写真①:全長80㍍の前方後円墳と見られる「22号墳」
=福津市奴山の国指定史跡「新原・奴山古墳群」で、2015年7月29日撮影
「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が、2017年(平成29年)のユネスコ世界遺産登録の日本の推薦候補に選定され、一躍注目されているのが福津市にある国指定史跡「新原・奴山古墳群」。きょう7月30日から代表的な古墳を巡り、紹介します。
「新原・奴山古墳群」巡り ①22号墳
「22号墳」=写真①=は、「新原・奴山古墳群」の中で最大の全長80㍍の前方後円墳。前方部は開墾されて残っていませんが、直径54㍍の後円部に短い前方部が付いた「帆立貝式古墳」とされています。海岸沿いにある宗像氏一族の古墳41基の中では古い5世紀前半の築造で、周りに溝を掘ったうえ堤防が築かれ、墳丘上には円筒埴輪が立てられていました。古墳の規模から古代豪族・宗像氏の首長墓と考えられています。
「22号墳」入り口には、福津市奴山にある日本最初の裁縫の神様・「縫殿(ぬいどの)神社」の古宮跡の石の鳥居が立っています=写真②=。鳥居を潜って墳丘上に通じる道へ足を踏み入れようとしましたが、雑草に覆われており、マムシが潜んでいそうなのであきらめました。
写真②:「22号墳」入り口に立つ「縫殿神社」古宮跡の石鳥居