写真①:旧JR福間駅「跨線橋門柱」のモニュメント
=福津市中央3丁目で、2012年7月27日撮影
〈福間・町歩きスポット〉 12
:旧JR福間駅「跨線橋門柱」
福津市中央3丁目のJR福間駅前の西鉄バス乗り場近くに、旧JR福間駅「跨線橋(こせんきょう)門柱」がモニュメントとして保存展示されています=写真①=。
明治23年(1890年)9月28日、九州鉄道会社の博多―赤間間の鉄道が開通、福間駅のレールを初めて汽車が走りました。鉄道が国有化された後、国の鐡(鉄)道院が管轄するようになり、明治44年(1911年)に同駅に1番線ホームから2番線・3番線ホームへ乗客が歩けるように、線路をまたぐ「跨線橋」が新設され、その階段の乗降口に建てられた鉄製「門柱」の右側には「明治四十四年 鐡道院」の文字が刻まれました=写真②=。
写真②:鉄製「門柱」に刻まれた「明治四十四年 鐡道院」の文字
=JR福間駅「跨線橋門柱」モニュメントで、7月27日撮影
鉄道院はその後、鉄道省、運輸通信省、運輸省、日本国有鉄道、九州旅客鉄道株式会社へと変遷。「跨線橋」も、平成22年(2010年)1月の新福間駅建設工事で百年の役目を終えました。往時をしのぶ証として、2対の「門柱」のうち1対は北九州市の門司港にある「九州鉄道記念館」に保存、残る1対を発展するまちの歴史を見守り続けてきた旧駅舎のシンボルとして福間駅前に保存展示したという。