懐かしの歌や「明るいナショナル」、「キリンキリン」などテレビCMソングが披露された。観客のだれしも聞いたことがある歌で、会場内は大いに盛り上がった。
 津田山コーラスは川崎市高津区北部の津田山地区の老人会が母体となって結成されたもので、2年に1回こうした発表会を開催することを目標に日ごろ、練習を重ねてきている。単に歌うだけでなく、ミュージカル仕立てで見せる形にしているだけに小道具ひとつから衣装まで凝った造りをしており、600人もの観客の前で公演するまでの持ってくる関係者の努力のほどがしのばれた。
 以前に入場料をとるようなことをそれとなくサウンドしたことがあるが、入場料を取った場合の手間と満員になるかどうかの心配を考慮した場合、トータルでは必ずしもプラスでない、という判断からやんわりと否定されたことがあった。あくまでも地域の活動で、ボランティアとして行っているイベントで、有料にすると色彩が変わってくる、との懸念はよくわかる。それに有料にすると、余計な第3者が介入してくる恐れはあり、何のために行っているのか曖昧になる可能性も出てくるだろう。
 いつまでも、音楽を市民に楽しんでもらう、という理念を大事にしてもらいたいものだ。
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