吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2008年12月22日/〈日記〉311・・「東郷神社」誕辰祭に参列

2008-12-22 14:18:48 | 日記
写真①:「東郷神社」拝殿で行われた誕辰祭
     =福津市渡で、2008年12月22日午前11時21分撮影

 
 福津市渡の大峰山(標高114㍍)中腹にある東郷神社(川野万里子宮司)で22日、誕辰祭が行われました。=写真①=。

 東郷神社は、江戸後期の弘化4年(1847年)12月22日に鹿児島の薩摩藩士の四男として生まれた旧日本海軍連合艦隊司令長官・東郷平八郎元帥が祭神。津屋崎の獣医安部正弘さん(故人)が、18歳だった明治38年(1905年)5月27日、大峰山山頂から日露戦争の日本海海戦を目撃し、壱岐の方から黒煙が何本も上がり、砲声が一日中聞こえた体験や、岳父の伊地知弘一さんが明治初期に東郷元帥とイギリスに留学し、のちに日本海軍の戦艦〈高千穂〉艦長(大佐)となった縁で、戦後、上京して東郷元帥を訪ね、親交を結んだことから、昭和10年(1935年)から元帥をお祀りし、同42年(1967年)に宗教法人化しました。川野宮司は、安部さんの孫。

 私は、日本海海戦から103回目の記念日の08年5月27日、大峰山山頂の東郷公園で催された東郷神社の春季例祭に初めて参列。この日は、東郷元帥の誕生日に行われる誕辰祭の案内が、神社から届いていたので、初めて参列しました。

 誕辰祭は、午前11時から拝殿で行われ、柴田彦吉・東郷神社責任役員が、風雨対策で境内に張られたビニールテントで椅子に座った参列者約50人を前に、「東郷元帥は、きょうで161回目の誕生日を迎えられました」と開式の挨拶。川野宮司の祝詞奏上のあと、牧之内繁男・東郷神社崇敬会会長や鹿児島県人会福岡代表、津屋崎渡区長らが玉ぐしをささげ、40分すぎに終わりました。

 東郷元帥は、安部さんが「日本海海戦で負けていたら、今の日本はなかった」と、大峰山山頂に建立の「日本海海戦記念碑」の揮毫を依頼した際、日本軍人のみでなく国と国との戦いでやむなく海戦に加わったロシアの軍人も亡くなっており、「祈念」の文字ならと揮毫されたと伝えられています。

 戦争のない平和な世界を祈念し、日本の海戦史を記念する「日本海海戦記念碑」近くの神社で、東郷元帥は日本が今、未曾有の経済危機で揺れるなか、国難を克服する優れたリーダーが不在なのを見て、どう思われているでしょうか。
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2008年12月21日/〈津屋崎まちなみ散策〉023・〈津屋崎千軒・町歩きスポット〉34

2008-12-21 10:07:52 | 津屋崎まちなみ散策
写真①:二階の漆喰壁前に懸かる杉玉の左右に描かれた龍と屋号の鏝絵
     =福津市津屋崎の「豊村酒造」母屋玄関前で、2008年12月16日午前9時18分撮影


〈津屋崎千軒・町歩きスポット〉 34 

:鏝絵巡り(1) 豊村酒造

 漆喰――消石灰にフノリ、角叉(つのまた)などの膠着剤や、ひび割れ防止のため麻糸などの繊維を加え、水で練り合わせた塗り壁の材料。防火性や調湿機能が高く、土蔵や押入れの壁に使われました。この漆喰壁に、左官屋さんが鏝(こて)を使って浮き彫り風に描いた「鏝絵」が、津屋崎の町並みに残っています。

 町興しボランティア団体「津屋崎千軒 海とまちなみの会」(略称・「海とまちなみの会」)が、08年7月、福津市で開いた講演会で、講師にお招きした西村幸夫東京大学大学院教授(都市計画)から「鏝絵が日本では少なくて、三つか四つあるだけで、マップにしてそれを巡って楽しむとか、町興しやっている町がある。私が見ただけでも津屋崎には鏝絵が二つ、三つあった」と教えていただきました。

 また、「海とまちなみの会」の『津屋崎千軒そうつこう』ガイドで、私が〈津屋崎千軒〉の古い町並みを案内した観光客の女性から「卯建(うだつ)のある町家を見たい」との要望を受け、その町家に案内して喜ばれたことがありました。卯建は、民家の妻に屋根より一段高く設けた小屋根つきの土壁で、家の格を示し、装飾と防火を兼ねています。仕事などで成果が出せない人を「卯建が上がらない人」と言う語源になったとされるほど、裕福な家でないと建てられませんでした。

 「卯建」も、「鏝絵」と同じように残っている町並みは全国的にも多くありません。「鏝絵」が残る手のこんだ町家や、「卯建」の町家が伝わる〈津屋崎千軒〉の町並みは、左官職人に「鏝絵」を描く技術や絵心があり、江戸時代から栄えた港町の歴史文化の厚みをうかがわせます。

