写真①:木立に囲まれた「修験者の墓」
=福津市渡御園で、2015年3月25日撮影
〈津屋崎千軒・町歩きスポット〉 60
:修験者の墓
木立に囲まれた真言宗修験僧の墓
福津市渡御園(おぞの)に木立に囲まれた「修験者の墓」=写真①=があるのは、一般に知られていません。
3月25日、私が所属する「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の第15回「〈津屋崎千軒〉ふるさと塾」・「楯崎神社」と「津屋崎の恋人岬」探訪で、初めて訪れました。「楯崎神社」近くの県道533号線から南へ小道を入った所にあります。
江戸時代に福岡藩の国学者・青柳種信が編集責任者となった『筑前国続風土記拾遺』によると、昔、御園に「楯崎寺」という寺があり、宗像大宮司家から4町の神田(じんでん)を与えられ、江戸時代になっても田の字が残っていました。真言宗の修験僧が、同寺を守っていたという。
「修験者の墓」の敷地には、修験者だったという豊福家のものと見られる「豊福登良姫の墓」=写真②=など数基が祀られています。
写真②:「豊福登良姫の墓」