  このため、「海とまちなみの会」では、町家の保存策や町並みガイドの充実に欠かせない貴重な文化遺産として調査したいと、会員18人が12月20日午後、〈津屋崎千軒〉の新魅力探検・『鏝絵と卯建の町家巡り』を行いました。案内役は大正13年生まれで、津屋崎の町並みの歴史に詳しい長老会員・津崎米夫さん(84)。調査には助言者として、九州大学大学院芸術工学研究院の田上(たのうえ)健一・准教授(建築計画・建築設計)と院生3人の方たちにも同行していただきました。その最初に訪れたのが、造り酒屋・「豊村酒造」の白壁を飾る龍の鏝絵です=写真①=。

 母屋玄関二階の漆喰壁前に懸かる杉玉の左に龍の頭や胴体と足が=写真②=、その右には龍の尾と屋号「豊村酒造」の「豊」の字が鏝絵で描かれています=写真③=。龍の顔の表情や体の鱗など生き生きと浮き彫りされ、迫力があります。福岡県内では、飯塚市や宗像市の町家に「猪狩」や屋号の鏝絵がありますが、この龍の鏝絵こそは図柄、色合いといい芸術品ともいうべき見事な出来栄えです。


写真②:二階の漆喰壁前に懸かる杉玉の左に鏝絵で描かれた龍の頭や胴体と足
     =「豊村酒造」母屋玄関前で、12月14日午前8時12分撮影
 
 「豊村酒造」は明治7年創業ですが、今の母屋が建築された年は『津屋崎町史 資料編 下巻(一)』(平成8年、旧津屋崎町発行)にも「明治末頃」と記されているだけで、はっきりした記録は残っていません。母屋の建築年代について、田上九大大学院准教授は「2階の構造などから見て明治後半の建物」と話されており、鏝絵も同時期に漆喰壁を飾るため制作されたようです。


写真③:杉玉の右に鏝絵で描かれた龍の尾と屋号の「豊」の字
     =「豊村酒造」母屋玄関前で、12月14日午前8時12分撮影

豊村酒造
       「豊村酒造」位置図
       (ピンが立っている所)
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2008年12月20日/〈津屋崎の四季〉363・カササギも駆け足

2008-12-20 10:58:12 | 風物
写真①:歩道で駆け足のカササギ
     =福津市末広で、2008年12月20日午前8時02分撮影

 12月20日朝、福津市津屋崎は晴天ですが、夕方には寒冷前線の南下で天気が崩れそうです。

 08年も、あと11日を残すだけ。師走の忙しいのは、人間様だけではなく、野鳥の世界でも同じでしょうか。末広の歩道では、20日朝、駆け足のカササギ(カラス科)の姿を見かけました=写真①=。

 嘴を開き、「忙しカー」とかなんとか、叫んでいるようにも見えますね=写真②=。


写真②:嘴を開き、「忙しカー」とでも叫んでいるようなカササギ
     =福津市末広の歩道で、20日午前8時02分撮影
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2008年12月19日/〈津屋崎の四季〉362・タゲリ8羽健在

2008-12-19 08:53:41 | 風物
写真①:畑に舞い降りたタゲリ2羽
     =福津市勝浦で、2008年12月19日午前7時46分撮影

 12月19日朝、福津市津屋崎は18日より暖かです。

 勝浦の畑には、5日朝に飛来を確認した冬鳥のタゲリ(チドリ科)=写真①=8羽が、今朝も元気に動きまわっていました。


 姿をじっと観察していると、2羽のうち近づいてきた1羽がけげんそうな表情を見せました=写真②=。


写真②:げんそうな眼で見るタゲリ(右)
     =福津市勝浦の畑で、19日午前7時46分撮影
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2008年12月18日/〈津屋崎の四季〉361・クロツラヘラサギ再来

2008-12-18 08:36:25 | 風物

写真①:「津屋崎干潟」に今季、1か月ぶりに飛来したクロツラヘラサギ
     =福津市津屋崎渡で、2008年12月18日午前7時40分撮影

 福津市渡の「津屋崎干潟」(福岡県指定鳥獣保護区)に11月15日朝、今シーズン初めて飛来し、同月19日以降姿を消していた冬鳥のクロツラヘラサギ(トキ科)が、12月18日朝、再び飛来しました=写真①=。

 「津屋崎干潟」では、11月15日と16日に1羽、同月18日に2羽の飛来を確認したあと、姿を見せていませんでした。この日、飛来したのは1羽です。浅瀬で、長く大きなヘラ形の黒い嘴を伸ばして小魚を取ったり、歩き回っています=写真②=。


写真②:黒い嘴を伸ばして浅瀬を歩くクロツラヘラサギ
     =「津屋崎干潟」で、18日午前7時39分撮影
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2008年12月17日/〈津屋崎の四季〉360・霜の降りた朝、囀る頬白

2008-12-17 11:54:52 | 風物
写真①:朝日で青く光る霜の降りた田んぼ
     =福津市在自で、2008年12月17日午前8時06分撮影

 福津市津屋崎は17日朝、霜が降りる冷え込みでした=写真①=。

 それでも、在自の農道わきではホオジロ(ホオジロ科)が、草のてっぺんで高らかに囀っています=写真②=。


写真②:草のてっぺんで高らかに囀るホオジロ
     =福津市在自で、17日午前8時04分撮影

 よく見ると、ホオジロはすぐ近くの別の草のてっぺんに、もう1羽が並ぶように止まっていました=写真③=。


写真③:別の草のてっぺんに並ぶように止まった2羽のホオジロ
     =福津市在自で、17日午前8時03分撮影
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2008年12月16日/〈津屋崎の四季〉359・純白の羽毛

2008-12-16 17:59:02 | 風物
写真①:純白の羽毛が青い水に映えるコサギ
     =福津市渡の「津屋崎干潟」で、2008年12月16日午前9時26分撮影

 福津市津屋崎は16日、暖かく感じた一日でした。

 風もなく、静かな「津屋崎干潟」の浅瀬では朝、コサギ(サギ科)=写真①=の純白の羽毛が青い水に映え、一幅の絵画のような美しさです。

 水面もいくらか温んでいるのか、気持ちよさそうに歩き回っていました=写真②=。


写真②:浅瀬を気持ちよさそうに歩き回るコサギ
     =「津屋崎干潟」で、16日午前9時27分撮影
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2008年12月15日/〈津屋崎の四季〉358・警戒心薄いヒドリガモ

2008-12-15 17:32:30 | 風物
写真①:気持ちよさそうに湿田の水面を泳ぐ雄のヒドリガモ
     =福津市在自で、2008年12月15日午後3時41分撮影

 福津市津屋崎は15日、曇りがちの天気でした。吹く風は、けっこう頬に冷たく感じました。

 在自の湿田では午後、餌場にしている雄のヒドリガモ(カモ科)=写真①=が、気持ちよさそうに水面を泳いでいました。

 警戒心が薄く、私が観察している農道のすぐ近くまで寄ってきました=写真②=。


写真②:警戒心が薄く、農道のすぐ近くまで寄ってきた雄のヒドリガモ
     =福津市在自で、15日午後3時42分撮影
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2008年12月14日〈福津市福間の野鳥〉008:カイツブリ

2008-12-14 18:10:55 | 福津市福間の野鳥
写真①:葦のそばの水路に姿を見せたカイツブリ
     =福津市上西郷の西郷川で、2008年12月14日午前10時06分撮影

 福津市上西郷の西郷川に14日朝、カイツブリ(カイツブリ科)がいました=写真①=。

 体長26㌢です。葦のそばの水路で、潜水を繰り返していました。
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2008年12月13日/〈今月・来月の行楽・催事案内〉069:宮地嶽神社の大注連縄掛け替え

2008-12-13 13:49:14 | 行楽催事
写真①:拝殿前で大注連縄の掛け替え準備を進める氏子たち
     =福津市宮司元町の宮地嶽神社で、2008年12月13日午前11時48分撮影

3年に1度の大仕事
宮地嶽神社の〝日本一〟の大注連縄掛け替え

 福津市宮司元町の宮地嶽神社拝殿で13日午前、3年に一度の大注連縄(おおしめなわ)掛け替え作業が行われました=写真①=。

 大注連縄は、長さ13.5㍍、直径2.5㍍、重さ5㌧で、〝日本一〟と評判。神社では、この日午前10時から「大注連縄祭」神事で作業の無事を祈ったあと、法被姿の氏子ら約50人が拝殿前で2本の大縄を寄り合わせ、丸太を打ち込んで補強したり=写真②=、高く持ち上げ=写真③=、捩ったりして完成させました。


写真②:丸太を打ち込まれる大注連縄
     =宮地嶽神社境内で、13日午前11時36分撮影


写真③:氏子らに高く持ち上げられる大注連縄
     =宮地嶽神社境内で、13日午前11時40分撮影

 作業が一段落したころ、境内の南側では約3百人の見物客らに、ニンジン、サトイモなど根菜類を刻み、鶏肉と煮て片栗粉でとろみをつけた汁料理・「だぶ(らぶ)」が振る舞われました=写真④=。完成した大注連縄は、フォークリフトで高さ6㍍の拝殿正面に取り付け、迎春準備完了です。


写真④:見物客らに振る舞われる郷土料理・「だぶ」
     =宮地嶽神社境内で、13日午前11時47分撮影
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